この日は風が強い日だった。
僕が住んでいる山形では風速5m/sと、風が「ごうごう」と鳴るほど。
西から風が吹いているのでとりあえず東へ行こうと決める。山形から見ると仙台の方向へ行けばいい。
2018年5月19日。
テキトーなノリだけでのツーリングが始まった。(いつものことだけど)
とりあえず家を出てから、コンビニでいろいろルートを調べる。1つ気になる道を見つけた。
こ れ は ・ ・ ・
おもしろそうな峠だ(`・ω・´)
ぐにゃぐにゃ道だ。山深い道っぽいぞ。いっぱい登りそうだぞ。
調べてみると標高906m、山形県と宮城県をつなぐ最古の峠。とのこと。
名前は笹谷峠。こんな峠、味わいある峠にきまってんじゃーん。
とウキウキモードに。
さあ目指すぜ、笹谷峠。
山の入り口。奥の山が笹谷峠なんだろうかね。
…。
これは中に人間が入っているタイプのゆるキャラだな。
ガンガン登るぜ~!
うひょひょ。きれいな沢だな。
小学生の頃は岐阜のばあちゃんちの近くで魚取りをよくやっていたなあ。
ここからが峠道だ。
自動車は高速道路で笹谷トンネルを抜けていく。この狭い道からはぐっと交通量が減っていく。わくわく(*´▽`*)
峠道。
昔から残っている旧道。いつからこの道はあったんだろうか。
調べてみると、どうやら平安時代にはできていたそうな。急坂を歩いてえっちらおっちら進んでいった昔の人たちは大変な思いをしたんだろうな。すごい努力だ。
いいねいいね。
こんな理不尽なカーブ好きよ。
緑がきれいなんじゃあああ!
誰も走っていない道で新緑を堪能できるとは、なんという贅沢をしているんだろう。空気がおいしく感じられてGood
山脈の中にいると思わせてくれる雄大な景色。
登れば登った分だけ景色が変わっていくから、ペダルを回す脚にも自然と力が入る。タンタンのリズムを保てれば、ヒルクライムは苦しくない。乗鞍岳や七葛を経験すると、どんな山にも臆することがなくなった。どんと来い、山!
この丸み・・・。えっちかよ。
山頂にとうちゃ~く。
連なる山々。うつくしい・・・。
紅葉の時にはどんな景色に変わるんだろう。
ふい~。宮城県入り。これで登りはひとまず終わり。
こっからはダウンヒル。
ただ条件が悪すぎた。急下り坂、ブラインドカーブ、カーブミラーなし、気温5度。地面がハーフウエットでかなりスリッピーときたもんだ。一度後輪がスリップしてしまった。横転直前でぎりぎり体勢を立て直せたが、かなり危なかった。最近観た事故動画が頭の中をよぎった。ケガなんてダメ絶対。
寒すぎて脚ガクガクしているときにちょうどいいものはっけ~ん。
温泉だ。
さすがは東北。山の中にも温泉施設があるとは・・・ありがたい。
ここは日本で唯一の温泉。3つの泉質(芒硝泉、鉄泉、含塩化土類泉)がふくまれているらしい。たしかにお湯は「つるぬる」感覚で珍しかった。いい湯でした。
温泉から出ると虹が。
これは幸先がいいな。
うむうむ、晴れてきた。
ああああああ!さいこううううう!
田園風景っていいよね。
しかも、5月の田んぼって・・・最高やん?
めちゃ最高やん?(語彙力死亡)
夕暮れがきれいできれいで。思わず撮っちゃったよ。
田んぼが水鏡になる。この時期だから見れる景色だ。最高。
おばちゃんもヒルクライマーかな???
ようやく山を抜けた先には街が・・・。
ほっと一息ついた。やはり街は安心できる。
晩ごはーん。
仙台に来たんだからこれが食べたかった。
牛タン(∩´∀`)∩
はああああ・・・むちゃくちゃおいしいじゃないかっ(*´ω`*)
一人でニヤニヤしながら牛タンをほおばる。厚切りタンのジューシーさがたまらん。
とろろ麦飯もいい仕事しやがる。うまいうまい。
牛タンステーキ。
濃い目の味つけでも、お肉が負けていない。これもうまいぞ。これを食べて笑顔にならない人がいるんだろうか、いや、いない(にっこり)
テールスープ。
もう何も言うことがない。格別にうまい。
この定食で2000円だった。腰が折れるほど安い。破格すぎ。また食べに来よう。
東北のご飯のレベルの高さと価格の低さにはいつも驚かされる。ツーリングマンの僕には嬉しいことこの上ない。最高。
ずっと山籠もりしていた一日だった。山を楽しみまくった。
さあ明日は太平洋を眺めにいこう。
つづく