朝、ゆっくりと目を覚ました。
昨日はアブの大群に襲われて大変な目に遭っていたんだっけ。。。アブたちに刺されたところをチェックする。うん、腫れてもない!大丈夫そうだ!よかったーー!
さあ、4日目もバッチリ走りますかー!
3日目の記事はここから読めるよ!
今日のルートがめちゃくちゃ楽しみなんだ!というのも、
青森の北西にある津軽半島を走るんだ!!うっぴょーー!
半島大好きっ子なわたくしには堪らんライドですな。あの半島の先端にはどんな景色が待っているんだろうか。一体どんな土地が待っているんだろうか。たのしみだー!!
いざ、しゅっぱーつ!
キラめく日本海、輝く青空を眺めながらロードバイクを進める。う〜ん、なんとも贅沢な瞬間だなあ。大好きなものに囲まれているって素敵。
鯵ヶ沢町を抜けた辺りだろうか…
イカ焼き屋さんを見つけた!珍しい!
この地域の名物はイカ焼きのようだ。昨日もたくさんイカ焼き屋さんを見た(閉まってたけど)。
いただきまーす!
もぐ…うん、肉厚だ!
もぎゅもぎゅの食感。身がでっかいね!ただ味は、普通のイカ焼きの味だった( ´∀`)
一杯分のイカが1パックに入っていたのは、さすがに食べきれない。残りは背中のポケットにIN。補給食としていただこう!大事なタンパク源だ。
ちなみにこのお店には、一時期もてはやされていた秋田犬の『わさお』がいた。暑さと観光客の視線でぐったりしていた。
午前中だというのにジリジリと暑くなってきた。本日も晴天なり!
突き当たりを左折する。さあ、ここから津軽半島だ!北上していけば最北端にも行けるだろう。
ひたすら真っ直ぐな道!!
…てか、ここは。この道は…
あぁぁああああ!!(フラッシュバック)
かつての国道7号線キャノボで走った道だ!
しかも幽霊をみた場所!さらに幽体離脱しかけたりして酷い目にあってたんだ!あんまりにも道がまっすぐで、脳がおかしくなっていたんだといまだから分かる!真っ直ぐすぎる道は頭がおかしくなる!HAHAHA〜当時のライドの記事はここから読めるよ!
ちょうどここに面白いものがあるとフォロワーさんから教えてもらっていた。いそいそと向かう。
どばーん!
高山稲荷神社だぁあああ!!
小さな敷地に鳥居がずらりとら並ぶ様に圧倒される。京都の伏見稲荷みたいな雰囲気。それをぎゅっとコンパクトになったようだ。
並ぶ鳥居を立体的に見れるので、一見の価値は充分にあると思う!
ぼくが鳥居の中を歩いていると、その後ろから小学生らしい姉妹がくっついてきた。どうやら鳥居を1本ずつ数えながら歩いているみたい。ふたりで『97,98,99…100本』と読み上げているのがとても可愛い。1番上まで登った時に『209本!209本だ!!』と楽しそうに盛り上がっていた。
ただ数えることを楽しんでいる彼女らを見ていると自分の幼少期を思い出す。
旅の道中で見つける赤い車を数えたり、カエルの置物を数えたり、スーパーにある一番高額な商品を探したり…そんな子供だった。なんだか懐かしく思える。ぼくが小学生のころ来ていたらキッチリ鳥居の本数を数えていただろう。それも行きと帰りの往復で2回数えるタイプだ。
神聖な雰囲気に包まれていたからだろうか、そんなことをふと思う。普段の生活じゃ思い出せないことを思い出させてくれるのも旅の魅力だ。
ここ高山稲荷神社は小さいけどとってもいい雰囲気なのでオススメ。皆さんも津軽半島にくる機会あればぜひ来てみてね!
神社を出てまた真っ直ぐな道を駆け抜ける!僕以外の自転車乗りに出会うことはなかった。
!?(…野生のウシいるの?)
