はい、りっけいです!
今回の記事は、思いっきりボツネタです。
「トレーニングしなくても速くなる!」という記事を書いたんだけど、「これ自慢話になるし、トレーニング好きな人が嫌な気持ちになるなあ」と思って封印していた。それでもこのボツネタを見てみたい、と声があったんで公開してみよう。
無理にトレーニングしなくとも、速く長距離を走れるのでは?と思っている話だ。
「最近トレーニングがツラくなってきた」「トレーニングしなくなって変な罪悪感が…」という人向けに書いてるので参考になれば!(*ただの個人の感想なので、テキトーに読み流していってね!)
そもそもトレーニングとは?
基礎体力+種目特有の筋力を強化する行為だ!
身体機能をできるだけ高度に発達させるましょうって話。
ローラー台に乗って、心肺と体幹と脚力を強くしている人もいるでしょう。「楽しくって仕方ない!」「体力維持のためにやっているよ」って方は存分に楽しんでやってほしいと思う!好きなだけやってくださいね。
ただし、「なんかトレーニングが義務感になっている」とか「毎日のトレーニングをやめるのが怖くてやめられない」という人は、トレーニングをやめてもいいんじゃないかなと思っている。無理して過度なトレーニングをする必要ってあるの?
筋肉って増やさなくてもいいんじゃない?体力って維持しなくてもいいんじゃない?
筋肉を増やすほうがデメリット多くない?
日々努力して筋力アップしている人には申し訳限りなのだが、過度な筋肉って要らないんじゃないかと思っている。
そもそもぼくの脚質的にもパワー向きじゃないのだ。身長178cm、体重60kgという軽量級ぷり。昔から短距離走よりもランニングのほうが得意だった。パワーがなくとも24時間で500km以上を走れてしまう。
長距離ライドばかりなので、「筋肉を増やすって意味あるかな」という考え方だ。
大きな筋肉のメリットとデメリットはこんな感じかな。
メリット
・パワーの絶対値が大きいので、スピードが速い。
・瞬間的な加速ができる
・体格が良く見える
デメリット
・体重増による登坂力がダウンする
・故障しやすい
・カロリー消費が激しい
さて、どう思うだろうか。
持久系ライドの視点から考えると、大きな筋肉って厄介でしかない。確かにスピードアップってのはかなり魅力的だ。…でもリスクが大きすぎる気がする。
パワーを出せるようになっても、受け止める骨格は変わらないのだ。完全に無駄なくペダルが踏めているのなら、まったく問題と思う。ただプロでも完全なペダリングは難しい。どうしても無駄な踏み込みをしてしまい、パワーの反動が脚にダメージとして返ってくる。何千回転もペダルを回す自転車において、ダメージの蓄積はハンパじゃなくなる。
結果。膝や足首を痛めてしまう…。
サドルやクリート位置のポジション調整、ペダリング方法の見直しなどをしてても、故障はしてしまうのだ。
「高いパフォーマンスを発揮するには、大きな筋肉ではなく柔軟な筋肉が必要だ」とイチローも言ってた。大きな筋肉って必要なのかな?
じゃあ、何をするのか?
テクニックを磨きましょう!と推奨したい。
自転車乗りに必要なのは、パワーよりもテクニックだと思っている。『いまある体力と筋肉を最大限生かすためには何をしたらいいのか』を考えことが、テクニック上達に繋がってくると思う。
80%イーブン走法、信号待ちストレッチ、得意分野で稼ぐ走り、休憩の取り方などなど。
どんな場面でも100%パワーは絶対出さない、先々の信号が替わるタイミングを予測する、補給食で何を持っていくのか、どう食べるのか、自分の疲れをどうやって把握するのか。ペダルを回す以外にも、考えておくことがいっぱいある。1つひとつのタスクをどうやって処理するのかを考えるのは、ゲーム的な楽しさがある。
こうやって考えてみれば使えるネタはたくさんある。
けど一番のテクニックの近道は、“身体の柔軟性”だと思う。パワーロスを出さない身体の柔らかさと、筋肉を柔らかく使えるコツを持てていれば、パフォーマンスはかなり向上する。
それにはローラー台ではなく、実走するのがイイ!
道の勾配、風、路面、交通状況など、その時々によって走りを変えられるようになれば、パワーがなくとも“速く長距離”を走れるようになる。細かいテクニックの話はまた、別の記事にまとめてみようかな。
ひとまず寝る前の柔軟体操を習慣づけることが、一番の近道だと思う。
まとめ
パワーアップのためのトレーニングよりも、テクニックを磨こう!
自転車雑誌やウェブサイトを見ると「パワーアップしよう!」「筋肉を鍛えよう!」と書かれているものが多く、ぼくはクエスチョンマークだった。パワーも必要かもしれないけど、どうやって効率的に距離を稼いでいくのかを考えてみるのも必要だと思う。
パワーは絶対だけど、万能じゃない。
まわりの環境に合わせた走りを何パターンも持っておくことが大事だったりする。そのためには考えながら実走するのがいい。この自粛モードの中、室内ローラーを頑張っている人のモチベを下げてしまう話で申し訳ない…。
でも「パワー出力などの数字に囚われていて、趣味が楽しくない!」と思っている人に、「その数字が下がっても、速くなる方法はあるよ」と伝えたい。
数字を上げるためじゃなくて、楽しむために趣味はあると思う。
おわり。