本当にバカなことをした。
1日で340kmも走ってしまった。
ロードバイク歴3ヶ月半の超初心者が調子に乗っていた。
痛い目にあってきたので、笑ってください٩( ‘ω’ )و
きっかけは些細なことだった。
友達の家でゲームをして、早朝3時に家に着いた時
「ビワイチ行きたい…」
ふと思った。
前からやってみたかったが、機会がなく、ずっと保留していたのだ。この時間帯から一緒に走ってくれる友達もいないし、1人で行くことを決めた。
家がある堺から大津市までは80kmぐらいだし、自走で滋賀県へ行ってビワイチすればいいや。途中で輪行して帰ってもいいし、どこかに泊まればいいか、と楽観的に考えていた。
それがクレイジーライドになるとは知らずに…
ご飯を食べてシャワー浴びて、5分仮眠をとって、
早朝4時に出発!
堺からの全自走ビワイチ スタァート!
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月9日
道筋はこんな感じ
真っ暗な街を、自転車で駆け抜けるのが気持ちいい。
あっという間に大和川まで着き、河川敷を走る。いつもなら散歩してる人がいるのだが、この日はだれもいなかった。たのしいいい(*´Д`*)
府道21号線に乗り換えて、しばらく快調に走っていた。だが、左のビンディングが全く外れなくなっていた。
クリートの故障…
気づいたらクリートのネジが一本無くなっていた。
オーマイガ…/(^o^)\
左のクリートに違和感があるのに、無視して走り続けていたら結果がこれだ。快調ペースで違和感の確認するのを、めんどくさがったせいだ。
一度ペダルにカチッと合わせると、なかなか外れない…。
左足はペダルに固定されたまま、走ることに。どこかで自転車屋さんを見つけたいけど、この時の時刻は午前6時ごろ。まだ空いてないよ( ;´Д`)
この時間から急激に交通量が増えてくる。大阪の南から北への移動するとこうなるのは分かってたけど、トラックのビュンビュン飛ばしてくるのが、結構怖かったりする。
初見のルートに四苦八苦しながら、淀川ついた!
美しい朝焼けだ@淀川 pic.twitter.com/2M5wLAJdVR
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月9日
ここからはサイクリングロードとして整備されているから、ノンストレスで走り抜けられる!
やっほい(*´∀`)♪
淀川を走り終えて、大阪→京都→滋賀のややこしい道を抜けて、
ビワイチ今回のスタート地点の浜大津駅についたー
今の時点で
82キロ到達
5時間経過時速にすると16キロ…遅くなりすぎた
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
スタート地点に着いた。このとき、午前9時。心地のいい疲労感と、ビワイチへの期待でわくわくしていた。
今回は南湖を含めたフルビワイチをやる。せっかく琵琶湖まで来たんだったら、全部走ってみたいよね。
コンビニのお弁当もぐもぐして、いざ出発!
ペダルを踏む脚に自然と力が入る。
あぶないあぶない、ゆっくり行こう。セーブしながら走らないと、きっと脚が持たなくなる。
琵琶湖大橋の横を通り、交通量が減ってきたところで、急に睡魔が…徹夜明けで走ってるから仕方ないよね。うん、ばかだよね。
眠たくなると集中力が切れるので仮眠は大事。
湖岸にベンチがあったので、そこで昼寝をすることに。日なたはぽかぽかして気持ちがいい。
30分も寝たら、頭はスッキリ。まだまだ走れる。
しばらく走ると、 GIANTショップを発見!
気づいたらクリートのネジなくなってた問題はこれで解決!!よかった! pic.twitter.com/dCgVuIfyRE
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
これでクリートもちゃんと使えるようになった。1つ問題が解決できて安心する。
聖地でパシャ。
ここまで来たで pic.twitter.com/o3jfuDNng9
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
左手には琵琶湖を眺めながら、走るのが楽しくてしょうがない。どこまでも走っていけると思えてくる。
あの対岸を走るときには、自分はどうなっているのかを想像して、楽しむ。対岸を走っている頃には、きっとクタクタになりながらも走っているんだろうなあ。と考えながら。
堺からの全自走ビワイチなう
現時点で
152キロ到達
9時間20分経過身体が痛くなって来てるところ
フォーム改善しなきゃなあ〜— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
昼休憩で自転車から降りたときに、体が痛いことに気付いた。
肩と背中が痛み、そして左足首に強い違和感がある。なんだこれは…?
