【オフ会】東北縦断ツーリング②【摩訶不思議な土地】

201908東北

ツーリング2日目だ!!

今日も晴れていて気持ちがイイ!
前回の記事はここから読めるよ!

朝。おにぎりもしゃもしゃ食べる。

ちと時間を気にしながら宿を出る。僕にしては珍しい…というのも、今日はフォロワーさんとツーリングするからだ!

ルートはこんな感じ。

ガーと飛ばしていく。国道7号線だ。すっかり好きになった道。キャノボで走って思い入れもあるけど、なにより景色が美しいのだ。


どどーん!!この青さよ!!

パノマラで撮ってみた

伝わる?この広大な海!

視界の180度いっぱいに広がっている。なんと幸せな光景だろうか。青色が織り成す空、それに負けない美しい碧の海。はぁぁ…満足じゃ。。。素晴らしい。。。

7号線は眺望がいい。

この由利本荘市→秋田の40km区間は、適度にアップダウンがあって立体的に視覚に訴えてくる。海に感動しながらホイールを回していく。海は広いなーーー!

あ、いいもの見つけた。


ババヘラアイスだーー!


うまま!!

シャーベットとアイスのイイトコロ取りの氷菓子だ。シャクシャクの食感とサッパリの甘味をいただける!暑くて汗をかいていた身体に染み渡る。うまいなー!

ババヘラ売りのおばあちゃんが話しかけてくる
おばあちゃん『zt)+¥_\\+&#%-7』
ぼく『???』
おばちゃん『あんた、高校生?』
ぼく『ふぇ!?一応、社会人です』(高校生なんてもう10年前の話だ…)
おばあちゃん『そうか、dh*%%;+ggdあははは〜!』
ぼく『あははは〜!(棒)』(なに言ってるのか分からんぞ)

これが秋田弁だろうか?訛りがキツくて何言ってるか全然聞き取れない。以前にも秋田のおじいちゃんに声をかけられたけど、1文字も判別できなかったことがある。通訳もとむ!!

ようやく秋田市に入った!!昨日の電車トラブルが無かったら24時間前には着いていたのにね!!

でもその24時間のズレのおかげで今日はフォロワーさんとオフ会ツーリングができる!!ラッキー!!

早速フォロワーさんのもとへ。どうもどうも!!

秋田に住む御槻(みずき)さんだ〜〜!!(Twitter ID:@Mizuki_OCR)

わざわざ僕のために案内役を買ってでてくださったのだ。ありがたい〜!

御槻さんを先頭に秋田市から八郎潟へ向かう。

この八郎潟町、今回の主役になる面白い土地だった…!!!

さてさて、のんびり秋田市内をぐるりとまわる。御槻さんはかなりの知識を持っていて、ジャンル問わず深い話を教えてくれる。

御槻さん『あれなにか分かります?』
ぼく『え?ただの畑じゃ….?』


ぼく『なんだコレ!』

御槻さん『これは石油を掘っているんですよ』
ぼく『え、石油…?マジモンの石油ですか?』
御槻さん『マジモンの石油です』

すっげぇなあ!!

まさか秋田で石油が出るだなんて知らなかった…!!しかも普通の住宅街だよ?しかもチープな柵で囲われてるだけだよ?

御槻さん曰く、この外旭川という地域には石油採掘場が何ヶ所もあり、結構湧いてくるもんだとか。石油を当てたらアパート一棟分の儲けがでるらしい…ロマンやん。『いつしか油王になりたい』と夢見ていたけどまさか秋田にそのチャンスがあるとはな!!

面白いもんである。石油採掘してるのを普通の市街地で見れたりするんだから。

(ちょっと秋田の地理の勉強を)
そもそも、なぜ石油が出てくるのか?

火山の島、男鹿半島があるから!

男鹿半島のおかげで温泉は湧くわ、石油は出るわ、湖はできるわ、面白い土地になっているのだ。

しかも極端に海に飛び出している半島なので、風向きがここだけ異なり、冬でもサーフィンやパラグライダーが楽しめる土地になっているらしい。めちゃくちゃ魅力的だ!リゾートのための半島って雰囲気がぷんぷんするぞ、男鹿半島!!おもしろいぞ、男鹿半島!!

お昼ごはーん!

秋田限定の納豆ラーメン!

B級グルメ感ハンパない…!!あったかくなった納豆はとろみが無く、納豆臭とマメ感の残った不思議な食べ物に変貌していた。コレはコレで美味いな。不思議な味だけど!

さあ、ここからは今日のメインの八郎潟(はちろうがた)へ!

みなさんは八郎潟という土地を知ってるだろうか。ぼくはぜんぜん知らなかった。でも話を聞いたり調べていくにつれてほんとうに面白い土地だと思ったので、ちょこっと紹介しておこう。

「湖を田畑に変える」ビッグプロジェクトが完工されたのだ。

ビフォーアフター!湖が大地に変わっちゃったよ!

…え?規模感が分からない?

湖の面積は大阪市と一緒なのだ!!!山手線の内側の面積にすると、約3倍!!東京ドームなら4,700倍!!

意味わかんないよね!デカすぎるよね!!なんでも東西12km、南北27kmに広がるらしい。果てしねぇ~!ここは日本で2番目に面積の大きな湖だったそうな(過去形)。

あまりにデカい土地を御槻さんと探検するぞ!

