MERIDA RIDE400インプレ【初めてのロードバイクならコレ!】

インプレ

MERIDAのRIDE400を紹介していくよ!

ぼくの大好きなロードバイク。

年間で8000km以上を走ってきた。どんな過酷なロングライドでも、きっちり応えてきたバイクだ。
ロードバイク趣味にハマるキッカケがこの子だった。

愛着がめちゃくちゃある分、
「このロードバイク超いいよ!めっちゃいいよ!」と書いてしまった(ほんとにいいバイクだから仕方ないね!)

少し丁寧めに説明していこう!!

背景

まずは背景をサクッと。
台湾メーカーのMERIDA社がつくっている。

MERIDAには3種類のラインナップがある。
1.REACT(リアクト)
空気抵抗が少ない平地最速バイク。ただし乗り味が硬く、長距離には不向き。
2.SCULTURA (スクルトゥーラ)
万能バイク。どんな状況でも使い勝手がイイ。その分、特徴も少ない。
3.RIDE(ライド)
長距離ライド向きな快適バイク。ただしスピード勝負には不利。

今回紹介するのは3つ目の「RIDE」シリーズだ。この中でもアルミ素材で作られているRIDE400がすっごくおすすめ!

スペックはこんなかんじ。

MERIDA RIDE400 2016 ランプレカラー 公式サイト

サイズ:XS
重量:10.0kg(ペダル込み)
コンポ*:基本的に105(Shimanoの3番目にいいグレード)
(*コンポとはブレーキや変速装置のこと)
定価:15万円

ぼくは実質8万円で買った。セールで10万円かつ2万円のクーポンをもらう好待遇だった。ラッキー。ウエムラサイクルパーツさんは安い。関西住みの方はぜひ!

さて、本題。
何がイイのか、メリット・デメリットで比較して見てみよう。

メリット①振動が少ない


これが1番の強み。ほかのロードバイクとは一線を画している。

なぜ疲れにくいのか。振動を和らげるフレームだからだ!(断言)
路面から伝わる振動は、身体に蓄積されてダメージになってしまう。それを少しでも減らしましょう、というのが設計思想によく表れている。

後輪を支えるチェーンステーを見てほしい。(ピンクのカラーリングがされているトコロ)

パイプを平たくつぶした、極端な形になっている。

「後輪から脚に伝わる振動を、できるだけ小さくしてあげよう。脚に優しいでしょ」と設計者が言っている気がする。

というのも、もう一台の愛機GALIIUMのチェーンステーは真四角で振動をよく拾ってくるのだ。そのほうが力がロスなく伝わるので、巡航性能には寄与しているが快適性がやや低い。
スピードと快適性は、二律背反なのだ。

前輪を支えるフォークも同じく身体に優しい仕様だ。

先細りのやや曲がったフォークだが、これがいい。

凹凸をいなしてくれる柔らかさを持ち、腕や肩に負担がかからないようになっている。長時間、同じ姿勢になるロードバイクでは、これはうれしい設計だ。

メリット②楽な乗車姿勢

あ、そうそう。
乗車姿勢についても書いておこう。

前傾姿勢になりすぎないポジションになっている。上体が起きている姿勢だ。ハンドルが割と高い位置にある。

実はこのポジションも重要である。

とくに初心者のときには、慣れない姿勢を維持するのがすごく難しい。視野は狭いし、体勢もキツイ、腕もしびれてしまう。それを解消してしまおう、という考えのもとハンドルが高いのだ。
副次的な効果として、フレームが大きくなりさらに振動を減らせるつくりになっている。(写真のように、広いフレーム内ゆえにバッグをつけられるのもポイント高い)

アルミ素材のバイクは、乗り心地が硬い(快適でない)と言われることが多い。けど、それってホント…?と思ってしまう。快適性はフレームの作り方で決まると思う。素材による効果がゼロではないけど、味付けレベルの差かな。

メリット③安定した走行性能


ムラが少ない。

重量があるバイクだけど、それが利点になっている。走りだせば、なかなかスピードは落ちない。ドンと安定した走りを出してくれる。
ペダルを踏むよりも、いっぱい回して回転数を稼いだほうがいい走りっぷりを発揮する。平地の走行性能は申し分ない。

ヒルクライムでは、くいっくいっとゆとりのあるリズムで立ち漕ぎができる。リズムはつかみやすいので、すぐに慣れると思う。ダンシング大好き。

メリット④メカトラブルが少ない


解体して、電車に乗せることが度々ある。

何度もやってきたが、メカトラは全くなかった。カーボン素材なら、割れや衝撃に細心の注意を払うが、アルミなので気兼ねなく使える。ガシガシ使える。こういうストレスフリーなところも意外と大事だったりする。

今までぼくはけっこう荒く使ってきた。コケたり、雨の中走ったり、2日間で500km以上走ったり。それでも元気に走ってくれた。頑丈な子だ。好き。頑丈さも性能の一つだ。

デメリット 加速がゆっくり

ここが残念ポイントだった。

加速がもっさりしているのだ。とくに停止からの走り出し。

どうしてもスピードには乗りにくい。重量が重い。快適重視のフレームの作りゆえに加速は犠牲になっている。これらは仕方がない。ぼくの脚なら28~30km/hで1時間走れればいいほうだ。

けどツーリング用途なら、その速度域で全く問題なかった。自転車旅で大事なことは速度よりも、何キロ走っても元気でいられることだからだ。実際に四国一周旅でそれを痛感した。150kmを一週間続けたときには、なぜか疲れがたまっていなかった。フレームからの恩恵だと後々から気づかされた。

レースやエンデューロといった速さを競うイベント向きでないことは確か(ぼくはそれでもエンデューロに出たけど。)ほかのチャキチャキ走れるバイクのほうがやっぱり速い。

とは言いつつも。最終的に乗り手に左右される。速い人が乗れば、どんなバイクでも速くなる。(それを言い出すと、この機材紹介の意味がなくなるぞ!)

欠点は個性だ!速く走れなくとも、そこがかわいいんだ!!

まとめ


結論。大好きなバイク。

ぼくにはピッタリ合っている。このバイクを選んで後悔はなかった。どれだけ距離があろうと、どれだけ日数がかかろうとも、このRIDE400はきっちり運んでくれた。いいバイクだ。これまで経験して確信したことだ。

この趣味を初めて一年半以上、ロードバイクに乗り続けてきた。長く自転車に乗れているのは、この子のおかげ。
速く走りたい。と思ったこともあったけど、長距離うを走っていたいのならこっちで正解だった。

ま、結局のところ。どんな自転車に乗ってもいい、と思っている。「ここまでRIDE400を紹介してきた意味は!?オイッ!!( ´Д`)っ))Д゚)・∵.」

「好きな自転車に乗ればいい」
これは名言だ。だが、これも付け足しておこう。
「乗りこんだ自転車はもっと好きになる!」

みんな好きな自転車を選んで、好きなように乗ってみよう!!!
きっとその自転車が好きになるはずだよ!
(もはやインプレ記事ではない結末)

おわり。