内房の片隅に【房総半島ツーリング④】

ロードバイク

朝。

宿の物置スペースに置かせてもらっていたロードバイクを出す。

同じ宿に泊まっていた女子高生に「自転車かっこいい」と褒められた。

朝からテンション上がった。めっちゃ上がった。

ここから「自転車かっこいいでしょ。実はこのメーカーはねxxx」と饒舌に話し出すと事案になる気がしたので、「ありがとう」とだけ返しておいた。

この日は旅の最終日。館山市から100km北上して千葉市をゴールとする予定。

さあ、ゆるゆる走ろう。

今日も海がキレイだ!

はじめはフォロワーさんオススメの「道の駅とみうら」へ。なんでもここの枇杷が美味しいらしい。

枇杷ソフトをなるものをいただくよ!

んんー!うまい!!みかんと黄桃のイイトコ取りのお味。汗ばんでいた身体がひんやり涼しくなる。1月だと言うのに昼間は11度で走ると暑い。房総半島さん、ちと温暖すぎやしませんかね?

富士山を背景に、はいチーズ。

自転車旅をしてる道中で富士山に出会ったのはこの旅が初めて。いつから富士山を愛でるツーリングもやってみたいところ。やはり美しいものには惹かれるよね。

こちらこそ、よろしく。

きみ、むかしはボーリング場の上にいたんじゃない??

おお!このフェリーも格好いい!!

これに乗れば三浦半島へ渡れるらしい。いや、ほんとフェリーと自転車旅の相性の良さよ。過去にも四国や九州に何度も渡らせてくれた。

海沿いを走っていると「富津岬」の看板をよく目にする。行ってみようか。

複雑怪奇な展望台。

自撮りをパシャリと。

内房の海は穏やか。

珍しい橋だ!

漁船かな。

国道16号線を疾走する。

工業地帯で海見みえやしないし、ここは移動モードに切り替える。

追い風に助けれて35~40km/hで疾走していた。もう観光はお腹いっぱいしたし、最後の体力を使い切ってしまおう。正直、もう帰りたかった。無の感情でペダルを回す。

カタカタカタ…カ、カララ~~~ン…

あ、なにか落ちた。拾いに戻る。ツール缶の蓋が落ちたようだ。「まあ、こんなこともあるか」とギュッと蓋を締める。

ふいと顔を上げると、

…え?

え、ええ、、、

えろ本だ~~~~!!(なぜかテンションが上がる)

持って帰ろうかと思った。だが、落ち着いて考えれば、きっとぼくよりも欲しがる人がいるはずだ。その人のためにここへ置いておこう。

そこからの帰り道は、1人でずっとニヨニヨ笑っていた。

「平成も終わるこの時代に、えろ本が落ちてるなんて…おもしろい世の中だなぁ」と妙に感心していた。世界はまだまだ知らないことだらけだ。

半笑いで、スカーーーー!と飛ばす。

夕方の千葉市内に入ると、交通量が増える。みんな急いでいるようで結構危なかった。1/4の金曜で、お勤め帰りの方々と遊び帰りの方々のトラフィックファイトが繰り広げられていた。

あれが千葉駅だ!!

ゴーーール!よいしょー!

GALLIUMもおつかれさま!!!

300km走ってもまったく問題がなかった。最近は機材トラブルが少なくてありがたい限り。安心して走れる。

無事之名馬(ぶじこれめいば)という言葉通り、無事に旅を終わらせてくれるロードバイクは名車だ。いいバイクに巡り合ったなぁ。安全に帰ってくるのが1番大事。

これにて年越し房総半島ツーリングは終了!

冬なのに暖かく、全日程ずっと晴れていた。いいときにツーリングができたもんだ。

改めて半島の海の美しさと薄暮に、心打たれた。今回の1番の目的の『絶景を写真に収めること!』が達成できた(∩´∀`)∩

(写真集つくりたい…)

またも大好きなツーリングスポットができてしまった。

再訪を決め、家路につくりっけいであった。

おしまい。