自転車で雪の山を旅してきたお話【グラベルバイク】

グラベルバイク

明日から休日…!さて、どこへ行こうかな!

海にも行きたいし、雪の山も走ってみたい。う~ん、どうしようか。

ちょっとTwitterで、フォロワーさんたちに聞いてみよう。

アンケート結果は明日の朝に確認してみよう…おやすみ…。

翌朝。
行き先が「グラベルバイクで雪の山旅」に決定していた。いいね!
ただ、たった1票の差で決まってしまったのには笑った。これが多数決ってやつか。

グラベルバイクを準備して、冬山の装備を整えて、荷物をまとめる。旅を重ねるうちに、準備がテキパキできるのようになるのがなんだか嬉しい。(前日までに準備するのが面倒くさいタイプ)

電車に乗って到着したのは、山形県の米沢市!

県内でも豪雪地帯なのが、ここ米沢だ。


今回の旅のお供は、このグラベルバイクだ。FUJI JARI1.3 2021!

雪ライドでも頼れる相棒!スパイクタイヤも履いているので、凍結路だってバリバリ走れるタフさ。すっかりお気に入り!

米沢市内を抜けて、山へ向かう。


雪降ろしは大仕事だ。これが毎日だもんね、みなさんお疲れさま。


除雪車パイセン、お疲れさまでーす!

この辺りは夏に走っているので、なんとなく土地勘がある。まったくクルマもなく延々と山道を走っていける場所があるんだ。


うぉおおお!きたきた!!


雪の道だ~~!!

にっこり笑ってしまう…なんだろうこの高揚感…。ここから先には僕がまだ知らない「雪の世界」が待っていると思うと、わくわくが止まらなくなってしまう。


ビシャビシャと飛沫を上げるタイヤ、シャリシャリと鳴るチェーン、もぎゅもぎゅと雪の感触を伝えるペダル…あぁ、たのしい…!ロードバイクじゃ感じられない気持ちよさが、確実にここにある…!!

雪ライド大正解じゃないか!


ミイラ取りがミイラになっとる。

山に向けて登っていく。

「気温は1度か…暖かいな」と感じるほどに冬に調教されているワタクシ。

いや気持ちだけじゃなく、ほんとに暖かい。スノボウェアと同等の性能の服装で挑んでるから、身体が冷えることがない。むしろ着込んでいたインナージャケットをサドルバッグへ仕舞い込んだほど。


マイナス20度まで耐えられるブーツのおかげで、足先がぽかぽかする。

雪の上を走れるバイクと、装備さえ整っていれば、冬ライドも楽勝にできてしまう。この冬でかなりの知見を得られたので、そのうちブログにもまとめてみよう。KEEN(キーン)のブーツはいいぞ!


その後は、圧雪路の道も走れて大満足…!!

踏まれた雪独特の柔らかさと気持ちよさに魂もっていかれそうだった…!くぅ~!!60kmほど山を楽しんだところで、米沢の街へ帰還!

なんとなしにネットで見つけた焼肉屋さんへ行きたくてうずうずしていた。今回もソロ旅だ。

焼肉屋さんへ1人で入る「おひとりさま焼肉」に、こっぱずかしさを感じながら入店。

元気よく挨拶してくれた店員さんを見て思う…「あ、ここ落ち着けるお店だ!」

欲望の赴くままに注文する。「今日はハツがオススメですよ」の店員さんの提案に乗っかり、ハツも注文する。

最強の布陣だ!!

いざ、いただきます!

ああぁぁぁぁああ!!


ゃぁぁああああああ!!!!

ぐぅうああぁあ、うまい!うまい!うまい~~!!

これが米沢牛ですか、これがホンモノの米沢牛ですか…三大和牛に数えられるだけのことはある。いや、ぼくの好みでは一番好きな品種かもしれない…米沢牛…うますぎるぞ!!!

なんなんですか、この霜降り…犯罪ですよ!

くどくない脂、柔らかな肉質、旨みしか感じさせない肉汁…もうここに住みたい…。最高の食事じゃないか…。

そしてオススメのハツ…。

これがまた絶品だった。

「もう一皿、追加注文しておけばよかった」とブログを書いている今現在、後悔している。


「おひとりさま焼肉」、ハチャメチャな贅沢してる気分で最高に楽しかった…。 美味しいお肉をお腹いっぱい食べられる、贅の極みよ…。

好きなだけ雪の上を走って、食べたいだけ焼肉を食べる…こんな1日を過ごせるからツーリングはやめられない…!

2日目、3日目も同じように、「やりたいことを好きなだけやってきた」

こんなにも楽しいことがあるのか!ってくらい目一杯に楽しんできた。その様子は写真や動画で伝わると思うので、文章は割愛しよう。(これを手抜き記事という)

Twitterのアンケートだけで始まったこの旅。なんとなくやりたかった遊びだけど、フォロワーさんに背中を押してもらって行ってきた旅。

こういう旅の決め方は初めてだったけど、ものすごく貴重な時間を過ごすことができた。

たった一人、雪が積もる道を走り、取りとめないことを考え、脚を止めて、景色に見惚る。ときには、自転車を降りて、歩く。木々の1本1本がなんだかとてもかけがえのないものに見えた。

なんと贅沢な時間だっただろうか。これだけ時間をゆったりと使えることが今まであっただろうか。

やっぱり世界は美しい。


そう確信できた。

いま自分が見ている世界は美しいものだ。うん、きっとそうだ…。そんな思いを持ち帰り、帰路についた…。

おわり。