『十和田湖にキャンプにいかない?』
友達から素敵なLINEが来た。
十和田湖か…いいなあ。
青森県と秋田県の県境にある、カルデラ湖が十和田湖だ。
山に囲まれた湖、おいしいヒメマス、奥入瀬渓流…自然遊びするのには最高の場所だ!
『やった!行こう!』
と迷うことなく返信した。
さて、当日。
今回誘ってくれたのは、ヒロちゃん(Twitter ID:@h12345678904)と、よーかわさん(Twitter ID:@Ta989Y)だ。
ちょうど去年の秋ごろ、このメンバーでドライブで十和田湖をおとずれていた。その時は日帰りで、小雨の十和田湖を見て、ヒメマスを食べて帰ってくる弾丸旅だった。(その時の様子を記事にまとめているよ!)
今回のプランは
・十和田湖までドライブして
・湖畔でキャンプして
・ヒメマスを釣ろう!
という何とも心躍る計画だ。
てなわけで。
新幹線で仙台駅まで移動して、車で来てたヒロちゃんらにピックアップしてもらう。
仙台から300kmの十和田湖へ!
1年ぶりに会うと、話が止まない。ヒロちゃんもよーかわ氏も、ゴリゴリのアウトドアマンなので、お土産話が面白くってたまらない。
登山、キャンプ、釣り、各地のグルメ…。
あぁ、いいなあ。話を聞くだけでワクワクする。
『月に4回しか土日しかないんですよ?全然遊び足りないですわ』
なんて真剣な顔をするよーかわ氏を見て、大いに笑ってしまった。
大阪に住んでるのに、今回は東北に来てるし、先週は北海道に行ってたらしい。これで普通にサラリーマンしてるんだから、意味がわからない。彼にとって月4回の土日だけじゃ、全然足りないんだろう。
クルマならあっという間に300kmを走ってくれる。
ちょっとここで、キャンプ場へ行く前に買い出し!買い出し!
「肉、米、酒」の欲望3点セット。間違いない。これで幸せになれる。
3人で意気揚々で十和田湖へ車を走らせていると…
え、霧…?。
進むにつれて、視界がどんどん悪くなる。さらに雨が、徐々に雪に変わってきた…。まじかよ…。外気温は4℃…おわた、完全におわた…と思っていたら
「雪かあ~」「これはこれで面白い」「紅葉に雪トッピングありなのでは?」と謎にテンションが高い2人。経験豊富なアウトドアマンは雪ぐらいじゃ、なんてことないらしい。
山を越えると
どーん!と木々が迎えてくれる。ちらほら紅葉が始めっていて、にっこり笑ってしまう。
幸いにも雪は止んだ!よかった!
ここをキャンプ地とする!
宇樽部キャンプ場さん、お世話になります~!
受付でチェックイン!よーかわ氏が事前に予約してくれていたので、さくさく手続きが済む。ありがたい!
さらにここでは、
薪を買って、
焚火台も借りるよ!
ほかにもお菓子や日用品も売っていて、かなり充実していた。こうして焚火セットを借りれるのは何とも嬉しい。荷物も減らせるし!
フリーサイトに移動すると…
おぉおおお!!十和田湖だぁあああ!!うつくしい~~!!
あぁ、素晴らしい。雨上がりの森の香り、さわやかなブルー、湖畔に打ち寄せる波音…。自然のすべてがここに詰まっているようだ。なにより気持ちがいい。
さて、テントを建てよう!
おお!絵になる!!かっこいい!
ぼくのはいつも使っている1人用シェルター。超軽量の簡易テントだ。自転車旅で重宝している逸品。いつも超コンパクトかつシンプルな装備でキャンプをしている。
しかし、ヒロちゃんたちのテントを見てみると…
立派だ!!僕のテント(黄色)が遠近法を使っても大きく見えない!
とくによーかわ氏のテント(緑色)は2人入ってもまだ余裕がある。こんなに大きいのに1.7kgしかないのか…プラス1.0kgすればこのテントに進化するのか。でも5万円するのか…高いな。けど、いいなぁ。なんて考え込んでしまう。(こうして人は沼にハマっていくのである)
ぼくはキャンプ道具を最低限しか持っていない。その格の差を知ることになる。例えば、これ。
イスだ。ぼくは持っていないので、地面に埋める石を見つけてラッキーレベルなのだ。
しかし彼らは違う。
立派なイスを持ってきているのだ。
ためしに座らせてもらうと、環境も相まって最高にリラックスできる。なんなんだ、これは…!キャンプとはこれほどに贅沢なものなのか…!
こんなぼくを可哀想に思ったのか
よーかわ氏が銀マットを貸してくれた!ありがとう!これでお尻が冷たくないよ!
よーかわ氏のバッグから続々とキャンプ道具が出てくる。
スピーカーから音楽が流れ、ろうそくの明かりがともり、テーブルが準備されてる…。 これがキャンプらしい。 なにこの上質な遊び、知らないんだけど…???
ぼくの知るキャンプって、
寝てる間に雪が降って凍えたり、
強風でタープが倒壊したり、
エアマットの空気が漏れて雪の上で寝ることなんだけど…。
キャンプってこれほどまでにゴージャスだったのか。完全にカルチャーショックだ。キャンプはソロキャンか、エクストリームライダーのS.K.さん(Twitter ID
:@r0adbike_sk)とばかりだったから、こんな遊び方は完全に知らなかった。
ご飯が食べれて、夜風から身を守り、寝袋で暖をとれたならキャンプだと思っていた。(冷静に考えれば、これはほぼ「野営」なのでは?)
