ナイトライド、好きですか?
ぼくは大好きです。
誰も通らない道、凛として張り詰めた空気、真っ暗な中、ライトが照らすその先を目指す。
うん、たまらない。こんなシチュエーションで走ってると、ふしぎと嬉しくなってくる。
「ナイトライドはちょっと苦手だな」と感じている人もいるでしょう。ぼくも「夜の山って不気味だなぁ」と思っていたことがあったけど、回数を重ねて慣れていくうちに「あれ、ナイトライドってめちゃんこ楽しいのでは?」と気づき始めた。
この記事では、ナイトライドの魅力について紹介していこう。ナイトライドが好きになると、活動の幅が広がる!
・仕事や学校終わりで、トレーニングに出掛ける人
・自転車旅で夕暮れ以降も走ることがある人
そんな人に楽しさを共有できたらいいなぁ…!
長所①非日常への没入感
陽が沈んでゆくと、夜の世界だ。
夜の海岸線だったり、山道だったり。市街地から離れ、郊外の道へ進んでみる。
街灯も少ない場所を走ると自分ひとりっきりになる。
どの世界からもかけ離れた感覚に陥る。夜の闇に身を隠して、誰も知らない道をひたひたと走る。
虫の音、風が草木を揺らす音、たまに追い抜いていくクルマの音。
昼間の喧騒とは違う、音を楽しんでみる。
自転車という外界とつながった乗り物だからこそ、自然をダイレクトに感じられる。自然が支配する世界に身を置くと「やっぱり人間って、自然の一部の生き物なんだな」という思いがこみ上げてくるから不思議だ。昼間走るとまわりの景色に目を奪われてしまうが、夜は360度の闇だ。
景色を楽しめない以上、いろんなことを考えてしまう。自転車のことだったり、山の成り立ちだったり、海の深さだったり、好きなアニメの次の展開だったり…。
静寂の空気の中、走り続ける。どこまで道が続いていくか分からないけど、走り続ける。
そうやって考え事や、物思いにふけることができるから、ナイトライドが好きだ。身の回りに情報がたくさんある現代だからこそ、何もない世界で延々と考え続けられる環境が貴重だったりする。
長所②ラクして長距離を走れる
交通量が少ない。これがナイトライドの1番のメリットだ。
事故リスクも減るし、過度な神経を使って走行しなくてもいい。クルマが近づいてきても、音や光ですぐ気づける。背後からの音と光量で、大型車か乗用車かバイクかは判別できる。これだけで気持ちは楽になる。
景色を見れないというのも、実は楽して走れる理由だったりする。ぼくの場合、景色を見ると「うっおおおお!!いい景色だ!!写真撮るぅ!!」とテンションが上がる!景色を堪能して、写真を撮りまくる。ハイテンションになると、脳に負担がかかってくるのでロングライドでは後々ダメージになったりするのが手痛い。そういった意味でも、景色を見れないというのはある種ラクだったりする。
月や星を眺めて、写真撮影できるのも楽しみの一つだ。
さらに信号待ちの回数が減るのもいい。夜間22時以降になると点滅信号になる信号が多いので、信号待ちがなくなる。ファストライドをする際には、大いに助けられている!
そのほかにも、日焼けをしない、風が弱くなる、気温が下がり走りやすい(夏限定)などなどメリットはたくさんある。あと、コンビニでのバイクの盗難リスクも減るだろう。
短所 トラブル対処がしにくい
メカトラが起きたときは大変だった。
夜中の山のこと。フロントディレイラーの不調で走れなくなったとき、街灯はないわ、店はどこも閉まっているわ、なぜかアブの大群に襲われて刺されまくるわ、でひどい目に遭ってしまった。このときは気合いで直したけど。
メカトラ時のエスケープ手段がなくなるのはちょっとつらいところだ。走行不能になったときは、無限ウォーキング作戦を決行するしかない。電車が動き出す時間までどこかで待つか、タクシーを呼ぶしかなくなる。
こういったトラブルは本当に怖い。ナイトライド中なんて眠くなってくるし、自分の身も危なくなってくる。走り慣れた道ならいいけど、旅先のトラブルほど怖いものは無い。事前に準備はしておくべきだが、どうしようもないなら、警察か消防に助けを求めるしかなくなる。(圏外なら自力で帰ってくるしかない…)
まとめ
いかがだったでしょうか!
ナイトライドの“異世界への没入感”がたまらなく好きなんです。たった1人で自然を堪能して、感じて、考えてくる。こういった孤独な遊びも楽しかったりする。少し勇気をもって夜の世界へ、飛び出してみるのも面白いかもしれない。思いがけない楽しみが見つかるかもしれない…!!
次の記事では『ナイトライドの装備』について紹介してみよう!安全に走るための、ライトや反射材について話してみようと思う。
つづく