いやあ、今回のツーリングは大成功だった。
楽しさのパラメータが振りきっていた。
天候に恵まれ、心打たれる景色を拝み、そして考えさせられて…120点の旅でした。(満足げ)
この旅はきっと忘れないだろうなあ。
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さて。
今回から新しいバイクが投入されたぞ。
マウンテンバイクだ~~ヽ(´∀`)ノ イヤッホゥ
この乗り味が《辛抱たまらん!!》状態でニコニコしながら乗っていた。会社の先輩からの借り物だけどね。素晴らしかった。
旅の周遊地はココ。
宮城県の松島だ。
仙台のほど近く、日本三景にも選ばれている景勝地。ふたつの半島と小さな島々によって美しい景観を望める素敵スポット。
半島と海が大好きなぼくにとっては最高のロケーションなのだ!わくわくすっぞ~(゚∀゚ 三 ゚∀゚)
一週間前にクルマを買ったので、車載して塩竈市へ入る。
クルマって、60kmを1時間半で運んでくれる優れもの。便利すぎかよ(当たり前)
バイクはMERIDA NINE 。
ゴリゴリの山仕様。ツーリングという中距離ライドでどんな走りをしてくれるのか、期待で胸が高まるぞい。
いざ出発だ!走り出しはスムーズだ。
田舎道を駆け抜ける。
ここから先が松島だ~~(*´∀`*)
えっちら、おっちら坂を登る。
マウンテンバイクがちゃんと坂を上れるのか心配していた。車体は重たいし、タイヤも極太なのだ。
しかーし、予想に反して登りがめちゃくちゃ楽だった。太いタイヤ幅、低エア圧、ブロックタイヤ。これらが路面に密着してくれるから、グリップが効く&効くぅ!
ごり!ぐい!ごり!ぐい!
とパワフルに登れるので、自分が強くなった気がする(勘違い)これがマウンテンバイクの強みなんだろう。
うーみー!
島々が見える。
空の淡い青、海の濃い青。
色の違いを観察するのが、ぼくの眺海スタイル。海風に吹かれながら、見ている時間が落ち着くのだ。好きな時間の過ごし方だ。
展望台のとなりに双観山さんという甘味処がある。と、Twitterでフォロワーさんから聞いていた。いざ参る。
ずんだ餅セットなるものをいただくよ!
ぱくり。
甘すぎない、もちもち食感に口角が自然と上がる。これは好きな甘味だ…!鼻を抜ける枝豆の青臭さもGood。むしろ調和してて上品なお味に仕上がっている。おいしい。。。
枝豆と砂糖と餅米。これだけで美味しいお菓子ができるんだから、世界は知らないことだらけだ。
うまうまで満足したら、観光の中心部『松島海岸』へ。
お店いっぱいあるな~。
大変に賑わっている。特に人気なのが遊覧船のようだ。たしかに、リアス式の海岸線は海から観ると迫力があるだろうなあ。いいなあ。
観光バスの台数ェ…。
みんな楽しそうだ。
(ぼくはボッチ)
こういうところは誰かと『旅行』しに来たときに訪れよう。
今回のような『旅』スタイルでは、だれも来なさそうなニッチな場所をせめると楽しいんだ。と自分に言い聞かせる(ま、負け惜しみじゃないんだからね)
松島海岸から離れて進む。
こんな景色を独り占めする。
この写真うまく撮れたなあとニヤニヤ(自画自賛)
坂を上りきると。
うぴょーーい!!
きもちいいいー!!
自転車乗りなら分かってくれると思うんですが!この下り坂ってめっちゃ気持ちよくないですか!?
突き抜けるほどの青色にダイブする感覚が最高。
ああ~(*´∀`*)
むふ~~~(*´∀`*)(*´∀`*)(*´∀`*)
湾が複雑な形をしているもんだから、海の色が違うのだ~(゚∀゚ 三 ゚∀゚)ムチョー
入り組んでる岩たちのおかげで、景色もずいぶんと変わって見える。ツーリングするには最適な環境だ。
ずーと先まで海岸線が見える海が好きだったけど、入り組んだ湾に沿って走るのも大好きになった。こりゃええもんじゃなあ。
ハイテンションのままドンドコ進む。たった一人だけど、それがいい。自転車の上という狭く限られた空間で。不便な乗り物なんだけど、それが愛しい。漕げばどこへだって連れていってくれる。最高の乗り物なんだ。
そんなことを考えて走る。
と、分岐点にさしかかった。
ぼくの直感では、右だ。
稲ヶ崎展望台へ向かおう。
ドガガガガガッ!!
いやっほううううう!
路面の凹凸がぼくの体を揺らす。
うはははは!これ!これ!
これがマウンテンバイクの醍醐味だ!
オフロードにも躊躇わず突っ込めるのが快感…!!
