うわあああああん!!
ここどこだよぉお…( ;∀;)
走っても、走っても、ぜ〜んぶやまみち。
ナメきっていたぼくは見事にしっぺ返しを喰らっていた。
あぁコンビニはどこ??
……
2018年10月27日。
ぼくは牡鹿半島を走っていた。
その自然たっぷりの美しい半島に惚れ惚れしていた。
ただひとつ、ぼくは気づいていなかったのだ。
牡鹿半島は、誇張なしで、ホントに山しかない!!(強調)
このギザギザの半島を見てほしい。
ここを走るなんて荒行だよ。山伏のやる修行だよ!
走ってると勾配17%とか表示されるし、もう意味がわからない。
基本的に10%以上を登ってるか、-10%以上を下ってるか。異常な土地だ。
それが堪らなく楽しいわけなんですが(恍惚)
ただ体力はゴリゴリ削られる。
しかも、調子にのってミドルハイトホイールを履いてきたもんだから、登りで足を消費しまくっていた。
(あ、このホイールも面白かったのでインプレ記事かきまっせ)
平地はバカみたいな風が吹き付ける。
下ハン握ってダンシングしてた(平地で)(白目)
さあ、もう察しのイイ読者さんは気づいているだろう。
ぼくは体力切れで死にかけていたのだ。(ツラかった)
日中はハイテンションモードで、どんどこ走り回っていた。
しかし後半、そのツケが回ってきた。
次第に身体がショートしてきた。
その原因は、、、
圧倒的カロリー不足!!
コンビニはねぇ、個人商店もねぇ、はたまた自販機なんてあるわけねぇ!
シチュエーションが厳しすぎる…!!
それでも目の前は、10%のアップダウンの道。これには参った。
いつもなら補給食を持ってるが、この日はなぜか買ってきてなかった。
『まあ?補給食なくても、ぼくなら走りきれるでしょ?』
とおごり高ぶっていた。
過去の自分にデコピンしてやりたい。『お前はアホか』と。
夕空は最高に素晴らしい。
頑張って頑張って走った。
『キャノボより100倍ラクだ』
と根性で走った。
麓のコンビニまで9kmというところで、レッドゾーンに入ってしまった。
チカラが入らない…。
ウルトラマンのカラータイマーが、
ピコーン、ピコーン。
となってる状態。
身体中のカロリーを使い果たして動けなくなる2歩手前だと推理した。
筋肉がかゆい感覚に陥れば、それはすでにハンガーノックだ。そうならないよう、めちゃくちゃ気を使う。
なるべくカロリーを消費しないで、バイクを前に進める。身体全部を使う、マックスパワーを出さない、スピードを殺す。
長い登りを終えて、
『やった、平地だ』
パッとサイコンをみれば、勾配7%…
(´゚д゚`)ふぁい?
脳内処理もおかしくなってきたぞ( =^ω^)おっおっおっ?
筋肉が溶けている気がする。
いつから食べてないんだっけ?
もう覚えてない。
一縷の望みは、残り僅かな水だ。ちょびちょび飲んで、気を紛らす。
15分に一度はクルマが通っていく。
いざとなれば、助けを求めよう。だれか助けてくれますように。
あと6km。あれから3kmしか進んでないのか。や、やばい……。
これ、行き倒れるかもしない…(心が折れる音)ポキーン
…
…あっ。
ああ!
あの、あの光は!!
やった!自販機だ!!!
耐えに耐えて…
ようやく補給物資にありつけるぞ!!
カロリーが取れるぞ!!
うおおおおおおっしゃあ!!
最後のチカラを振り絞る。喉はカラカラに乾き、筋肉もうまく動かない。
あとすこし…あと…すこ…し…
でん!
んー?(゜-゜)
って!!
ただの電話ボックスじゃねーかっ!!!
( ′Д`)┌┛)`д) ;∴
This is 絶望 ですよ。
あー、こりゃこりゃ。ホイサッサ。
すったこら、すったこら、エイサッサ(やけくそ)
望みなんて、ありゃしないんだ。
泣きたい気持ちでいっぱいだった。゚(゚´Д`゚)゚。
くそぅ。。。出涸らしみたいな身体にムチ打って前へ進む。
立ち止まっても仕方ない、少しでも前へいこう。…ほんと帰れるのかな。
シャ、シャ、シャーー。(ホイールの音)
…あれれ〜?
ペダルが軽いよ…?
もしかして、これって下り坂じゃない?
来たのか!ここでっ!!
夢の下り坂が!!
きたきたぁ!イケイケどんどん!!
テンションは爆アガリじゃあ!
Fooooo!!!
今宵はパーリーナィッ!!
があああああ!と重力に引きずられるままに下っていく。
そして、、、
ついに!コンビニだあああ!!!
ラーメンうまああああああ!!!
染みるぅううう!!
あ、危なかった。
い、生き延びたぞ……。
ほんと絶望のライドだった。けど、生き残れてホントによかった( ;∀;)
GALLIUMちゃんもお疲れさま!
距離77kmで獲得標高1497mは頭おかしい。
ツーリングの範疇でないでしょ、これ。
ただ、140kmで5200m登る七葛(ななかつ)はもっと頭おかしい。(遠い目)
……
キャノボ成功させて、自分はすごいと驕っていた。どんなコースでも走れると思っていた。
だけど、無謀に走ってしまうぼくはまだまだ未熟だ。今回のツーリングで、ものすごい恐怖感を植え付けられてしまった。
またツーリングするときには、補給に気を付けようね。(自戒)
凶悪な牡鹿半島だった。
けど、またいきたい。。。
やっぱり後半はキツカッタ(^p^)
結論
補給食、死ぬほど大事( =^ω^)
みなさんもお気をつけあれ。
おわり。