【オフ会】世界遺産の平泉へ行ってみよう!【ガマさん】

オフ会

朝。

ゆっくり起き上がる。幸い身体はどこも痛んでいない。
昨日のダメージは一晩寝れば回復したみたい。よかった、よかった(´ω`*)

ガマさんは朝風呂を浴びてきたそうだ。今日もめちゃくちゃ元気。朝からノリノリである。
ぼく「朝ご飯を食べにどこへ行きます?」
ガマさん「この辺、朝からやってる店あんまりないですね~」

ここですかさず旅館の人へリサーチしに行くガマさん。「現地の情報は、地元の人に聞くのが一番早い」とのこと。賛同でしかない。
ガマさん「このへんで朝からやってるご飯屋さんありますか?」
旅館の人「ん~、どっかあったかな。ちょっと、待ってて」
ぼくら(店を調べてくれるのかな、ありがてぇ)

数分後
旅館の人「はいよ。お待ち」


ぼくら( ゚Д゚)!?!?

旅館の神「ご飯はここにもあるからね」パカー

ぼくら(;゚Д゚)なんやて!?

え、素泊まりですよ、ぼくら。朝ご飯いただいていいんですか??

お礼を言って、いただく。おいしい(*´ω`*)ひじきのキンピラ、メカブ、など和のおかずが染みいる。海藻類がやたらおいしいのは南三陸産だからだろうか。カンペキな朝ご飯よ。なんてありがたいことなんだ。。。
(きっとこの朝ご飯は特別サービス。普通はやってないサービスだ)

旅をしていると、人のやさしさに触れる。みなさん、優しすぎる。ご飯屋さんでは、大盛りにしてくれたりデザートをくれたりジュースをくれたり。お土産屋さんではお茶を出してくれたり。
特に東北の方々はその傾向が強いような気がする。もてなしてもらえるのも旅の楽しみだったりする。

今日のルートをガマさんと話す。
ガマさん「東北4県を制覇してみたい」
と意気込んでいる。

なるほど。ここまで山形、宮城と走ってきた。内陸に行けば岩手にも、秋田にも行ける。うむ。面白そうだ。4県制覇してみようかね。


岩手から秋田に入ると、標高が1000mを通る。けどそんなの気にしない。楽しそうだ。

旅館を出るときに、ほかのお客さんに声を掛けられる。

「いってらっしゃーい!!」「いってきます~」うれしいもんだね。旅立ちのテンションが上がる。
南三陸町の下道荘さんはいい旅館でした。お魚もおいしいそうなので、今度は夕食付で泊まってみよう。みなさんも機会あればぜひ。


晴れた空がきもちいい。

内陸へ向けて国道398号線で山を越える。

山あいを抜ける道路、好き。

北上川沿いの県道189号線。

このあたりはひたすら飛ばして走っていた。移動モードでガンガン進む。

あっさり岩手入りをして、

平泉町へ入る。

ここまでの55kmで休憩は1回ほどという、ハイペースっぷりだった(特に観光する場所がなかったから…ね?)

…と、ここまで書いてきたが、ガマさんのバイク紹介をしてなかった。ちょっと紹介を(突然)

GIANT TCR ADVANCED SL1 DISC 2019モデル

真っ黒で精悍な出で立ちのバイク。と思いきや、ラメが入っている、

えろい!!!

なにこの塗装。素晴らしすぎるんだが!!「見た目も性能」と謳っているりっけい的にはめちゃくちゃ刺さるカラーリング。

さらに、電動アルテにセミディープホイールとは、かちょええ!!

(雪解け水で泥まみれなのはご愛嬌!)

