【最高の絶景】天空パノラマに歓喜してきた!!【磐梯スカイライン】

201908福島

でぇあああああ!!??

頭が吹っ飛そうな感覚に陥っていた…。なんだ、この絶景は!!素晴らしいぞ!!


2019年8月。令和最初の夏。

会社の先輩である長井さん(仮名)に「ちょっと福島の山を走りにいこう」と声をかけてもらって、ほいほいついていった。あとは細村さん(仮名)もご一緒だ。どうもどうも、はじめまして。

車載して100km先の磐梯山のふもとまで移動。

初めての山だ。そもそも自転車で福島県を走ること自体が初めて。おら、わくわくすっぞ!

そもそも磐梯山(ばんだいさん)とは?


福島を代表する1,816mの活火山のこと。

いまでも火山活動していて、火山性地震を起こしたりする。危険があるため登山道やラインが通行止めになることもしばしばある。それでも今日は運よく、磐梯吾妻スカイラインを登れるぞ!!

コースがなかなかにエグイ。


距離20.6km、獲得標高1,376m。山しかないとは…!!一本登るだけで1,000mを超えるんです。イカれてるな…(ニッコリ)

今回の機材はコチラ!


ええ、いつも通りですね。

ホイールもバッチリ平地用ですね!!

…あれ、山岳には向いてないホイールだ…あぁぁぁあああ!!しまったぁああ!!ホイール選択ミスったぁああああ!!3日前に行ってたロングツーリング仕様のままだ、これ!!

まぁ、いまさらどうしようもない!この重いホイールで登れば、ヒルクライムの筋力アップになるだろう。トレーニング!トレーニング!!ポジティブにいこう。(本音はDura-ace C24ホイールという軽量ホイールが良かった)

さあ、行こうではないか!楽しむために登ろう!

長井さんも細村さんと「お互いのペースで走ろう」と約束しておく。また山頂でお会いしましょう!

ぐっとペダルに力を入れる。ホイールがまわる。ロードバイクが前に進む。

うん、この感覚だ。いいぞ。

ぐい、ぐい、ぐい、と踏んでリズムを作っていく。身体の調子も悪くなさそうだ。よかった!

ひと踏み、ひと踏みを重ねていけば、きっとゴールできるはずだ。焦らずに行こう。

斜度は6-8%ぐらいでぼくの脚にはピッタリの勾配だ。視界に入る傾斜を読み取り、頭の中で登るシミュレーションをする。この急勾配はダンシングで越えよう。このカーブは無理のないライン取りでいこう。そうやって考えた通りに登れた時には、もう気持ちよくってたまらない…!ムダのない走りを実現できた時には最高にハイになる!脳内物質ドバドバ。

ふと後ろを振り返ると、お二人が見えなくなっていた。そかそか、ここからは1人旅だ!気軽にいこう。


く…!コンクリート地面になった途端、勾配14%だ…!

エゲツねえ(;’∀’) インナーローのギア選択をする。それでもシッティングがきつい…。無理くりダンシングで駆けあがっていく!!うぉらぁあああああ!!!いっけぇええええ!!

ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!とタイヤと地面の擦れる音が力強く聞こえる。

はぁ、はぁ、はぁ…自分の息遣いもうるさく感じる。

やっぱり無理するのはやめておくか…。そんな思いがチラリと脳裏に浮かぶ。

いや!ここは全力あるのみだ…!!

このあとに一体どれだけの坂があるか分からないけど、手は抜きたくない…!!!!

ぐおらああああああ!!!!なりふり構わず脚を振り下ろす!!

…なんとかコンクリートエリアを走破!!

トップチューブが汗まみれになっている。山の中は涼しいはずなのに、一人熱く登っていく。


標高が900mを超えたところで霧が出てきた。ライトをオンにして突き進んでいく。ご安全に!

