【ロードバイク】富士山一周ツーリングを最高に楽しんできた【グルメ】

201903静岡

世の中はシンプルだ。たった2つのことしかない。

『1番』と『それ以外』だ。

1番…それは、一体なんだろうか?

1番とは、他と比較して最も秀でている点。唯一無二の存在。それを表現する最も分かりやすい言葉が『1番』なのだろう。

1番を目指すは悪いことではない。むしろ向上心を掻き立ててくれるいい指標になりうる。

他にはない1番だけが持つ唯一の価値。そんな称号にどうしても惹かれてしまう。1番を見てみたい…。

え?なにが言いたいのかって?

日本一の富士山。富士山ライドやりに行くぞーー!!って言いたかった。(たまには駄文も書いてみたかった)

最高標高を誇る独立峰、富士山。

ずっと昔のこと、長い時間をかけて地盤変動を続け、伊豆半島が本州にぶち当たった。

めりめりと伊豆半島が本州にめり込んでいき、逃げ場のなくなった地面が隆起して富士山がそびえ立った。高さが今や3776mに。地球のスケールのデカさが伝わるお話だ。

いまや日本を表現するフジヤマ。一体どれだけ高いものか、美しさはどんなもんなのか!
わたし、気になります!


コースはとてもシンプル。富士山を反時計回りに走る。

富士山を一周しましょうや!ってさとるくんと決めて走りに行った、そんな記事です。
(ホントは五合目まで登れるスバルラインを走りたかったが、冬期通行止で行けず…またの機会に行ってみよう!)

2019年3月22日。
沼津のホテルで朝食をもぐもぐして、8時前には出発!

さとるくんもぼくも元気ハツラツだ。昨日のラブライブ聖地巡礼が楽しくて、ハイテンションのままペダルを回していくよ!!前日のラブライブ聖地巡礼の記事はこちらから~~。巡航が30km/hを越えるオーバーペースぷりだけど、気にしないよ!高負荷ライドにも耐えられるよ(涙目ニッコリ)

国道155線沿いで裾野市、御殿場市をパスしていく。その辺はただの通過ポイント。それにしても、じわじわと登っていく。気づいたら標高は450mぐらいまで来ていた。

御殿場市から西進する。

あああ!!富士山が!!!!

立ちはだかっている!こりゃカッコイイ!!いっくぞー、富士山ヒルクライムだ!

心がはやる。なにしろ初めて富士山へやってきたのだ。新幹線から遠巻きに見たのとは全然違う!迫力満点だ!うーむ、いい山だ!

さとるくんも意気揚々でドンドコ登っていく。ぼくもハイテンポで登る。チャカ、チャカ、チャカ……息が弾む、心臓がどくどく血を巡らせる、脚があったまる。うん、いい調子だ。

ここでさとるくんより提案が……
『最高地点までのヒルクライム勝負がやりたい』
このツーリングが始まる前ずっと前から、勝負したいねーと話していたけど、まさか富士山でやることになるとは( ´∀`)ハハハ

ぼくもヒルクライムには自信があったので、もちろん受けて立つ!!仕事終わりで山岳コースを50km走って鍛えてきたから、今回はデッドヒートになりそうだ!!オラ負けねぇぞ!

陸上自衛隊富士駐屯地がスタート地点だ。交通量も減ってきて、いいシチュエーションだ!

ほなら行くよ!!スタートだっ!!!

さとるくんが弾丸のようにぶっ飛んでいった。ひと踏みで出すパワーが規格外だよ(ヤレヤレ)。

ヒルクライムのコツはペース配分だ!脳内シミュレーション通りの走りを実現するために、繊細なパワーバランスと、高いバイクコントロール性が求められる。ふしゅ、ふしゅ、ふしゅ、と呼吸にリズムが生まれれば、最高のクライムができる。慌てない、慌てない。


さとるくんの背中を見て、気持ちは急くが落ち着いていこう。

大丈夫、大丈夫…だ、いじょ、…あああああああ!!!

はぁはぁはぁ…!
息が、上がる!!呼吸のリズムが狂ってきやがった…くぅ……そもそもスタート地点が標高1000mなんだ!この時点で酸素濃度は10%減だ!酸素足りてないぞ!
いま思えば、勝負に力んで無駄な力が入っていたと思う。ますます酸素が足りない!

ヒルクライムのコツなんて、かなぐり捨ててヤケッパチでペダルを踏み倒す。ギュッギュッ。はぁはぁはぁ…息切れがいつもより激しいのはきっと気のせいじゃない。

首を上げているのも辛く、どうしても下を向く時間が多くなる!!きっつぅい!