すこしだけ乗らせてもらったが、面白い味付けだった。

フレームがガチガチに硬い。横にも縦にもたわまない。入出力にロスがない。カッと踏めば、スパンっと反応してくれる。

ホイールはREYNOLDSのアサルトに似ている。カチッとトルクはかかるが、ゼロ加速はゆったりしている。高速域で活きてくるホイールだと思う。

ガチガチのレース機材をロングツーリングに投入してくるあたりにガマさんの変態性を感じる(ツーリングにはオーバースペックかもしれない。だけどそれがいい)

これはワタクシりっけいバイク。

全部がお気に入りパーツで組まれていて、最高の乗り物に仕上がっている。
ガマさんにポジションを合わせてもらったおかげで、さらにラクに楽しく乗れるようになった。

さて、ツーリングの話に戻ろう。

われわれのプランではここから、秋田方面へ行きたい。

だが、ここで気づく。

「この時期って、山越えは冬季閉鎖してるんじゃね?」

だって、岩手に入った瞬間めちゃくちゃ寒いもん。1か月季節が戻ったんじゃないかと思うほど、気温が下がっている。空から雪も降りそうだ。

調べてみると、ビンゴ。積雪で通行止めだ。

あちゃーーーー!

もうこれは仕方ない。旅は柔軟性だ!プランBへ移行しよう(なんにも考えてない)。とりあえずご飯でも食べながら考えよう。

ご飯じゃーい!と意気揚々で走る。

橋の上をかっ飛ばして走る。ガツンッ!!一瞬、体が浮いた。あばばば。ハンドルは取られたが、なんとか落車せずに済んだ。あぶね~~。

犯人は橋のジョイントだった。

ロードバイクのタイヤがすっぽり収まる、かなり危険なジョイントだ。凶悪な形をしてやがる。

岩手県道206号線にはお気をつけましょう。ケガするわ、こんなもん!!!(気づかず突っ込んだ僕が悪いんですが…)

なんとか無事に、道の駅平泉に到着。

おなかを空かせたぼくらにピッタリの物が、

地場産もののビュッフェだ!!

好きなだけご飯を食べられるってしあわせだ。うまいうまい!

ガマさんとこの後のプランを相談する。秋田入りは諦めて、平泉の世界遺産を見に行こうと。とくに中尊寺の金色堂は美しい、と道の駅のパンフレットで強調されている。よっしゃあ、行ってみよう!

雰囲気は高野山に似ている。

ここが金色堂だ。

(Wikipediaより)奥州藤原氏初代藤原清衡が天治元年(1124年)に建立したもので、平等院鳳凰堂と共に平安時代の浄土教建築の代表例であり、当代の技術を集めたものとして国宝に指定されている。

館内は撮影禁止だったので、文章だけで伝えてみよう。

この中に金色の仏堂が収められている。一目みた感想としては「意外と小さいな」だった。一辺が5mほどの正方形の中に、大小さまざまな観音菩薩や天像が飾られている。小さい中でもひときわ目立つのが、金色の装飾だ。柱、壁、床すべてが金色になっている。床下まで金になっていたのには驚いた。でも、ぼくが気に入ったのは、夜光貝(ヤコウガイ)の装飾だ。柱のいたるところに貼られ、緑色っぽく虹色に光っている。わかりやすく言うと真珠色に近い。南の海からわざわざ運ばせ、加工させ、装飾させた。当時の藤原氏の権力がどれほど大きいものだったのかよく伝わってきた。加工するのもかなりの苦労があったんだろうと想像できた。他にも、持国天と増長天の像も凛々しく格好いい。

世界遺産として認められるのも納得できる。1000年前の美しさが今でも残っている。そしてこれからも残り続ける。時を越えられる芸術に価値があるのだろう。

夕飯は生姜焼き定食。

電車の時間がギリギリで、お店の人にマッハで作ってもらった。

美味しかったです!!ありがとうございました!!

旅は一関駅で終了。そこから仙台経由で山形へ帰る。

ガマさんとは仙台駅でお別れだ。

実に楽しい3日間をありがとうございました!雪をみて、リアス式海岸に共に苦しんで、世界遺産を見に行く、という充実した楽しいツーリングでした、また走りにいきましょう!!

お別れのガマさんの背中は、どこかさみしそうだった。

(彼はこの後、鈍行で4時間移動し駅で野宿。そこから関東ツーリングへ行ったそうな。半端じゃないバイタリティを持っている。すごいお人だ)

そんな楽しいオフ会ツーリングが終わった。だがしかし、来週もツーリングだ!ゲストはあの妖怪だ…!!

ひとまず、おわり。