1日で225km走ったことあるけど、このタイプの違和感はなかったはず。
原因がよく分からないまま、また走っていると
「イタイ…イタイ…」
左足首に猛烈に痛みを感じるようになった。
足首にスーパーボールが埋め込まれて、ペダリングするたびにグリグリされているかのような、痛み。(分かりにくい表現)
脚を休めれば治るかも、と思って昼寝してみるが治らない。
ここは琵琶湖の最北端だ。
景色は抜群にいいのだが、足首が気になりすぎて楽しめない…泣
輪行で帰ると決めた。もう我慢できないほど痛い。
最寄駅までは5kmほどある。そこまでは頑張ろう。
よくこんな遠くまで頑張った。170km走ったんだ…と感傷的になりながら(ちょっと泣きながら)走っていた。
痛みに耐えられずちょっとペダリングを変えてみた。あら不思議。痛みはほとんどなくなった。ちょっと痛いが、走れないほどではないのだ。
「これはいけるっ!」
元気を取り戻して、走る走る。
一度調子を取り戻せれば
「まだ走れる!もう少しいける!」
と脳内物質の大量放出で、勢いでガンガン走っていた。
疲労と痛みと、痛みへの慣れで感覚がおかしくなっていたと、今は思う。
通行止めに出会ったり、
通行止めぇ!
ビワイチする人は気をつけてくださいね!奥琵琶湖の北西側が通行止めになってます。 pic.twitter.com/rfwgf7Ortu— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
美しい景色に見とれたり、
パンクしたりしたり、
パンク修理に25分もかかってしまった
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
トラブルはありつつも、 初めての琵琶湖を楽しんでいた。
しかし
堺からの全自走ビワイチやってるけど
現時点で
近江舞子付近
230キロ到達
15時間経過ってなかなかシビアすぎる
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
ペースが遅過ぎる…。゚(゚´ω`゚)゚。
昼寝とトラブル、足首の痛みで、時間がかかりまくっていた。
この時には真っ暗なコンビニの駐車場で、カツ丼弁当を食べていた。
このペースで走り続けると家に着くのは午前3時。足がさらに悪化する可能性もあるし、もう予備のチューブがないから、パンクしたら立往生してしまう。そして、スマホ、ライトの充電がギリギリ…終電を逃してしまったら、泊まりor自走で帰る、しかない。
色々と考慮した結果…
「やっぱり自走で帰ろう!」(脳死)
頭はクリアで集中力は切れていないし、帰り道は行き道と同じだから迷うこともない。充電が切れたらコンビニで充電器を買おう。
決断してからは早かった。
無駄なことは考える必要はない。ただ家に帰るためにペダルを回すだけだ!!
夜の大津市内はカオス。ノーウインカーで車線変更する車と、ノールックで車道に飛び出す自転車が混在している。絶対に事故は起こしたくないので、細心の注意を払って、避けていく。
そして…
湖南を含めたフルビワイチ ゴーール!!!
距離180km
時間11時間22分初のビワイチ挑戦で完走できたことが嬉しい\\\\٩( ‘ω’ )و ////
昼寝×2、クリート故障、パンク、通行止めなどトラブルは多かったから、次回からはタイムを短縮できそう。ワクワクする!
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
南湖込みのフルビワイチゴール!
スタート地点に帰れたときの感動といったら、言葉では表せないほどだった。自分の力で帰ってこれた、よくやった、とひとりで興奮していた。
あとは家がある堺に帰るだけ。また80kmかけて走ればいいだけ。一度走ったから不安はない。
昼寝したせいか、幸いなことに集中力が切れることなくここまでこれた。
ここからも集中していこう— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
Twitterのフォロワーさんに励ましてもらいながら、夜の街を駆け抜けていく。疲れはもう感じない身体になっていた。
残り50km地点。身体に異変が…
お尻がめちゃくちゃに痛いのだ。ずっと誤魔化しながら耐えてきたのだが、もう痛みの臨界点を超えていた。
ということで、ここからダンシング縛りライドに。お尻の皮がめくれているので、サドルに座れないのだ。
左足首とお尻をかばいながらのダンシング。もうメチャクチャなフォームである。自転車がかわいそう。
でも、事故だけ起こさないように。これだけはずっと考えていて、知識と経験をフル出動させて、危険予測に基づく運転をし続けていた。
ようやく…
無事にゴーーーール!!
堺からの全自走ビワイチ完走しました!!
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
堺からの全自走ビワイチのストラバ記録です。
距離341.7km
トータル時間21時間10分クレイジーに楽しくクレイジーに苦しい旅でした!これはやって良かった!! pic.twitter.com/ufgMUVYYzG
— りっけい (@rikkei2) 2017年11月10日
ゴールできてしまった\\٩( ‘ω’ )و ////
もうね、震えたね。
やればできるんじゃん、面白かったよ!
もうやりたくないけど!!!
南湖ナシの普通のビワイチが150kmだから、2周以上の距離を走ったんだ。アホかな。
今回はノープランで行ったため、全部がギリギリだった。
走行距離の300kmが初見ルート、予備チューブがなくなる、充電ギリギリ、クリート故障、身体のあちこちに痛みがある…
失敗する可能性がいっぱいあったのだ。本当に運が良かった。
もうこんな無茶なライドは2度とやらないと思う。けど、無茶なライドはクレイジーに楽しいことを知ってしまった。
いつかまた、ノリだけで走りに行くんだろうなあ…
おわり。