果てしなくまっすぐな道!!

どんだけ続くんだよ!!と2人で突っ込みながら突き進むが全然終わらない/(^o^)\

なぜここまで広大な土地を造ったのか。それは戦後の食糧不足を解消するため。国の事業として農地を増やす計画が進められてきたようだ。当時は食料も豊潤な土地もなにもかも足りていなかった。20年の歳月と約852億円を投じて大事業が始まった。

簡単に作り方を見てみましょう~!(3分クッキング風)

①まずはぐるりと堤防を造ります。進撃の巨人の壁のイメージですね。
②堤防の内側の水をどんどん抜いていきます。巨大なパイプとポンプをガンガン使いましょう。

③湖底が出てきたら、農地を作りましょう。もともとこの湖は海水と淡水が交じる湖だったので塩抜きもしっかりしましょう(超大変な作業)
④あとは道路や住宅などインフラを整えましょう。

はい、あっという間(20年)に完成です!!お手軽(852億円)ですね!!(秋田県公式サイト・美の国あきたネットより引用)

伝わりました?この土地の不思議な成り立ち。人の手でここまで造ってしまったんです。たった60年前の出来事なんです。

これってものすごくない?ロクな重機も無い中、埋め立てではなく水抜きによる大地の形成…!!こんなデカい規模の話を聞くとゾクゾクとそそられる。人間ってなんて偉大なんだ!!なんてすばらしいんだ!!と心が躍る。

いやあ面白い。自転車旅を始めてから、その土地の成り立ちや構造がすごく気になるようになった。こうしていま立っている場所も昔は全く違う形をしていたんだ。なんだかワクワクする。

御槻さんの説明のおかげでどんどん理解が深まった。あとこの土地は海抜マイナスなので、

ヒルクライムしたぞーー!!

標高0mだけどね!!!!

2人でげらげら笑いながら面白がる。日本一低い山の標高が0mは反則だ、ズルすぎるwww

八郎潟はコメを超大量生産しているので、保存庫も半端なくデカい…!!こんな怪物サイズの保存庫があと5基以上あったぞ…!!規模感が恐ろしいな!

ふぅ…。

米ぬかソフトなるものを舐めながら休憩。秋田でも昼間は暑っついね!

のんびり旅の話をする。青森の弘前、十二湖、田沢湖などなど。行きたいスポットは沢山ある。いつか行けたらいいねー、なんて妄想する。時刻は16時過ぎだ。ここで御槻さんとはお別れ。いっぱい案内してくれてありがとうございました!めちゃくちゃ勉強ができて楽しかったです!!(ここには書き切れなかった三湖伝説やなまはげの話もオモシロかった…!)

ここからぼくは能代(のしろ)市へ向かう。


男鹿半島はまた今度にしよう。いまは北上して青森へ行きたいんだ。

それにしても八郎潟の田んぼは美しいなー!

稲穂が輝いてみえる。

青色と若草色のコントラストが美しい。
なんとものどかな村をゆっくりと進む。

まったり海へすすむ。そろそろ夕暮れの時間だ。

ちょうど展望台を見つけたので登ってみる。(無料で開放されているの珍しい)

おおおおお!!きれいだな!!!

たなびく雲が美しいんじゃー!!

管理人らしきおっちゃんが登ってきた。『あー、今日もか』
ぼく『今日も…?』
おっちゃん『昼間は晴れてても、夕暮れの時には雲がかかるんだよね。今日も雲がかかっている。不思議なんだあ』

確かに今日1日は晴れ渡っていたのにこの時間だけ雲が出てきている。不思議な土地だな。

展望台を降りるとそこには何とも美しい空が…!!

夕暮れを背にたたずむ風車もカッコいいじゃないの!!

夕ご飯には、

マグロとイカの漬け丼をいただくよ!!

もうマグロの質が半端じゃない!!赤身はぴちぴちの鮮度ばっちりの旨みのカタマリだ!!噛むほどにマグロの強烈なアジが染み出てくる!!うまい!!!イカもうんまいよ!!どうやら青森の深浦産らしい。これから僕がめざす土地だ!これは海鮮も楽しみですなあ。

お宿へ!!


きれいな旅館だ。

おばちゃん『ラッキーだったね』
ぼく『うん?なにがです?』
おばちゃん『今日は本当はおやすみしようと思っていてね。今日はお墓参りしてて旅館の準備してなかったの。でも電話で素泊まりでいいって言うからね。それならいいかなって』
ぼく『ありがとうございます!』

この日は15件ぐらいの宿に電話しても全部満室だった。もうだめかと思ったけど、この旅館さんに助けられたのだ、ありがたい!!

いやあ、いい一日だった。わざわざフォロワーさんが時間を割いて会ってくれて、ガイドまでしてくれるだなんて!ありがたいことこの上ない。

ひとりで旅をしているはずなのに、行く先々で色んな人に会えている。全く知らない人だったり、お店や宿のおばちゃんだったり、フォロワーさんだったり。こういう出会いが旅を豊かなものにしてくれる。

明日はどんな出来事や人に出会えるんだろうか。わくわくしながら眠りに落ちていった。

つづく