【東北わちゃわちゃ旅②】ゆるっと100km走ってみたら、1日中笑顔になっていた話

202009わちゃわちゃ

いつもソロ旅のぼくには珍しく、友人たちと東北を遊びまわってきた話!

さあ、いってみよーーー!

2日目の朝。

ここで、ガマさん、ようくんと別れ。

2人は大阪へ帰るという。残念だが仕方がない。今度は一緒に自転車で走りましょ!またどこかの道で!

この先は3人旅だ。


ヒロちゃん、よーかわ氏とともに走るよ。

2人ともサイクリング部出身で、ゴリゴリの自転車乗りだ。とくにキャンプしながらのツーリングが好きなようで、バイタリティに溢れている。彼らのたくましさは、あとで紹介していこう!

さあ、今日の走る道はシンプルだ。

秋田市⇒酒田市の100km!のんびり海沿いを走れる国道7号線はいいぞ。

秋田市内を抜けるために、ぼくが先頭を走る。家から180㎞離れた場所だけど、この辺は、もはや庭。頭の中で勝手に地図が展開されている。

本日は晴天なり!!

ぼくらのテンションは、青空よりも高い!!

大阪の旧友が、東北の道を一緒に走ってくれる!これがすごくうれしい!!どこに住んでいても、結局は一緒に走ってしまうのが自転車乗りの性なのかもしれない。

海岸の見える道だ!!

「いやっほぉおお!」「ふぅうう!!」

歓声にお互いに呼応する…!!美しい景色を見た瞬間の雄叫びほど気持ちいものは無い!いやっほい!!

よーかわ氏に先頭を譲る。

 「ほぉぉ~~~!」と叫んで、下り道を疾走していった。

あれだけの荷物を積んでいて、ガッツリ走れてしまうの強くないか。海のパノラマの景色を楽しんでみんなニコニコ。だが!海がしっかり見える道ってことは…風の通り道ってことでもある!

今日の風向きは?びゅぅ~うう~~!!

…逆風だっ!!あびゅびゅびゅ!!(白目)

いや、ここは先頭をいこう。まだ身軽なぼくが前に出る。「心配すな。浪速のスピードマンは風と友達やねん」って鳴子君も言ってた。わいも浪速のスピードマンや!(違う)

改めて見ると2人の荷物の量が多い。いや、多すぎる。


サイドバッグ2つと、いろいろ括り付けてる。
北海道ツーリング帰りだから多いのかな。


2Lのペットボトルを平然と積んでいる…これにはビックリした。大量の水って運ぶものだっけ?(混乱)

ぼく「荷物重たくない?」
ヒロちゃん「いやぁ、キャンプ道具と食材を積んでないから、これはまだ軽いほうかなぁ」
ぼく「?」
よーかわ氏「これで10kgだし…全然走れる」
ぼく(ちょっと何を言っているのか分からない…)

10kgを軽いと言い切れる彼らのタフネルさよ。ぼくは軽量パッキング(2kg)スタイルだから、カルチャーショックだった。荷物はいくら積んでいても自転車旅はできるもんだったの、忘れてた。

2人の旅スタイルに感心しながら、一定ペース走行で風をしのぐ。


道の駅岩城で休憩!

海を眺められる場所でちょいと休憩…。

ふぃ~落ち着く。

売店で買ったイカ焼きを食べよう。タンパク質!タンパク質!!

よーかわ氏(ガサゴソ…)
風「びゅぉぉぉ!!」
よーかわ氏「あああああ!!!」


イカ「うわぁぁああああ!!」
ぼくら「うわぁぁああああ!!」

盛大に地面にぶちまけられたイカ!焦るよーかわ氏!ニヤつくヒロちゃんとぼく!
慌ててイカを拾うよーかわ氏!!ここぞとばかりに写真を撮り倒すヒロちゃんとぼく!!

慈悲はない。オモシロければ写真が撮られてしまう。これが旅だ(断言)

結局、落ちたイカは…

洗って食べたよ。

「ジャリッと砂を噛んだ」ような新食感で大変おいしゅうございました。(イカの名誉のために言うと、ホントにおいしいイカでした)

昼になるにつれて、気温はグングン上がってくる。

つい2日前まで北海道を走っていたヒロちゃんは「23℃までは許す」とひとりごちていたが、残念ながら今は26℃…。北海道との寒暖差にやられて、少し辛そうだった。

それならばと、またぼくが先導を走る。乗る時間を少しでも短くするために、速めに走っちゃおう!!

信号もコンビニも少ない区間を、グイングイン引っ張るように先導する。

スタートから40km。お目当てのご飯屋さんへ到着!「もう40km!?ワープだ!!」とびっくりする2人。「まぁ、40kmってこんなもんじゃない?」と言いたいのをグッと堪えた。たぶんぼくの距離感覚がおかしくなっているだけだ。

やって来たのは…“焼肉シンゴ”さんだ!!

