あぁ、それにしても乗鞍へいきたい…!
乗鞍(のりくら)…それは日本一高い道路がある山。標高2702mまで自転車で登れるという、文字通り“最高”の道がそこにはある。
昨年2020年の豪雨で、道が寸断してしまっていたが、今年7月末から通行可能になった!
…これは、行くっきゃない!!
てなわけで、夏休みを利用して乗鞍へ行ってきた。いつも通りソロ旅のつもりだったが、話の弾みでさとるくん(Twitter:@rikusato37)とヒロちゃん(Twitter:@h12345678904)も一緒に走ってくれることに。
いえす!いえす!
では行こう!夏の乗鞍へ!!!今回のプランはこうだ。
・3人で一度、長野県の松本市に集合する。
・翌朝、乗鞍へ向けて出発。
・乗鞍を登頂後、今度は岐阜県の高山市へ下って解散 。
本来なら乗鞍の山頂の宿に泊まる予定だったが、悪天候の予報があり断念…!無念!
そのまま高山市へ降りる予定に変更!結果的には、この変更がよかった。読みが的中して、翌日は1日中の雨。山頂の宿に泊まっていたら、雨のダウンヒルになっていた…あぶねーあぶねー!
さて、当日。
たった3時間で松本駅に到着。みんな松本駅に集まった!
さとるくん「一着のポーズ!」
ヒロちゃん「ヨシ!」
うっひょい!まずは松本市内を散策といこうじゃないか!
謎に踊るさとるくん
バームクーヘン屋さんの前を通りかかった。
ヒロちゃん「あ!」
ぼく「なに?」
ヒロちゃん「スプロケだ!」
*スプロケ:自転車の変速用ギア
さとるくん「いや、待って!これ、ギア変わらんぞ!」
ぼく「ゲラゲラゲラwww」
ソロ旅にはないアホな会話を楽しむ。いいなぁ、こういう時間、好き。
夜には松本名物の山賊焼きを頂く。
うんまい!うんまい!肉感たっぷりの揚げ物ほど最高なものはない!(断言)
宿で小径車のミニベロを借りて、銭湯へ。
こういう地方の銭湯のほど、味わいがあっていい。そして風呂上がりのサイダー!
この松本サイダーがやたらおいしくって驚いた。キリリとした口当たりですごく好み。松本へ行くことがあればぜひ飲んでみるのをオススメ!
宿でオリンピックで日本野球チームが金メダルを獲ったのをテレビで見て就寝。
Zzz…
朝6時過ぎ。朝食にパンとサラダチキンをもぐもぐする。
7時過ぎ、出発。
まだ起きてない街の交通量は、まだまだ少ない。
松本は標高590mだ。ここから2100mほど登っていくことになる。一発のヒルクライムとは思えない標高差だ!
ヒロちゃん「あの目の前の山が乗鞍ですかね?」
ぼく「ん~?どこだろ?山がでかすぎて遠近感もよくわからんよね」
朝の新鮮な空気を吸いながら、ゆっくり標高を上げていく。
珍しい分岐トンネルだ!
まさかトンネルの中で、分岐看板を見ることになるとは!
いくつもトンネルがあって恐ろしい!
トンネルを猛ダッシュで駆け抜ける!俺のスプリントを見ていろ!(なお貧脚の模様)
なんて走っているうちに、三本滝レストハウスに到着!ちょっとここで休憩!休憩!
26℃でも日なたを走っていると暑い、暑い!
ここでコーラ!
夏のヒルクライムに、なぜこれほどコーラが似合うのか…?うますぎるだろ…。
ここからはマイカーは通行禁止になる。
バス、タクシー、そして自転車のみが通行可能な道だ!自分で運転できるのが自転車のみというね。あまりにも嬉しい道だ。
このスタート地点で標高1800mだ。
天国へ続く道だ。最高だ。
さとるくんもヒロちゃんもにっこにこしている。
さとるくんにぶち抜かれる4コマをどうぞ。
さとるくん速すぎワロタ。
標高2000mを超えるともう暑さを感じなくなっていた。下界ではきっと35℃になっているだろう。
Go! Go!
位ヶ原山荘に到着!
ここで標高2350m。一気に登ってきた。ちょっとここで休憩でもしようかと思ったその時…
断崖絶壁に架かる道が見えた!
うっひょーーー!!
すんごい道だ!さとるくんもヒロちゃんもテンションが上がっている!だが、ヤバい!雲が流れてきて、道を隠しそうになのが見て取れる。
さとるくん「早くいきましょう」
ヒロちゃん「いこういこう!」
もし雲がかかってしまうと、上からの眺望は期待できないだろう。休憩もそこそこにペダルを踏みこむ。
登れ!登れ!!
くぅ…!!パワーが出ないぞ!!なんでだ!!!
はぁ…はぁ…
そうか!呼吸だ!標高2500mにもなると、酸素濃度は海面上の73%にも薄まる。
呼吸だ。呼吸を整えろ…!
スゥーーーと、肺の奥まで空気を入れる。
ぐいっ!!よっしゃ!パワーが出る!!