気づいたらさとるくんの背中が見えなくなっていた。

ふあーーー!速すぎだぁぁああ!!
さとるくん強すぎるってば!!!

どれだけツライヒルクライムでも県境看板は気合いで撮るマン。

どれだけ踏ん張ったか分からない。気づけばゴールしていた。


この籠坂峠…めちゃくちゃキツかった。「さとるくんと勝負」という緊迫感で走るから、なおさらプレッシャー半端ないって!

ぜぇぜぇぜぇ。呼吸が全然整わない。水分補給とお菓子補給するが、体力が戻らない。なんだか全身に力も入りにくいような。どデカい負担だったんだな。

さとるくんがものすごいペースだったようだ。後からストラバ(自転車アプリ)で確認すると、上位5%のタイムを叩き出していた。なんちゅう脚をしてるんだ!!すっごいな!!!妖怪ペダル回しというアダ名に負けてない!!

籠坂峠を下る。眼前に山中湖が広がっていた!!

すごい、すごいけど…そんなことよりも身体がおかしい。

さとるくんのペースに追いつけない…。

ああああダメだ。。。

〜さとるくん視点〜
山中湖きたぞー!結構いいペースで走れてるし、今日は楽しい!!!ダウンヒル最高だ!

りっけいさん(ぼく)は着いてきてるかな…??
(振り返り)…あれ??いない…

事故った???メカトラブルか??これはマズイ!すぐに助けに行かないと!!!

来た道を舞い戻る。どこだ!どこだ!りっけいさん大丈夫なのか!!

あっ!!!


事故か!

さとるくん『りっけいさん大丈夫ですか!』
りっけい『……あぁ、ごめん、辛すぎて寝てた』

さとるくん( ˙-˙ )…….ねてた???

さとるくん( ´° ³°`)プッ…….あはははははははははは!!!何やってたんだ、この人wwwwww

〜さとるくん視点おわり〜

『さとるくんごめんよ。まじで、体調がおかしいんだ。5分だけ寝かせてくれ』横で大笑いするさとるくんを置いてぼくは眠りの世界へ入っていった。

むくり。
だいぶ回復できた。もう一度さとるくんに詫びる。すまなんだ。その後コンビニでガッツリ休憩する。アイスとお菓子の糖分をとれば回復できた。これはハンガーノック(圧倒的カロリー不足)だった。あぶねぇ。あのまま乗り続けなくて良かった。

山中湖をぐるりと一周する。

曇ってて富士山があまり見えないのが残念だ。まあこの後、天候が回復することを願ってペダルを回す。大丈夫だ!きっと美しい富士山は見えるさ。

おなかーすいたー!と2人で騒いでいたら、ちょうどご飯屋さんが!ノボリに「山梨名物ほうとう」の文字が!!これは行くっきゃない!!!

ほうとう…


ゆるキャン。梨っ子あきちゃんがほうとうをつくる回。

これを見て以来ずっとほうとうが食べたかったんだ!!おいしそうだーー!!!

ほうとうをオーダー!煮込むのにちと時間がかかるらしい。その待つ間に

漬物を貪り食べるよ!!塩分塩分!!

おかわりをお願いしたら、お店の人は笑いながら快く出してくれた。ありがとうございます!!!

お店の人『はいよ、お待ちー!』


うっほーーー!!!ほうとうだ!

でっかいな!ひと鍋で2~3人前は入ってるぞ!!これで1人前とはうれしい!!では、いっただきまーす!!

ほふほふ…熱々のお野菜を頬張る。うんまっ!!みずみずしい白菜、よく煮込まれたキノコ、あまーいカボチャ、あああどれも美味しいなあ。味がよく染みている。優しく体に溶け込んでいくよ。麺は平たくツルツルで舌触りが気持ちいい。スルスルっと口いっぱいに吸い込んでしまう。噛んでみれば少しのモチっと感触が心地よい。うまうま!!!何よりもお出汁が1番美味しい。鶏肉と野菜の旨みたっぷり!!最高のお鍋だぁ!!

大満足&満腹のほうとうでした。とっても美味しかった!やはり地産地消が一番美味しいと思う。お店の人の優しさにも触れられて、最高のご飯でした。ごちそうさまでした。

ほうとうを食べ終えたら体力は全回復していた。さっきの虚脱感が嘘のようだ。

よっしゃぁ!ガンガンいこうぜ!!

