いやぁ、今回の登山も良かった…!!
ここ最近は登山にハマっているワタクシ。
いつもは自転車でヒルクライムばかりだけど、脚で登ってみるのも面白かった!
てなわけで、7月の連休。友人を誘って、ちょっと登山へいってみたよっと。
友人「どこ登りに行くの?」
ぼく「ちょっと面白い山にね!」
友人「うん?」
ぼく「登山しながら、海を見れるコースがあるんじゃよ」
そう。今回の舞台は、東北の名峰“鳥海山”だ。
このブログでも何度も登場している山だ!!
過去記事:日本海に沈む夕陽を、標高1000mから眺めてきた【鳥海山】
標高2,236mの活火山。
東北地方の中では2番目に高いんだとか!
海と隣接している標高2000m級の独立峰なんて、滅多にお目にかかれるものじゃない!!
日本海を眺めながらの登山…ニヤニヤしちゃう…。
さて当日。
五合目まではクルマで一気に駆け上げる。文明の利器すっげー楽な!
ぼくも友人も登山初心者なので、「7合目の湖をゴールにしようか」と決めておく。山頂2,200mはちと難しいかな。
さあ、いこうか!
空はちょっと曇り。うむ、絶景は望めるかしら。
初心者向きの鉾立(ほこたち)ルートで行ってみよう!
しっかり整備されてて歩きやすい!
たわいない話をしながら、テンポよく進んでいく。
「年とっても登山ってできるんかな」「んー、できるんじゃない?今日もおじいちゃんたち登ってるし」「あれは、ハイスペックおじいだから(偏見)」「ハイスペックおじい、強い」
視界が開けた!
雲が晴れてきたぞ!!
おっひょー!!
7月だというのに残雪が!!大学生グループが雪にダイブして微笑ましかった(彼らのTシャツはびしょ濡れになってて、笑ってしまったのはここだけの話)
みんなが振り返っているのにつられて、後ろを見てみれば…
おおおお!雲海だ!!さらにその奥には…海が見えるっ!!
薄雲がかかっていて、おぼろげな海だけど見れただけで大満足!!
1時間も登れば汗が噴き出る。標高1,000m越でもなかなかに暑い。
キレイなお花を見ながらゆったり休憩する。
『ニッコウキスゲ』という名前らしく、すごく可愛い!
宝探しのように植物を発見していくのも登山の楽しみのひとつなのかも。自転車旅では気づけなかった楽しみ方だ。
身体の熱が冷めたところで腰を上げる。岩で舗装された道を、せっせこ、せっせこと踏みしめていくと。
山小屋に到着。
…ん?ってことは、ココにアレがあるんじゃ?
7合目の湖だぁ!!!うっつくしいのう!!!
1時間半ほどで登れてしまった。速い!想定の半分の時間で来れてしまった!!
これは…もう少し上まで登れるのでは?
ぼく「もうちょっとだけ登ってみない?無理そうなら引き返せばいいし」
友人「おっけ!まだまだいけるよ!」
ぼく「やった!!」
7月シーズンは高山植物が咲き乱れている!!強風に耐えながら咲く花に力強さを感じた。
標高を上げていけば、気温も下がりかなり歩きやすくなってきた!
ただ、どんどん道は悪くなる。いや、「悪い」というよりか、面白い!
だって、岩登りができるんだから!
ガチ装備で臨む人の多い中、ぼくらはかなりの軽装だ。友人なんてスニーカーに“肩掛けバッグ”だけという格好。ベテランぽいおっちゃんに声をかけられる。
「え、ずいぶん身軽だね」「ええ、まあ」「水は持ってる?」「ぼくのリュックサックに3Lぐらい入れているんで」「なら大丈夫だ!」
水や補給食や防寒具は、ぼくのリュックに入れている。友人だけ超軽装というね。無理せず、もう少しだけで行ってみよう。
岩肌が見えるほどの険しい道に変わってきた。
…とここで分岐点。
なんとなく右のルートを選ぶ!!