ヒルクライムは好きだ。

「得意なの?」と聞かれれば、苦手な部類だ。いや正確に言うなら『タイムを狙ったヒルクライム』が苦手だ。なんで苦しい思いをして登らなくちゃいけないのか!とワガママが出てしまう。というのも、友人のさとるくん(別名:妖怪ペダル回し)とヒルクライムするといつもボコボコにされるからだ。タイムアタックで勝ったことがない。全力を尽くしてるのに敗北感に打ちのめされる。きっと潜在的なトラウマになってやがる…。


それでも今回は90分以内に走れることを目標にしている。

苦手な『タイム狙い』のヒルクライムだ。それでも登っているときには楽しくて仕方がない。速く登る。このために自分の頭と身体を最大限に発揮する。最高のパフォーマンスを出せた時の喜びといったら、もう筆舌に尽くしがたいものがある。人生最大のエクスタシーだ。忘我の域だ。


みぎ、ひだり。みぎ、ひだり。

リズムを刻んで踏み込む。どれだけ登ってきただろうか。


ふと霧が晴れた…。


どばーーーーーん!!

うぉおおおおおおおお!!景色が!!!!なんじゃこりゃああああ!!!

写真を撮りまくりたい欲望をグググっと抑える。鎮まりたまえ、撮影欲!!!

いまはゴールを目指そう。そのあといっぱい撮ろう!

オラオラオラァ!!最後の最後まで全力一辺倒じゃい!!


ゴーーーール!!

標高1,580mに到着!!タイムは1:28:03といい結果だった!目標達成、やったね!!

祝杯はコーラだ。

くう~!!うま~~~!

さあ。来た道を戻って写真タイムだーー!!

うぉおおおお!!!!

すっげぇえええ!!!岩肌だらけの地表だ!!


雄大な自然には圧倒されてしまう…。スケールがデカすぎでしょ。


ぎゃあああああ!!!かっこえええええ!!!


なにこれ!!異世界じゃないか!!!


遠近感がおかしくなるぞ。


自然界には珍しい白い岩だ!!


これも火山岩の一種なんだろうなあ。一個一個がでっかいんだよなあ。


どひゃああああああああ!!!青空と岩のコントラストが美しいいいいい!!!


夏の空、大好きです。


ふぁぁあああああ!!!(感嘆)


よく見たら煙が出ているんですが…!!


そんな無茶な…!息止めて走るわ!!!(硫黄臭い…)

1人で写真バシバシ撮って、実況動画まで撮っていたら、長井さんたちが登ってきた!


2人とも大感動している…!!

「おおおおお!日本じゃないみたいだな!!」
「あの白い岩何なの?てか、木が一本もないね!!」

興奮しながら喜んでいる。わかる、その気持ちめっちゃわかる。これみて興奮しない人なんていないと思う。最高だ。誰かと一緒に感動を共感しあえるほど幸せなことはない。誘ってくれた先輩には大感謝だ!!ありがとうございます!!!

その後はきっちり3人で道路最高点まで向かった。


わいわい喜んでみんなで写真を撮っていた。

頂上近辺に1時間はいただろうか。さあ下山するぞ!!

安全のためにばらばらで降りていく。ぼくが最後だ。200m以上は下っただろうか。ここで違和感に気づく。

「あれ?変速できないぞ」

嫌な予感がしながら、ディレイラーを確認すると…


eTapの電池がなくなっている!!!なんでだよ!!!


これが通常時。

電池そのものがなくなっていたんだから、変速なんてできるわけがない。これが電動変速の弱みだ!!

…くぅ!!探すか!電池を探すか!でも、戻るしかないのか~…!

またも道路最高点まで200mクライムが始まった。路面を見ながら、側溝の中をのぞいてまで探すこと30分。


み、見つからなかった~~!!どこにもない!!!!!

もう諦めた。トラブルにはもう慣れた(白目)

電池の爪(樹脂製)が折れたんだろう。1年前に間違って折ってしまい、接着剤でくっつけていたのだ。それが取れてしまったんだと思う。でもタイミングは良かったと思う。キャノボしてるときにこんなことになっていたら、もう終わりだった。そう思うだけでもヨシとしよう。

ゆっくり、ゆっくり下山をしていった。(1,400mダウンヒルで握力が死んだ)

そのあとはラーメンを食べて、また車で100km運転しておうちにかえりましたとさ。

おわり。

(上位6%に入れていてめっちゃ嬉しかった)