潮の香り…
大好きな海だあああ!!!
うみぃぃいい!
サイクリングロードを駆け抜ける。気温は30度を超えているが、風が気持ちいい。
この日は石川ツーリング2日目。
能登半島ツーリングのまとめ!
・準備編
・1日目:砂浜国道には気をつけろ!
・2日目:移ろいゆく日本海に感激してきた←イマココ
・3日目:目指せ!最北端の地!
・4日目:ロードバイクが嫌いになった1日
・5日目:旅はやめられない…!
羽咋を出て輪島を目指していた。
距離は85kmほど。
今日も調子がいい。さとる君も元気そうだ。
いままでの連泊ツーリングが150km/日がデフォだったので、今回はその半分のペースで走れる。やったね。ゆるく走ろう。絶対に無茶ライドしないぞ…!
サイクリングロードの途中で、
きれいな舗装路を見つけた。
ぼくが「おお、いい道だね…」と言いかけた瞬間…さとるくんが僕を追い抜きながら叫んだ。
「ゴリラローテーション!!!!」
(´゚д゚`)ふぁ!?
さとるくんがぐんぐん加速する。
ゴリラモードでローテーションを組もうということらしい。意味わかんないけどこういうノリは嫌いじゃない。むしろ好きだ。後ろについて走ると40km/hを超えていた。まじかよ( ˘ω˘ )
やれやれ、ここは一丁やってやろうじゃないか!!ゴリラローテーションで牽いてやろう!!!さとるくんを追い越し42km/hまで加速した。脚にぐっと力をこめる。ひと踏みひと踏みパワー全開だ。踏み抜く!踏み抜く!!
息が乱れる。ぜえぜえ…。これでさとる君はついて来れないだろう。息は絶え絶えだが、内心ニヤリと笑って、振り返る。
さとる君「りっけいさん、速いですね(余裕の笑み)」
あああああああああ!ついてきてるぅぅぅうう!
く、くやしい…くやしいの
もうさとる君には勝負挑まねえ…。妖怪ゴリラに勝てるわけがない。
ゆるく走りたいはずなのに、すでに体力をガッツリ消耗した。さすがはさとる君。ハードモードだぜ(死にそうな目)
ゆるやかなアップダウンをこなしていく。能登半島はやはり「半島」なのだ。左手には海、右手には山。
最高の道じゃんか、これ。
もともとは山だった場所に海が侵食してできた土地だ。どうしたって坂が出てくる。しかし、この坂もまた楽しい。こまめにギアチェンをする。カシュン、カシュンとギアを落とす。くるくる回せば無理なく越えられる。
紀伊半島(和歌山、三重)のアップダウンの過酷さと比べたら大したことはない。
旧福浦灯台という名所をのぞいてみようと、小道へハンドルを切る。
うひゃあ!いい雰囲気だ。
ハイテンションで突き進むと、そこからの道が。。。
ふぁああ!!???
ふぁふぁふぁのふぁ!?
15°って表示されてるんだけど…。これって斜度26%のやつやん…。実際立っていられるのもぎりぎりだ。滑り落ちてしまいそうな下り道だ。
こいつはすげえや。
前言撤回。アップダウンすごいわ、能登半島。
メイン道路は緩やかかもしれないが、ちょっと裏道に入ってみたらこれだもん。なかなか侮れないな。けどこういう目新しい発見が楽しかったりする。
(下り終わった後に、旧福浦灯台を通り過ぎていたことに気づいた。後戻りもためらわれたので諦めてしまった。ああ、行っとけばよかった(;’∀’))
さくさくペダルを回していると、ついた。
国定公園 巌門鷹の巣岩。
ネーミングかっこよすぎ。「がんもん たかのすいわ」だもん。けど、ひらがなで書くとかわいい。すいわ。
これは!これは!
大好きだ、この景色。。。暑くて暑くてこのまま飛びたくなる。
さとる君もこの景色を見て喜んでいるようで何よりだ。いつものソロツーリングじゃ経験できない、誰かときれいな景色との共有ができるのがとてもうれしくなる。
すぐ近くには巌門が。
ここには、源義経が追手から逃れるために、48隻の舟を隠したとされる伝説がある。
観光客でいっぱいだったので、上から眺めるだけにしておいた。冬の荒波で岩がゴリゴリ削られて入江ができるんだとか。また冬に来てみるのも面白そうだ。
気持ちよさそう(*’▽’)
さて、今日のメインスポット。
世界一長いベンチだああ!
全長460m。ギネスブックにも載っている。だが、僕はここにはあまり惹かれなかった。むしろ反対側の景色に心奪われた。
うつくしい…。
空と海の境界に半島が伸びている。
海から吹き付ける風が生ぬるいがそれも心地よく感じる。いいところだなあ。正直なところ、「世界一長いベンチ」よりも、この景観を売り出していけばいいんじゃないの?と感じてしまうほどだ。
ちょうど頃合いだったので、昼ご飯へ。
ヱビス屋さん。
ネットにクチコミも書かれていない地元のお店。せっかく遠くまで来たんだから地元のお店に来てみたかった。入ってみるとお客さんでいっぱいだ。うん、ここはきっとおいしいぞと直感が言っている。
野菜ラーメン大盛を注文。750円ナリ。
う、うまい…!あっさり醤油だけどコクがああああ!!つるつる麺でいっきに食べ進めてしまう。久々の大当たりラーメンだ。体中から塩が抜けていたから、普段よりもおいしく感じられたかも。でも、ここのラーメンはレベルが高いぞ…。うん、いい。
あ~、おいしかった。ごちそうさまでした。
僕の好みにドンピシャの味ですんごくテンションあがった。こういう出会いがあるからツーリングが好きなんだよね。また自転車にまたがり先を目指す。小さな漁村と小さな峠が繰り返される道を進む。その途中、見事な景色が。
柵も無く、海を堪能できる素敵スポット!わーい!