「なんとなく見晴らしがよさそう」って勘だけで選んだけど、こういうのはたいてい当たる。
お!
予想はバッチリ的中!稜線を歩けるコース!!
眼中に収まる範囲、全部に「立体的な山岳」が横たわっている…!とっても贅沢な視界だ!!!すんごい!!!
想像以上の景色にテンションが上がる。
もうここまで来ると、道という概念が変わってくる。
足の踏み場が少しでもあれば、そこは道だ!!(断言)
下山する人とすれ違うのも、一苦労。「いいですか?そこ通ってもいいですか?」なんてお互いに言いあいながら、身体をぶつけながら通っていく。スレスレ…!
ふと目を下に向ければ、左ルートがよく見えた。
おろ!左ルートは雪だったのか!
さすがに雪対策はしてなかったので、左ルートへ行ってたら引き返していたなあ。
友人もまだ体力は大丈夫って言ってるし、もう少しだけ登ってみようか。
こんな道を越え、
ハシゴをパスして、
ガレ場という道を登っていく。
4時間半かけて…
山頂に来ちゃった…!!やったね!!
七高山側の山頂なので2,230mに登頂!!!
まさかここまで登ってしまうとは思わなかった。友人も凄くうれしそうな表情を浮かべている。キレイな景色に囲まれて、「あ~~いい景色だ」なんて言いあいながら、ぼちぼち登ってきた。とくに頑張ったわけでもない。だけど、なんだ、この達成感は!!!うっひょーーー!!!
山頂まわりでゆったりお散歩タイム。
あぁ~、いい。立体物として目の前に存在する山、その一部を感じられる。
写真だけでは伝わらない迫力が確かにそこにはあった。
飛行機からの景色では?と勘違いしてしまう景色。
さあ、お楽しみタイムだ!!!山頂でカップ麺を食べるよ!!
ビュゥビュゥと吹き荒れる風。なんとか岩陰を見つけて、準備を進める。
最近買ったキャンプ道具。
登山にも流用できるのがイイ。登山とキャンプの道具の互換性が素晴らしい。軽量でコンパクトで使い勝手がイイ。
それもそのはずで、「キャンプ目的の登山」「登山目的のキャンプ」のユーザーさんを対象にしているからだろう。あー、登山しながらキャンプもしたくなってきた!!
「山の上でラーメンが食べられるとか、人類の進化すごくない?」「これが人類の夢かもしれない」「それ真理だわ」なんてアホなこと言いながら、お湯が沸くのを待つ。このじれったさがたまらなく好き。
コポコポコポ…。
うっおおおぉぉおおお!!カレー麺できた!!
いただきまーす!!
…はんわぁあああああ!!!!!うんまああああああ!!!身体ぜんぶの神経が「うまい」と感じるほどうまい!全身が喜ぶ!!!
自分の脚で登ってきた。だから見られる景色。その絶景に埋もれながら食すラーメンは、絶対にうまいに決まっている。麺も具もスープもいつも通りだけど、食べるシチュエーションによって旨みが爆発している!!
スープまでしっかり飲み切り、ごちそうさま!
友人も「うまい…うまい!」としみじみとうなづいていたので、大満足なんだろう。ほんと最高の食事だった。
あとは下るだけ。この下りも絶景だらけだった。日本海に向かって降りていく道。その様子を写真でお伝えしてみよう!
3時間かけて無事に下山!!
今回もまた絶景に恵まれて、頭の中がオーバーヒートしっぱなしだった。
自分の脚で進んでみた世界は、格別に美しいものだと身体で理解してしまった…!
なりゆきの登山だったけど、ここまで楽しめるとは思わなかった。ほんと登山って面白すぎる。こんな遊びに付き合ってくれた友人にも感謝だ!
1日の〆に食べた焼き肉も、最高においしかった…!
また登りに行こうっと!!
おわり。