【ゆるキャノボ】福岡→大阪530kmをゆるく走ってきた【中編】

202002ゆるキャノボ

福岡→大阪の530kmを48時間以内に走りきるチャレンジ!

友人のさとるくんと一緒に、48時間以内に走り切ることができるのか…!

この“ゆるキャノボ編”をまとめてるよ!
①準備編
②前編
③中編←イマココ
④後編

ここまで200㎞走って、9時間経過というかなりのハイペースっぷり。

フォロワーのたけまささんから元気をもらって、ぼくとさとるくんは深夜の山道へ漕ぎ始めた!いっくぞぃ!!

200-265km(広島市→尾道市)

「ここからは2%の勾配をだらだら10km登れば行けますよ~」とたけまささんが教えてくれていた。

2%ならたいした登りではない。さとるくんとおしゃべりしつつだらだら登る。スマホから曲を流して、二人で歌う余裕もある。真っ暗な道を、ひたひたと走る。ふふふ、楽しい。

100mは登っただろうか…。ふいに

さとるくん『あぁぁあ!!ちょっと止まります!』

と悲痛な声が。。。

もしや…

パンクでした!

助かった!これは直せるトラブルだ!!チェーン切れ、変速機不調ならどうしようもない。パンクなら全然OK。

幸いにも、街灯の下の広いスペースが近くにあったのでゆっくり修理タイム。

立ち止まるとさすがに寒いので、さとるくんにはダウン生地のベストを着せる。

念のために持ってきていた防寒具が役立ってよかった。ぼくは0度対応のスポーツジャケットを着ているのでまだ暖かい。音楽をかけながら、ふたりで焦らず作業を進める。どうやらリム打ちパンクっぽい。タイヤの摩耗じゃなくてよかった!

予備チューブのバルブ長が短すぎて、2度手間取ったりしたけどなんとか修理完了!!無事に直ってよかった!

超ロングライドのときには、焦らないことが一番大事だ。とくにトラブルのときは焦りやすい。まずは身体を冷やさないこと、水を飲んだりお菓子を食べたりして落ち着くこと。そして楽しい音楽を流しながら作業をすること。これだけで気持ちはグッと楽になる。僕が焦りやすい性格なので、こういう方法を取ることを心掛けている。

さてさて、行きましょうかね。

漕ぎ出してみると、寒い。止まっていたから寒いんだ。身体を動かしてあったまろう。

ふっ。ふっ。ふっ。

深夜1時前。標高250mの山は、マイナス2度か。

ヒルクライムをしていると身体は温まってくる。なんとか耐えられるだろう。

ふと、さとるくんを見ると辛そうだ。
ぼく『大丈夫?寒い?』
さとるくん『四肢の感覚無くなってきました…』
ぼく『ええぇぇ!!!』

付けていたリストバンドをさとるくんに押し付ける。頼む!!これつけてくれ!!

さとるくんの装備はお世辞にも充分とは言えなかった。薄手のグローブ、薄いサイクルジャージ。しまいにはシューズカバーを忘れてしまい、メッシュ素材のシューズのまま走っている。手足は想像以上に冷えているだろう。

ひとまず手の保温のためにも、リストバンドが効いてくれることを祈る。

今回、ぼくの荷物が多かった理由は防寒着だ。

過去に散々寒い目にあってきたので、たんまり持ってきていた。山形という寒冷地に住んでいるので、耐寒テスト環境が整っている。軽量性、運動性、防寒性をクリアできる服装で挑んでいる。

頭から足先まで完全に0度対応の服装だ。さらに追加してインナーグローブとインナーシャツ2枚、いまさとるくんに貸しているダウンベストとリストバンドがある。

寒さが限界なのかもしれない。悲壮感につつまれたさとるくんを見ていられない。インナーグローブを貸すからつけてくれ!とお願いするが、めんどくさいからと断れる。う~む。。。

むしろ脚の冷えが酷そうなので、手や体幹を温めても効果は薄いのかもしれない。どうしようもない。体温を保つためにも、走りをやめないほうがいいだろう。悩みながら登っていく。

ラストの登り!
『あと30m登れば、のこりは下りだ』と励ますが、『集中しているので黙ります!』と、すこし苛立った声で返される。

さとるくんのメンタルはきっとぼろぼろだろう。声色から察するに、「限界まで我慢している状態」だ。

こいつはやべえや…。
寒さからくるメンタルブレイクは、ぼくも経験したことがある。あれは本当に辛いし、まっとうな判断ができなくなってしまう。
さとるくんが危険な状態になる前に、ゆるキャノボを断念しなくちゃいけないな、と考えが頭の中によぎる。。。

なやましい~~~!!

でも、断念するにしても暖かい場所に行くしかない。

そのためには下山だ!!!

安全に下山することだけを考える。

先頭を取って最高標高点を越える。
ここからはダウンヒルだ。ぼくが前を走ればさとるくんもラクできるだろう。
ゆるい下りで、テクニカルカーブも少ない。けど街灯が少ないので、安全な道ではない。たぶんさとるくんは握力も死んでいることだろう。。。

決して焦らないように。さとるくんが無理なくついてこられる範囲のスピードで下る。そしてぼく自身も事故らないように。

360度すべての環境に神経を張り詰めて、ライトが示すその先を目指す。

集中…集中…集中……

どれだけの時間がたったのか分からない。

ようやく街に降りてこれて、ほっとひと息をつけた。

ここから先は明るい道だし、コンビニもあるだろう。仮眠予定の快活CLUB(ネットカフェ)まであと少しだ。

さとるくんは乱心気味で、いきなり40km/hで走り出したりしている。あとから聞いてみれば「寒くて体を動かしたかった」と言ってたけど、相当ヤバい状態だったのかもしれない。

長いこと走った気がする。やっとのことで快活CLUBに到着!

