3日目はカジュラーホー(Khajuraho)へ!

インドの真ん中にあるまち。

ここ一帯の寺院は半端じゃなかった。
エロ、エロandエロティック!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ここはヒンドゥー教とジャイナ教の寺院が集まった、歴史的文化的にとっても大事な場所らしいのです。世界遺産にもなっているし。

大きな公園内に15ほどの建物があり、どれも見応えバッチリ。
1つひとつの寺院はどれをとっても芸術的で美しいものです。

ラクシュマナ寺院
10世紀前半にチャンデーラ朝のヤショーヴァルマン王が建設させた宮殿。ヴィシュヌ神にささげるため。彫刻は砂岩の取れる30km先で造り、組み立てるだけでも1600人の人出と8年の期間がかかった。
宗教観と王様の権力が尋常じゃなく強いから、今の時代にも残っているんだろうな。
これらの寺院の外壁や塀にはさまざまな彫刻が残っている。
偶像好きな人にはたまんないだろう。とくに偶像好きでなくても、とっても楽しめる。

幸せと幸運の象徴の神様ガネーシャ。

これはヴィシュヌ神だったはず。
ヒンドゥー教の神様は顔は同じだが、持ちものが花や神具など様々で、その違いで神様を見分けるのだ。

女体の美しさ。
ほとんど服を着ず、身体をあらわにしている。昔のインドでも、女体の美しさは “曲線美”である。腰のクビレ、滑らかな脚、ぽってりしたお腹など細部のこだわりがハンパない。

細いスペースにも彫刻を入れてある。
詳細に見るとなかなかパンチの効いた像もある。(ヒント:左側の犬)

これが1番のエロ案件だった。

1つの彫刻に5人いるの分かりますか?
真ん中の男女は性行為をしていて、左右の家来が2人を支えているのです。左下の小さな子供が何をしているのかというと、左の男の家来のナニから垂れたアレを舐めているのです。発想がぶっ飛んでいる。
(こうやって説明するとエロよりもエグさが出るなあ)

そんな彫刻を見る友人。
こういう男女の彫刻をミトゥナと呼ぶらしい。
ミトゥナ(Wikipediaより)
ミトゥナ(Mithuna)は、インドのカジュラーホーのパールシュバナータ寺院などに存在する男女交合像である。男女一対の神像は一日の時を支配する昼と夜または月の神々として崇拝された。性愛の体位を多種多様に表現しており、ラクシュマン寺院の壁面彫刻では一男三女の組み合わせの性交図もある。
豊穣祈願の意味もあるんだそうな。ちゃんと意味があって、なんか安心した。
エロに対するヒンドゥー教の器の広さは世界イチでしょうね。寛容です。

お尻ぷりぷり。

神様とまぐわいする男女。

ゾウと男女。
右側の男女をゾウが見ている彫刻。
これは女性の背中にあるツボを男性が押しているのだ。腰の上を押しているが、ここは「満月のツボ」らしい。「新月(月がほとんど隠れている状態)のツボ」は足の裏で、月が大きくなるにつれて背中側にツボが移動するような。
ツボを押された女性は果てしない快感を得るんだとか・・・。
それをしっかり見ちゃうゾウさんはかわいい。


こんな官能的な彫刻があるのはなぜなのか。
ガイドさん曰く
「これらはセックスのやり方を知らない人たちの教科書であった。みんなは毎週この寺院にお参りをしに来て、最後に外壁に掘られた彫刻をぐるりと見て回り知識をつけた。みんなが学べるようにこうやって公開しているんだ」
ええ、エロ本やAVと同じなんですよ。1000年も残るエロ本です。しゅごい。

寺院の中には神様が祭ってある。
写真を撮ったら目が光ってしまった。オーラありありですね。

高さが40mもある。
かなり立派過ぎて、眺めていてもなかなか飽きない。クレーンもない時代に、どうやって組み立てたのかは謎なままらしい。事故もいっぱいあったんだろうな。

ヒンドゥー教の悪魔。水牛がモチーフかしら。

兵士たちの様子。
これは説明するまでもないだろうな。うん、察して下さい。
これらの官能的な彫刻は、美しさとこだわりと未来を見据えた希望を感じられた。造り手は何を思って制作したのだろうか。未来への望みだったらいいな。
エロについてもう少し。
日本では48手と言い、48パターンの体位がある。江戸時代には確立していた。
しかしインドでは84手もの体位がある。しかも1000年も前から。

84手の1つ。アクロバットすぎませんかね。
これを見たときには思わず笑ってしまった。無理矢理すぎるし、頭が逆さまになってでもヤりたいのかなあ。やはり世界は広いらしい。
お寺の中へ。
中はひんやりして気持ちがいい。ここにも彫刻が置かれている。
照明はなく、窓から自然光を取り入れているのみ。だからこそ美しいものが見れた。

か、かっこいい・・・。
陰影がきれいに出て、美しさが増している。彫刻は光の芸術なのかもしれない。

パールシュバナータ寺院のシカラ(塔)
9世紀に建てられ、組み立てるだけでも1600人体制で7年かかった。高さは29メートルで、色がとてもきれいに残っている。

細かいところまでうつくしい・・・。

ここにも半端じゃない数のエロ彫刻がある。

ヴィシュバナータ寺院

サソリの女。左足にサソリがくっついている。
神様や動物が頻繁に表現されているのが特徴。
あとは反対側(東側)にあるジャイナ教の寺院を見て回ったりした。
なじみは薄いが、ジャイナ教の信者は200万人で規模もそこそこ大きいのだ。預言者と呼ばれる人が現在は24人いて、最上位の人たちである。
寺院の中は簡素な造りで、預言者の像を祭っている。

預言者の偶像

基本スタイルは全裸である。
さて、カジュラーホーの観光が終わったら、次の場所へ移動。
飛行機でワラナーシ―へ。

ここにはガンジス川があるのだ。ガンジス川だ。あのガンジス川だ。(しつこい)
4日目には世界イチのカオスな街へ。常軌を逸した、クレイジーな場所だった。
つづく。