さぁ。ここからは焼肉だ~!!
よーかわ氏持参のBBQコンロで炭を赤くして、
肉を投入!
焼けた肉を、ニンニクだれに浸けて食べる。
う、うんまぁああああ!!
なにこれ、おいしすぎる!!普通にスーパーで買ったお肉なのに、上質なお肉の味がする!
外で食べるご飯は美味しいというのは知っていたが、まさかこれほどとは…レベルが違いすぎる。はぁ…最高だ。
隣を見れば、ヒロちゃんもよーかわ氏もご満悦な表情を浮かべている。これはやっぱりうまいものだ。
切るのをめんどくさがって丸々焼いたピーマンをガブリ…。うんま!これまたおいしい!
ほくほくに焼けていて、旨味があふれてくる。種のついたワタまで一気に食べてしまった。おいしすぎるって…!
その場で炊いたご飯とあわせて、肉→米→日本酒→肉→野菜→米、の最高ルーティンを回す。うまい!うまい!
ひと通り食べ終わったところで、焚火に移行して
サツマイモを投入!
濡らしたキッチンペーパーを巻いて、その上にアルミホイルを巻いただけ。味付けは何もしない。
15分も火に入れていただろうか。取り出してみると…
うぉ!いい出来!
いただきます!…あっま!!!ほくほくのあまあま芋の完成だ。寒空の下、冷えた体が暖められる。おいしい…。
さらに追撃!
マシュマロを準備して、
火にかけて、
リッツで挟む!スモアの完成!!
ゆるキャンにも登場したお菓子だ。これもいただきます!
サクッ…ふわっ!
はい、優勝です。完璧です。焼いたマシュマロのトロトロさに、サクサクのリッツが調和している。甘さ×しょっぱさのイリューシンが起きている。やっぱり完璧だ、おいしい…。
「あぁ。なんていい夜なんだ」焚火を見つめながら、誰かがポツリと漏らす。
あぁ、本当にいい夜だ。
心地のいい湖畔に身を置いて、焚火で体を温めながら、美味しいモノを3人で食べる。これほどにいい夜はほかにあるだろうか。いや、これが一番いい夜だ。
今回のキャンプがいかにいいモノなのか、ゆっくり話していくうちに夜が更けていくのであった。
翌朝5時。
スマホのアラームに起こされる。なんだかいい夢を見ていた気がする。
テントからもぞもぞ這い出て、空を見る。まだ太陽は昇ってない。
ためしに置いておいた水が凍っていなかったので、氷点下にはならなかったようだ。一度も目が覚めることがなかったから、割と温かい夜だったのかもしれない。
持参していたバーナーでお湯を沸かす。湖畔にぶつかる波音を聞きながら、お湯を待つ時間はなんとも贅沢だ。
お湯を注ぎ3分待つ。
カップ麺の完成!冷えた朝に食べるカップ麺はなぜこんなにも美味しいのか…。
ヒロちゃんとよーかわ氏も起きて、コーンスープを飲んでいる。のんびりしたいい朝だ。
それにしても十和田湖が美しい。
奥には紅葉した木々が並んでいる。
さて、今回のもう1つの目的。ヒメマスを釣りに行こう!
十和田湖に生息する貴重な淡水魚、これがまたおいしいお魚なんですわ。
でなわけで、よーかわ氏が3本釣竿を持参してきたのを借りて3人で釣りを始める。
ぼくはほとんど釣り経験がないので、いろいろ教えてもらう。
ルアーを思いっきり遠くに飛ばせた瞬間は気持ちがイイ。
ルアーを遠くに飛ばして、巻いて。飛ばして、巻いて、を繰り返す。
30分もしないうちに…
釣り糸が切れました。湖底にルアーが引っかかって、糸が切れてしまった。
もうルアーの予備はないので、これにてぼくの釣りは終了。
「あぁ、残念だな」と思っていると、すぐにヒロちゃんもよーかわ氏も糸が切れて、3人とも終了。あっという間に釣りが強制終了してしまった。
「まぁこれが釣りですよ。そもそもヒメマスってなかなか釣れないもんですし」とよーかわ氏。
それでも一度考えた「十和田湖のヒメマスが食べたい!」という思いは3人とも共通していたようで
『釣れなければ、店で食べればいい!』
気づいたらヒメマス(調理済み)が目の前に並んでいた。まぁ、美味しかったよね。
自分たちで釣らずとも、養殖されているヒメマスだってものすご~く美味しい。鮭のような赤い身をしているけど、くどくなくてさっぱりしている。でも噛むほどに旨味が出てくるので、勝手には市が進んでしまう。これまた最高においしかった。
ごちそうさまでした!
そうしてぼくらの「秋の十和田湖キャンプ」が終わった。
たった30時間の旅だったけど、たくさん笑い、景色を楽しみ、焚火の暖かさを知り、美味しいモノをたくさん食べた。
こういうゆったりしたキャンプを過ごすってのも、すごく楽しいじゃないか。
あぁ、今度はどこへキャンプしに行こうかな。
どのキャンプ道具をポチるか考えながら、帰路に就くのであった。
おわり。