肺の奥まで吸えぇぇええ!!そして山頂までいっけぇぇえ!!!!
ドーーーン!!
きたぁああああああ!!!
もはや森林限界。高い木々はここには生えない。圧倒的なまでの解放感と景色に打ちのめされる。
さとるくんとヒロちゃんは先に登っていってしまった。ここは一人でニヤニヤ写真を撮れる至福の時間だ。
これはすごい。すごすぎる!!
これがつい先月に修復し終わった箇所だろうか。工事ありがとうございました!
はぁ~~、たまらんなぁ。
山頂の県境に到着!ここが標高2700mだ!!
さとるくんたちとも合流する。もうすっかり霧になってしまった。ギリギリセーフ。あと5分でも遅れていたら、あの景色は白い世界に呑まれていただろう。
せっかくなので、看板前で撮影しよう。近くにいた自転車乗りのグループのお兄さんたちに撮ってもらう。
お兄さんA「いいですね~!これで100いいね、つきますよ!」
ぼく「あはは!いいですね!」(ポーズをとる)
お兄さんB「こっちの悪ノリにつき合わせるなよwww」
みんな「あははは~」
なんて和やか空気になる。これが乗鞍パワーかもしれない。みんな達成感で高揚してしまう。
乗鞍岳畳平にとうちゃーく!!
すんごーーーく気持ちよかったーーーー!!最高すぎる!!! pic.twitter.com/DuOLFD8976
— りっけい (@rikkei2) August 8, 2021
ためしに写真をツイートしてみたら、100いいね超えてて笑った。やっぱり乗鞍パワーすげぇ…!
松本から出発して5時間。休憩は1回ほどだった。ごはん!ごはん!
天ぷらうどんうま~~!山ご飯さいこう!
天気はいまいちだが、少しだけ登山もしたい。
実は、このためにトレランシューズを持ってきていた。
大型サドルバッグに靴はすっぽり収まった。やったね!
三人でサクサク上る!
あっという間に魔王岳に登頂!
たった15分で登り切れてしまった。
いやぁ、景色がいい。ヒルクライムした後の登山の気持ちいこと…!
往復30分の登山を終えてくると、青空が。
もう一回看板で撮影。最高!!
ここからは岐阜県の高山市側に下るんだけど…。ちょっと長野側の様子が気になる。
もしかしたら晴れ渡った景色が見えるのでは?よっしゃ、見てみよう!長野側へいくための小高い丘をクライムアップ!
オラララ!さとるくんと競うように一気に駆け上がる。
だぁあああああ!!!真っ白じゃないか!
…とがっくり肩を落とした瞬間…
?「あの~、もしかしてりっけいさんですか?」
ぼく「…もしや、Twitterの?」
?「はい!Twitterでフォローしてるkarukaruです!」
ぼく「ああ~~!!」
karukaruさん「いやぁ、ようやくお会いできてうれしいですよ!一緒に写真撮りましょ!!」
karukaruさん(Twitter:@karukar59280672)が迎撃してくれたぞ!
話していると、ものすごい熱量を感じる!こういっちゃなんだが、すごくぼくのファンってつたわります!ほんとありがとうございます!
karukaruさん「今日は伊那ヒルクライム大会に出る予定だったんですけど寝坊しちゃって~」
ぼく「あらら…」
karukaruさん「それでTwitter見たら、りっけいさんが乗鞍登ってるじゃないですか!どうせ大会に出れないし、追いかけてみようと!」
ぼく「ふぁ!?」
karukaruさん「登りながら、すれ違う自転車乗りを全員確認しても、りっけいさんがいなくって…」
ぼく「そりゃ、見つけられないですよね」
karukaruさん「あきらめて下りながら探すかって思ったとき、りっけいさんが現れて…。見つけた瞬間『居たぁあああああ!!』って喜んじゃいました」
ぼく「wwwww」
karukaruさん「とんでもない勢いで走ってたので、ものすごい追いかけちゃいました。追いつけてよかったです!」
ぼく「しゃべりが面白すぎますwwww」
標高2700mまで登ってきて、迎撃されるとは!自転車乗りのバイタリティえげつない…!
どうも迎撃(追撃?)ありがとうございましたー!!
では、高山側に下ろうか!
「霧の世界だな。」と思っていると…
え!
たった数分で、コレがこうなるから山は面白い…!
すご!!
やっば!やばやばやば!
ここ、ホントに地球なのか?
動画ができたー!
乗鞍の景色に、ただ喜んでるだけの動画~。すんごく楽しかったなあ~! pic.twitter.com/wW1EhEjQjP
— りっけい (@rikkei2) August 15, 2021
このダウンヒルシーンは動画にしているので、ぜひ見てね~!
無事に高山に下った後は、
3人で飛騨牛で祝杯をあげましたとさ。
翌日にはアニメ「氷菓」の聖地巡礼をしたり、南下するためツーリングしたんだけど通行止めを食らったりしたんだけど、それはまた別のお話ってことで。
あぁ、乗鞍いってみて大成功だったな。
おわり。
4年前にも乗鞍へ行ってきた記事はこちらから。