山道でも遠慮はいらない。どんどん行こうぜ。(ロードバイクなら諦めて引き返すレベルの道)
落ち葉で滑りながら、必死に20%勾配の坂を越える。
そこには…???
BEST SEA!!
こかは稲ヶ崎公園。
昔この岬は、稲の発育状態を確認する監視塔だったらしい。なるほどココへ来れば遠くの土地まで見えるもんなあ。
直感で右へ曲がって大正解だ!
(ちょっとここで読者さんの休憩タイム)
海を見る私。
(休憩タイムおわり)
さあ、ここは宮城県の海沿いである。
(真剣な表情)
来たからには無視できない、いや、ぜひ訪れたい場所があった。
震災復興伝承館。
(ここから話が重くなるので、ちょっと嫌な人はブラウザ閉じてね~)
ぼくは東北に住み始めてまだ半年だ。
当時の震災のときには名古屋にいたから、被災された土地のことを遠い世界の話だと感じていた。
ツーリングしていると、こういう看板によく出会う。
津波の最大高さ。。。3.7m。
見上げて想像してみる。よくわからない。むちゃくちゃ恐ろしいんだけど、ぼくの想像よりも遥かに高い波が来たはずだ。それを眼前に捉えるとどういった気持ちになるんだろう。。。
今日見た海。それは、それは美しく優しい海だった。
そんな海が
こういった悲劇を生むのである。
いつも、海きれいダナー、としか見えていなかった。けど、そんな海を純粋な目で見れなくなった。
今はきれいになった野蒜駅。
被災直後はグッチャグチャである。
駅を飲み込むような津波がここへやって来たのだ。ぼくが立っている土地に。。。今日遊んでいたこの土地に。
館内で当時の映像を流していた。
ヒィ、と息を飲む。
つくづく『あの場所にいなくて良かった』などと自分勝手なことを思う。大変失礼な考えだが、率直にそう思った。
どこに住んでいようが、大きな災害に襲われる可能性はある。助からないような境遇になる人もたくさんいるのだ。たまたま偶然そうなる。
ぼくはなんでその災害にあわなかったのか?
なんで今も生きてるんだろうか?
1分後には死ぬかもしれない。。。うおええええ。。。死にとうない。いやだ。楽しく生きていたい。。。
しょんぼりと帰り道を辿る。
この道すらも一時は海水に浸かっていたんだ。よくわからない。。。震災ってなんだったんだろうか。
———
はい、震災の話はここまで!
ラストエピソードを話すよ!
観光地の松島海岸へ戻ってきたぼくは、夕暮れを楽しみにしていた。
夕刻の海ってとっても好きなんだ。
船たちが一日の終わりを見守っているような、そんな哀愁深い時間帯だ。
そんな素晴らしい夕刻の景色を見るために、フォロワーさんオススメスポットへ向かう。
10%の坂なんてマウンテンバイクなら、へっちゃらさ~~!!
着いたのは西行戻しの松公園だ!
自転車は僕だけだった。
歩いてすぐその景色は僕を迎えてくれた。
『ピゃーーらウェイ!』
アホな声が自然と口から出た。
なんじゃこりゃあああ!
絶景の欲張りセットじゃねーか!!
小躍りしたくなるほど嬉しくなる。風光明媚なこの瞬間に立ち会えたことに身震いする。はわわわわ~!
七色の空を紅葉越しに覗き見る。趣があるじゃない。
空の色がかわるまでずーと見ていた。
地球が回っている。暗い空は宇宙なんだ。と思うと、なぜか誇らしくなる。今日はいい日だ。明日もきっといい日だ。そう思えた。
素敵な場所でした。ありがとう。
景色な感動したあとは温泉へ!
芭蕉の湯さん!
泉質はトロッと感。からだがポカポカする好きなタイプの温泉だった。(欲を言えば水風呂がほしかった…!!)
そのままごはーん!
カロリー倍付けじゃーい!
うまうまうま!ガッツリと濃い味付けで食が進む!東北のご飯はどこも美味しいんだが、ここは格別美味しかった。
かなりの腕前のコックさんが作っているのでは??と思う。
事前にTwitterで、この施設の人とやり取りをしていたからなのか。。。
お店の人のご厚意で、なぜかソフトクリームもらった。(ありがとうございました)
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そんなわけで、いままで知らなかった松島へツーリングしてきた。
想像を卓越した自然の佇まい。
初めてのマウンテンバイク。
そして災害のあとの町。
いままでのツーリングとは違った。自分の知ってた世界をもっと広げたい。いろんなことを知りたいし、いろんなものをもっと見たい。まだまだやりたいことはあるんだから、死ぬまでには全部やってみよう。
と。素直にそう思えた。
松島は何回でも訪れてみようと思う。
おわり。