思わずにやにやして写真を撮る。
そんな僕をさとるくんが撮る。(もはや定番になりつつある)
(道に迷った)
この先の道中でどうしても寄っておきたいスポットがあった。
トトロ岩!
「うそじゃないもん、ほんとにトトロいたもん」
と、ぐずっていたメイちゃんに見せてあげたい。すんごく喜びそうだ。ぼくもすんごくうれしい。累計30回はトトロを見てきたぐらいトトロ好き。好きなキャラが目の前にいる。うはーーー!!
ただし、横から見ないほうがいい。
分かっていたがなんだかガッカリしちゃった。ちなみに、このすぐそばに真新しい駐車場が整備されいた。ここを観光地にしたいのかしらね。車でも来やすいと思う。
珍しい色の岩だったのでパチリと。
ピットイン。道の駅赤神。
空気入れ完備されている。ありがたひ。
最近はサイクリングロードが整備されている地には、こういうチェックポイントがある。そこで空気を入れたり、水を補給できるのが助かる。補給ポイント大事。
休憩、休憩♪とアイスを買う。
ひとくちぱくり。
んんん?
ヤツが来やがった…トイレへ駆け込む。おなかピーピーだ。P&Pでピーピーだ。超おなか痛い。
原因を考えてみる。たぶん昨夜の「ゴーゴーカレー大盛り」だ。確かに無理して胃の中へ詰め込んだのだ。それが放出される時が来たのだ…。
ぎゅるるるるるるるっる。いてぇえ。
結局トイレへ4往復した。そろそろ先を急がなくては。
痛いおなかを抱えながらヒルクライムへ。
一瞬で離される。ははは。
だめだ。体調最悪だ。
汗が出すぎて、水分も塩分も何もかもを失いつつある。人としての尊厳も失いそうだ。ぎゅるるぅうる。
とりあえず塩分だ。
助けてくれ!サラミ!!
ヒルクライムしながらmgmg。
馬鹿みたいに塩っ辛いけど、四の五の言っていられない。今は何でも栄養取っとかないと。(なぜ自転車を降りて食べなかったのか。謎)
山を越える。
「さとる君やっぱ速すぎるわ~」と話かけると、なぜか巡行速度がぐんぐん上がる。
なんだ?なんだ?
と思って、さとる君の顔を見ると「ゴリラモード」に入っている。
仕方ない、付き合ってやろうじゃないかっ!!体調なんか知ったこっちゃない!!
うおおおおおおおおおお!!!!
フルパワーだああああ!!今度こそ勝ってやる!!!
……はあはあ…。
気づけば、3km区間で38km/hスプリント勝負していた。なかなかいい勝負だったぞ。モルスァ!!(もちろん負けた)
この勝負のおかげで便意がどこかへ消えていた。ラッキー。ゴール地点の輪島市内へ入れた。
今晩のご飯はここでいただく。
助ずしさん。
なかなかいいお値段するぜぇ。だが、注文はもちろん…?
能登丼じゃ~い!(*´ω`*)
カニ、カニみそ、ウニ、いくら、タイ、ほか白身魚いっぱい。贅を尽くした贅沢&贅沢。
ごめん、まじでごめん。これがナンバーワンだわ。すんごくおいしい。鮮度が高く、ちゅるんといた触感のさかな。身がしっかり味するのに、するりと舌の上で消える。
こめ、さかな、しょうゆの三位一体。さとる君の顔を見ると「ぴゃあああああ!!??(*´Д`)」みたいな顔になっとる。それも納得だよ。おいしいよ、これ。おいしすぎる。
カニみそも絶品。いやな臭みも苦みもない。なんてこったい/(^o^)\一瞬で食べつくしてしまった。ごちそうさまでした。会計をして出ようとすると、女将さんに止められる。
なんだろ?と待ってると、
輪島塗のお箸もらえた~~~~!
めちゃくちゃうれしい~~!全力でお礼を言う。あああ!最高!!地元の名産品だ。
助ずしさん、いいお店だった。地元の人とも仲の良い雰囲気で、味もピカイチ。サービスも完璧。地元で愛されているんだなあと感じた。下調べせずにこんないいお店に出会えるんだから、輪島の食のレベルの高さよ。いいところだ。輪島が好きになった。
最後に夕暮れの空を。
微妙な空の彩りを見れた。いいタイミングであった。
おふたりさん、お幸せに!
この後は宿へ行き、さとる君とバカ騒ぎして寝た。
明日はどんな旅になるんだろう。
つづく
能登半島ツーリングのまとめ!
・準備編
・1日目:砂浜国道には気をつけろ!
・2日目:移ろいゆく日本海に感激してきた←イマココ
・3日目:目指せ!最北端の地!
・4日目:ロードバイクが嫌いになった1日
・5日目:旅はやめられない…!