突然に視界が開けた!
おおおおお!!なんだこれ!海か!でっかいな!
調べてみると、十三湖という湖らしい。
…え?(‘-‘ )…規模デカすぎでは???
距離感がおかしくなる。端っこが見えないのがなんとも奇妙な感覚だ。
青森には十和田湖、十二湖といった湖や沼が数多く点在している。山ライドと組み合わせて、山岳ツーリングやってみると非常に面白そうである。できればキャンプしながら走ってみたいもんである。
青森には面白い湖があるんだなー、としきりに感心しながら走っていると。
急に…『ここを左に行った方が面白そう!』と直感で感じた。
なぜそう感じたのか分からないが、こういう時には素直に従うことにしているワタクシ。ハンドルを左に切ると……
びょええぇぇぇえええ!!!!
なんと壮大で繊細な海だろうか!!!!
感動しっぱなしだ!!ここまでキレイな海は見たことが無い!!!
なんと美しく優しい海だろうか!!!大きな空と深い海。その2つを存分に楽しめる素晴らしい土地だ!動画を撮ってみたので、興味あれば見てみてね!!YouTube動画
この海岸の道向かいには…
退廃したドライブインが…!
昔は大いに栄えたドライブインだっただろう。いまや崩れてしまっている。海水浴は1組しかいなかったし、これも時代の流れなのかもしれない。美しい景色は、ここの栄枯盛衰も観てきたんだろう。
いやあ、直感で左に曲がって大正解だった。こんなにも壮大な海が見れるとは…!!
暑い時はコーラじゃい!ようやく見つけた自販機でコーラぽちー。
ゼロカロリーの方じゃねーか!!
押しミス。自転車乗りにとってカロリーは死活問題。くぅ〜カロリー欲しいよ!!!
お腹すいたなー、補給食の焼きイカは食べきったし、もう14時すぎてるし…と、ちょうどお店をみつけた!
店内はなかなか繁盛している。注文して待っていると、来店してきたお兄さんから相席の申し出が。
ぼく『あ、もちろん!相席大丈夫ですよ!』
お兄さん『ありがとうございます!ん、もしかして自転車乗りの方ですか?』
ぼくがサイクルジャージを来ていたから気づいてくれたんだろう。そこからツーリング談義が始まった。
お兄さんはバイク乗りで、毎シーズンの夏は東北ツーリングに来ているそうな。とくに林道が大好きで、未舗装路をずーーーと走ってきたらしい。今年は晴れの十和田湖をようやく見れたらしく、かなり感動できる景色だったような。ツーリングの楽しい思い出を嬉嬉として語ってくれる姿を見ると『あぁ、旅っていいものなんだなあ』と素直に思えるから不思議だ。とくにバイクならではの林道走破や、一日400km以上移動することなどなど、いままで知らなかった世界がバーーと目の前で開けたような気がした。同じツーリング好きでも、見えてる世界は違うんだなあ。
料理が運ばれてきても、僕らの話は続く。
ぼくのツーリング話もネタには困らない。気づいたら1時間以上おしゃべりしていた。
この時点で16時ごろ。残り距離は100km以上残っていた…。あれ、今日全然進んでなくない?
名残は惜しいが、バイク乗りのお兄さんとは
お別れだ。
ありがとうございました!またどこかでお会いできたらいいですね!
名前も連絡先もお互い知らないまま、旅の安全を祈ってお別れする。
いいものである。旅先で出会った人と取り留めのない話をする。なんという豊かな時間だろうか。
さあ、ここからは距離と時間やばいぞ。16時時点で残り100km。ここまで6時間以上かけて50kmしか進んでいないぞ!景色や名所が素晴らしいから、時間が全然足りないぞ!!
今から向かう先は津軽半島の先端だ!
なんでも、この竜泊ラインが素晴らしい道とのこと!
いっくぞ!!!竜飛岬!!
ぼくは海沿いを駆け抜け始めた。