ここでちょうど中間地点。265kmだ。

深夜2:43。ぼくもさとるくんも疲れている。4時間だけ滞在して7時には出発しようと話す。さとるくんの顔が死んでいた。寝て元気になってくれればいいけどなあ。

完全個室だ!

快活CLUBには月2回お世話になっているので、実家以上の安心感を覚えるようになった。

お腹が空いたので、ご飯を注文しておく。待ち時間の間にシャワーを浴びにいく。

あぁ、ロングライド後のシャワーはなぜこんなに気持ちいいのか。この気持ちよさを求めて、またロングライドをしたくなってしまうじゃないか。。。

シャワーから出ると、店員さんに声をかけられた。

店員さん『あ…申し訳ないですが、注文されたラーメンが伸びちゃってるかもしれないです…。すぐにできてしまいまして。もしよかったら作り直しましょうか?』

ぼく『(店員さん、優し過ぎかよ…)いえいえ、シャワー浴びてた僕が悪いんで。わざわざありがとうございます!』

ちょっと伸びてても、ラーメンは美味しかった。

マイナス2度を切り抜けてこれば、どんなご飯だって美味しくなる!空腹は最高の調味料だ!!

満足した僕は、泥のように眠りについた。

…とここで、この区間の振り返りをしておこう。

良かったところ
・パンクに冷静に対応できた
・防寒着をしっかり準備していた
反省点
・さとるくんに休んでもらうor断念の判断をすべきだった(その場ではかなり難しい判断だけど)

265-300km(尾道市→笠岡市)

朝、ねむいーーー!!!

睡眠時間は3時間だ。ぐっすり眠ったけど、圧倒的に時間が足りていない!!

さとるくんはバッチリ元気だ。もう昨日のメンタルブレイクなんて、なかったような顔をしている。これだから体力オバケは困る。少しでも寝れば体力全快とかチートすぎる。

出発前のルーティンのお買い物。

食べやすいものをチョイス!

ここからが後半戦だ!いざいこう!!!

まだ7時台でも空気は冷たい。ボトルの水は凍っている。身体の調子を確かめるように、着実に距離を進めていく。

尾道市内に入ってしばらくすると、コンビニの駐車場で待ち構えている人が。

もしや…?

迎撃してくれたのは、フォロワーのjoさん(Twitter ID @random_chartype)だぁあああ!!

朝早くからありがとうございます!!!テンションブチ上がります!!!

実はjoさん、

フロアポンプを持ってきてくれていた!!!!ありがてぇええ!!

昨晩のさとるくんバイクがパンクしたときに、携帯ポンプじゃ充分にお空気が入っていなかった。Twitterで「フロアポンプ持って来てもらえないですか?」とムチャなお願いをしてみたら、快くOKしてくれたのだ!!イケメンすぎますよ!!!!

リュックにポンプを詰めて、家から30kmも漕いできてくれるとは!!ほんとうにありがとうございます!!

せっかくのご縁ですし、一緒に走りましょう!

尾道駅前がキレイになっていてびっくりした。

むかし尾道でツーリングしたことを懐かしく思い出す。うん、また来よう。楽しい土地なんだよね尾道って。

joさんは自転車歴が相当長い。このあたりの道にも詳しいので、道案内をしてもらう(ゆるキャノボのルートのアドバイスも事前にしてくれていた)。

3人でまったり走っていると、いきなり飛び出すjoさん!!

なにごと…?

パワー系妖怪のさとるくんも追いかけるのを諦めるほどのスプリントだ!!!

あっという間に見えなくなるjoさん。どうしたんだろう?とさとるくんちお話していると。

…!

歩道橋の上でjoさんが手を振っている!!!これは…写真撮影だ!!!

うぉおお!!いい写真だ!

俯瞰写真っていままで撮ったことなかった。レース中継映像みたいでかっこいい!!あのアタックは撮影アタックだったんだ!!強すぎるぞ、joさん!!

このあともいっぱい撮影をしてくれた!!ありがとうございます!!

岡山県境に到着!

ここでちょうど300km。

150km続いた広島県もおしまいだ。楽しさと辛さがぎゅっと詰め込まれていた150kmだった。joさんもここで家に帰るとのことで、お別れだ。

ポンプや撮影ありがとうございました!!!すっごくたすかりました!!!また一緒に走りましょうね~~~!!

joさんと別れて、残り230kmを漕ぎ始めた。

きっとゴールできるはずだと信じて!

…とここで、この区間の振り返りをしておこう。

良かったところ
・joさんに迎撃&サポートしてもらった
・前日の疲れもほとんどなく走れている
反省点
・特になし

次回、大阪ゴールまでの大激走!!!
命を燃やした全力走!!

おたのしみに

つづく

この“ゆるキャノボ編”をまとめてるよ!
①準備編
②前編
③中編←イマココ
④後編

今回りっけい(私)が装備した防寒具。めちゃんこ暖かいのでおすすめ↓