秋田県の由利本荘市にある焼肉屋さん。ここのお肉が絶品すぎるので、おふたりをお連れした次第。

ランチメニューを頼むと…

ババンッ!!

この焼肉定食が580円なんだからバグっている。12切れはあるぞ…!!


さてさて、お味は?


100億万点!!!

ライド後の焼肉って無性にうまいんだから困る!!「うまい、うまい」とがっつきながら食べる3人。

定食があまりに安いので追加オーダー!追加でやってきたカルビとホルモン。枚数を数えてみると、3人で割り切れない数だ…くっ!どうやって端数を分けるか…。

ぼく「これはジャンケンで決めよう…!」
ヒロちゃん「いきますか…(真剣)」
よーかわ氏「最初はグー!」
3人「じゃーん、けーん…ポン」

ぐわし!!負けた!!

にっこにこで肉を頬張る2人を横目に、「次は絶対勝ってやるぞ」と決意する僕だった。く~~~!!!

たらふく肉を食した僕らに睡魔が襲ってくる…!昨晩は遅くまで人狼ゲームやってたからしゃーない。目覚ましのため、全力でペダルを踏む!!相変わらずの強烈な逆風にも負けないぞ!!!

…びやぁああああ!!(風に敗けた)

のんびり走法に切り替える。

走ってみると案外アップダウンが多いのが7号線だ。

くるくる変わる景色が面白い…!

秋田と山形をまたぐ名峰・鳥海山(この日は雲隠れver.)


風が強すぎて、大荒れ模様の日本海。

後から調べてみると、この日の風速は7m/sだった。時速に変換すると25km/hという恐ろしい風だった。そりゃ前に進まないわけだ。風と坂に苦しめられて、ひぃひぃ言いながらバイクを進める。

よーかわ氏曰く「6年前にも同じルート通ったけど、あのときも風が強すぎた。あまりにキツくて、道の駅で一晩を明かした」とか。あれ、悪夢の再来ですか?

キツイ道ではだらだら話して気を紛らわすのが得策。「いぶりがっこ*がなんで全国区にならんのかなぁ」と話していた2人に深くうなづく私であった。ほんとに全国に配置してほしい。(*いぶりがっこ:燻されたたくあん。秋田のお漬物ですごくおいしいのでぜひ)


ただいま山形県!

僕の住む山形県に戻ってきた。まだまだ家には帰らないけど、なんだかホーム感が強くなる。

傾く夕陽が道路を照らし、風が稲穂を揺らす。道をゆくクルマはなんだか帰り路を急いでいるようだ。1日の終わりを感じる雰囲気は、好きだったりする。

ゆるりと走り、ゴールの酒田市へイン!!さて、本日の最後のお楽しみ!晩御飯だ!酒田のおいしいものはお魚だ!


2人を案内してきたのは、“すしまる”さんだ~~!!

ぼくのお気に入りのお店。

宝石ちらし。

漬けマグロ、いくら、イカがどれも鮮度が高くぷりぷりでめちゃんこおいしい!!きゅうりとかんぴょうが引き立て役になり、味をまとめてくれる。卵が口をリセットしてくれて、何口食べても“1口目のうまい”が押し寄せてくる。ヒロちゃんもにっこにこで「これはうまい!!これはうまい!!」と何度も繰り返していた。


よーかわ氏は握りセットを頼んでいたが、これもまためちゃめちゃに美味そうだった。次きた時には握りを食べよう。

エビ頭汁も頼んでみたけど、出汁がおいしくって笑ってしまった。3人で「飲むと安心するし、リラックス効果があるのでは?」と大真面目に考えていた。

さらに「天ぷら食べたい…揚げ物…好き」とつぶやくヒロちゃんのご要望に応えて…

天ぷらも注文!!これはおいしいやつだ!見ただけでわかるおいしいやつだ!

しかし、どれも2つずつ。ここにいるのは3人…。くっ!こうなればジャンケンだ!

勝った人から、食べたいものを取っていこう。3人とも狙っているのはエビ天だ。せっかく大坂から来た2人には悪いが、ここは勝たせてもらう。

3人「じゃんけーん…」

…はい。

エビ天は2人においしく食べられました。くぅあっ!!(ほかの天ぷらの名誉のために言うと、どれもホントにおいしかったよ、特にカボチャが好みすぎて幸せでしかなかった…これだけ盛って1100円は安すぎた)

北海道を旅してきたばかりのヒロちゃんとよーかわ氏も満足するほどの食事を提供してくれる酒田市のポテンシャルの深さは計り知れない…!

この日は圧倒的なハイレベル海鮮を食べて大満足な1日でした。ホテルに帰ってすぐにぐっすり。

次回、鳥海山へ3人で登山編!お楽しみに~~!

つづく