河口湖から富士山がチラ見してるよ!!

外国人もいっぱい観光に来ているぞ!!フジヤマっていいよね!!

さとるくんはイケメンだ。

絵になる。

西湖を過ぎたところで気になる看板を発見。ちょっと寄り道だ!!

鳴沢氷穴。

ここは1100年前に長尾山が噴火した際にできた溶岩洞窟なのだ!!その洞窟にはなんと氷柱が立っているそうな!!これは見てみたい!!

え?ヘルメットいるの??

入り口せまくね?

むっちゃせまいいいいいい!!

滑り台のようにお尻を滑らせながら、進むしかない。「うぎゃあああ」「たすけてぇえ」とさとるくんと騒ぐ。いやふざけているんじゃなくて、ほんとに怖くて声が出る。ほかのお客さんも「うわあああ」って叫ぶながら進んでいた。こりゃあ危ないぞ。(ヘルメットあってホント助かった。何回も頭打った)

うおおおお!!!これ氷の玉だよ。きっれいなああ!!

でた!氷柱だ!!軽く2メートルを超えていやがる。半永久的に凍っているそうだ。1000年前から凍っていると思うと、胸が熱くなる。地球のスケールのデカさを身をもって味わえる。

いやぁ楽しかった。たまたま立ち寄ったけど、わくわくしっぱなしの素敵スポットだった。富士山でまさか氷を見ることになるとは思わなかった。ちょうど身体のクールダウンにもよかった(気温的に)。

富士五湖の最西に位置する本栖湖へ向かう。ちょうどその時…

富士山の山頂が見えた!!!ようやく拝めるぞ、その頂き!!

マーベラス!!地と雪のコントラストが最高に美しい。

富士山って凛々しく精悍だ。全貌を観れて非常に満足!!

本栖湖まで来てよかったね、なんてさとるくんと話す。ここで疑問が。ん?本栖湖って?

…ハッ!!ゆるキャンの1話の聖地じゃないか!!!

そうだ、そうだ!!本栖湖キャンプ場だ!!

ここで、なでしことりんちゃんが出会うんだ!じゃあ、あの場所も実在するのでは?急にオタクスイッチが入るぼくとさとるくん。うおおおおおお!!いくぜ、聖地!!

あった!!本栖湖公衆トイレだ!!

いそいそと準備する。あの出会いのシーンを撮りたいのだ。カメラをセットする。位置決めをする。ポーズを確認する。よし、いける!!はい、チーズ!!

撮れたぁあああ!完璧だ!!

すごい!!さとるくんがりんちゃんに!!ぼくがなでしこになれた!!!もうオタクとしては最高の写真だ!!文句なし!!(ただ周りにいたキャンパーの方々には笑われました。まあそうなるわな)

満足指数はカンストしていた。もうなにも求めることはない。十分過ぎるぞ!!

あとは標高800mからダウンヒルだけの簡単なお仕事。

があああああ!!!重力に従うだけでバイクが進む。とても楽ちん。

意気揚々で下っていると、ロードバイクを押して歩いている人を発見。なにかトラブルかな、と思って声をかける。

ぼく「こんにちは、なにかトラブルですか?」

お兄さん「パンクしちゃって…」

ぼくとさとるくん「修理しましょう!!」

パワー系のさとるくんがいれば空気入れ作業もあっという間!!

お兄さんはどうやら富士市まで歩いて下山する気だったらしい。30km以上はあるぞ…。もう夕暮れも近かったし、歩道も少ないし、ここでパンク修理を申し出てよかったなあと勝手に悦に入る。

さとるくん「このりっけいさん(ぼく)のブログ面白いから是非読んでみてくださいね!!」

と宣伝してくれる(ありがとう)。ついでにTwitterでフォローしあった。(あのときのお兄さんがこの記事を見てくれていると嬉しいなぁ)

無事に修理は完了!!!よかった!!お兄さんもホッとしているようで良かった。いっぱいお礼を言ってもらいながらお別れした!お互いにいい旅を。

なんだか気持ちがホクホクしていた。善意の押し付けかもしれないけど、誰かの助けになることができた、そんな行動が純粋にうれしく思える。さとるくんも同じ気持ちだったようで「こういう助けができることが旅の楽しみかもしれませんね~」とニコニコ話していた。うん、これが旅かもしれない。

つづく

3日目はこちらから!

一部画像は©TVアニメ「ゆるキャン」より引用しました!