さて、失敗した話をしていきましょう。
あまりにもニッチすぎる話なので、これを読んで到底、役に立つとは思えない。まあ「アホな失敗してるなぁ」と笑って読んでやってください。
あれはツーリングに出かけていたときのこと。急に前輪の空気圧が下がってきた。小さい穴でも開いたんだろうか?
ちょうどコンビニに立ち寄るタイミングだったので、ここで修理しておこう。
初めて使う「クイックショット」だ!
バルブに差すだけで、修理剤と空気が一気に入って、瞬間的にパンク修理ができるアイテムだ。仏式バルブであれば、クリンチャーチューブレス、チューブラーに対応できるという優れもの。
本体と付属アダプター。
バルブに、付属アダプターを回して取り付ける。
本体を差すと、フシューーーー!!と小気味いい音を立てながら、充填されていく。
よしよし、タイヤにも空気が入ってきた。どこからも空気が漏れてなさそうだし、穴も埋まったんだろう。
付属アダプターを外そうと、クルクル回していると…
もこもこもこ…。
え!泡が飛び出してきている!!
付属アダプターを締める方向に回す。付属アダプターをもとの位置に戻すと、泡が出てくるのも止まる。…けど、少しでも回せば漏れてくる。
なんだ、これは???
その場で「クイックショット 吹き出す」で調べても、こんな現象が起きているネット記事は見つからない。
ええい!仕方ない!一気に付属アダプターを外してしまおう!
付属アダプターを外して、バルブ先端の小ネジを締めれば大丈夫なはず!
\ボシュンッ!!/
…えぇ…?(絶望の顔)
まじかよ…。
嘘だと言ってくれよ…。
付属アダプターを外した瞬間に、中に貯まっていた修理剤がぶっ飛んできた。ほえぇえ。
さて、なにが原因だっただろうか?
こんな失敗をみなさんにもしてほしくないので、ぼくなりの解釈を紹介していこう。
実はこの現象が起きる3時間前に、チューブ交換していた。その際に失敗があったのだ。
40mmハイトのホイールを使っているので、バルブを延長させるための「エクステンダー」を使っている。
付属しているバルブコアを外して、間にエクステンダーを挟み、先端にまたバルブコアを戻す。
パンク修理剤が噴き出した箇所を見ると、エクステンダーとバルブコアが外れていた。
ここが緩かった。
クイックショット付属のアダプターを外そうと回したときに、バルブコアも一緒に外れてしまったのだ。
その後、家に帰って調べ直すと、同様のトラブルが起きている人もいることが分かった。やはりエクステンダーを使っていて、付属アダプターを外すときに泡が吹きでるらしい。
対策としては、クイックショットを使う前に「バルブコア回し」を使って、キチンと締まっているかをチェックするのがいい。
これで絶対的に大丈夫とは言えないけど、ほぼ大丈夫なはずだ。再現実験を家でやってみたけど、キチンとしまっている限りバルブコアは外れなかった。(ただしバルブの個体差によるので、リスクがゼロとは言えない。付属アダプターとバルブの密着が強いときっとまた再発する…まじで運ゲー)
ちなみに、修理剤は固まる前にさっさと水で流した。乾燥するとこびりついてしまうので、早く流してしまうのがイイ。
今回は街に近い場所で起きたトラブルだったのでよかった。人里まで何十kmもある山で起こったら、もう泣くしかなかったと思う。泡が吹き出るバルブを見ながら、泡吹いて倒れると思う。
このあとはバルブコアをしっかりと締めて、携帯ポンプで空気を入れたら、まったくエア漏れはなかった。
こうしてツーリングを続けるのでした。(ツーリングの様子はここから読めるよ)
おわり。