ついにやっちまった…

落車をしてしまった…
今回の記事では、自分への忘備録と、落車の発生状況の情報共有として書こうとおもう。
2017年12月22日(金)
事故原因は路面凍結だった。
そして、僕の判断力が不十分だった。
今回は、僕とKくん、Sくんと3人で南河内グリーンロードへ走りに行った。このメンバーではよく走りに行くので、安心して走行できる。
大阪の南にある金剛山から北上し羽曳野市まで抜ける山岳ルート。基本的にアップダウンを繰り返すちょいキツイルート。
この時期に凍結しているなんて全く考えていなかった。
出発からは順調に進んで、金剛山の麓へ。
気温計では気温7度だった。暑くもなく寒くもなく丁度いい気候。
山を少し登ってグリーンロードのスタート地点へ向かう。気温計は5度だった。この時刻ではおそらく朝の9時30分ぐらい。
今回の目的はSくんのリハビリを兼ねての、まったりランをすること。無茶な走りはせずに、安全に走ることを意識しようとしていた。
実際、登りを飛ばし、周囲の安全を確保できていない場面もあったと思う。
そしてなによりも、気温計の電光掲示板に表示されている「凍結注意」を見落としていた。(帰り道に電光掲示板を確認したところ、凍結注意が表示されていることに気づいた)
そうして、最初のヒルクライムをこなし、下り区間の手前で休憩を取った。
ここからは道を知っている僕が先頭となり、3人でダウンヒル。
ここで事故を起こした。

写真を見て貰えばわかるが、下り坂で左に曲がっている。そのカーブ一帯が山かげで路面が凍結している。
それに気づかず、カーブを曲がろうとして後輪がスリップ。
左半身を下にして落車を起こした。
5メートルほど滑り、停止できた。
幸いなことにKくんが上手にかわしてくれたおかげで、追突事故にはならなかった。
しかし、Kくんは僕をかわそうとして、反対車線を飛び出しブレーキ。そこも凍結しており転倒。
(反対車線に車が来ていないことを確認した上で、反対車線へ出たみたい)
僕に続きKくんも落車を起こしてしまった。
Sくんは上手くブレーキングをし、落車なく済んだ。
事故直後は全く立ち上がれないほどで、まともに話せないぐらい痛みがひどかった。
厚着をしていたために、打ち身と少しの切り傷、内出血程度で済んだのはラッキーだった。
Kくんは膝を擦りむいて痛々しかったが、後遺症の残るほどの怪我を負うことがなかった。
通りがかったのおじさんに
「二次災害になるから、もうすこしこっちに来い」
とアドバイスをもらった。
確かに二次災害の危険性まで頭が回っていなかった。
僕たちが立ちすくんでいたところも、スリップしてきた車や自転車に巻き込まれるポイントだった。
事故を起こした際には、自分と他の人の怪我の状況が確認でき次第、二次災害を防ぐように動くべきだ。
その後、ハイエースに乗ったおっちゃんが通りかかり
「事故か!車に自転車乗っかれるし、病院連れていこうか??」
と声をかけてくださった。
非常にありがたい提案であったが、そのときには僕たちの怪我が移動不可能なほど深刻でないと分かっていたので、お礼を言いお断りさせていただいた。
自転車にも傷が入っておらず、自走して帰ることができた。

冬に自転車に乗られる方みなさんに、気をつけてもらいたい。
こういった山かげになっている場所は凍結している可能性が非常に高いです。

路面では凍結の判断が難しいので、このように路肩に生えている「草に霜が付いているか」を確認してください。
霜が付いている場合は、路面は凍結しています。
さて、その後病院へ行き診断を受けたところ、手首の骨が欠けていることがわかった。
治療できないほどの小さな骨があり、手首を固定する方法で自然治癒を待つことになった。

今回のラッキーだったところは、この程度の軽傷で済んだことだった。
大きい骨も折れず大量出血することもなかった。
下りの手前でブレーキをかけていたこと、下り始めでスピードが出ていないこと、後続のメンバーがきちんと車間距離を取っていたこと、通行量が少なく二次災害が発生しなかったこと、厚着をしていたこと、など様々な好条件が揃っていた。
事故直後に声をかけてくださった方々、応急処置をしてくれたSくん、車間距離を取ってくれていたKくんには感謝しかない。
この前日には、金剛山の少し南の紀見峠まで1人で走りに行っていたが、実はこれもかなり危ないところだった。

気温計がマイナス1度を示しており、山かげもあり凍結している可能性が非常に高かった。
ダウンヒルの際には寒さゆえに、瞬間最高50km/hほど出しており、もし落車していたら命に関わるほどの怪我を負っていたかもしれない。
落車ほど怖いものはない、とつくづく感じた。
自転車に乗ることは単純に楽しいし、危険性もわかったつもりで乗っていた。
しかし事故を起こすと落車の恐怖や、自分や他の人を大きく傷つける危険性を持っていることを強く意識させられた。
怪我が治り次第、また自転車に乗るつもりでいるが、安全に乗るには何をすべきかをもっと考えてから、乗るべきだと強く感じた。
楽しく走るために、安全に走る。
痛い思いをして、勉強させてもらった1日だった。