走ってきたよ、540km (´∀︎` )ハハハ
無事にゴールできた。
北九州市→大阪市を通る国道2号線をメインに超長距離ライドしてきた。
こういう500kmライドを短時間で走ることをキャノンボールと呼ぶ。
そもそもキャノンボールとは、東京ー大阪550kmを24時間以内に走りきる、というタイムアタック。今回は北九州市→大阪市というルートをとった。凍結の可能性が低いこと、暖かそう、西風アシストがありそう、と思ったから₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
超長距離スペシャリストのつむりさんが、このルートを走っていて、下調べしやすかったからってのもある(o´∀︎`o)
つむりさんブログ(【キャノンボール】ちょっと下関から大阪まで自転車で走ってきた 国道2号線【530km】 – 2017年12月下関〜大阪キャノンボール)から、ルートを拝借しました。ベストなコース設定ありがとうございます。
さて、この540kmルートを「48時間」でやってしまおう、と決めた。
ロードバイク歴7ヶ月目であること、初キャノボ挑戦で時間には余裕を見た。ご飯や睡眠も欲しいし( ´∀`)通常の2倍の時間をかけるキャノンボールなので、このタイムアタックを “ゆるキャノボ” と勝手に定義した。
Q なぜ、ゆるキャノボをやるのか?
A ノリとタイミングで決まっちった٩( ᐛ )و
本来は週末に福岡、山口、広島あたりでゆるくツーリングをやりたかったんだ。
友達のさとるくん(Twitter ID : @rikusato37)になんとなーく週末の予定を聞いてみたら、あれよあれよと、ゆるキャノボが決定していた。ノリって怖いね!さとるくんノリ良すぎるよ!笑
そのさとるくんはタダモノじゃない。
「妖怪ペダル回し」「脳筋野郎」と呼ばれるゴリゴリのパワー系。レース優勝者でもある。彼と一緒に走ると狂気じみたライドになりがちなのだ。
アワイチライドでも引きずり回されたよ↓
rikkei2.hatenadiary.jp
さて、ゆるキャノボを行く自転車はいつも通り。
MERIDA RIDE × Dura-Aceホイール。
さとるくんバイク。
GIANT TCR × キシエリホイール。
荷物は最低限に留めた。着替えとモバブー類をひとつのフレームバッグに収められた。1gでも軽量にね。大阪南港から福岡門司港までフェリーで移動。名門大洋フェリーさんお世話になります。
これから遥か先の福岡まで行けると思うとワクワクする。
フェリーへ自転車を持ち込むには、輪行袋に入れるのがベスト。入れれば無料なのだ。ありがたい(‘∀︎’*)
解体せず持ち込むと1640円なので、お得度が高い。
エスケープとして、どうせ輪行袋は持って行くし、これはいい方法だ。
船内の寝床もなかなか快適。
枕元にはコンセント、棚には荷物置きがあり大変よい。
フェリー内を散策して、お風呂に入って就寝。
朝、起床。
ね、ねむい( ´ Д ⊂︎ )ワクワクして寝付けなかった。慣れないフェリーだし、睡眠が充分に取れていない。そもそもキャノボ前日が修士論文発表会だったので、準備に追われて慢性的に睡眠不足だった。自分のスケジューリングがアホすぎる(;´∀︎`)ァハハハ
けど、目が冴えてくるにつれて、ゆるキャノボへの期待感でだんだんとモチベーションが高まる。睡眠欲よりも興奮の方が上回ってくる。
朝ごはんは船内バイキング。
ゆるキャノボ前に栄養をつける。
ほけーっと景色を眺める。見えている対岸を走ると思うと胸が熱くなる。遠いところまで来たものだ。
かわいい。癒される。
フェリーから降りて
パシャリ。
ここまで連れてきてくれて、ありがとうフェリー!
まずはコンビニへ補給食を買いに行く。
糖分、タンパク質、ビタミン。
バランス良く栄養をとる。食べやすいこと、ゴミが小さくなること、を考えればこれらがベストではなかろうか。
国道2号線の終点は北九州市にある。ついにここから、ゆるキャノボが始まるのだ!!(*ノ・∀︎・)ノ
2018年2月17日9時36分
ゆるキャノボスタート!!!
ハイテンションで駆け抜ける。期待とか不安とか緊張でついつい楽しくなってしまう。走り出して、すぐに関門橋が見えてきた。
この先が本州だ。大阪まで地続きだ。
大丈夫、きっと走れる。ちなみにこの海で獲れるお魚がおいしいらしい。次来たときにはグルメライドもやりたいなー、と横目に海を眺めながら進む。本州へ行くには、海底地下道を歩く必要がある。全長は750mなので、10分ぐらいのお散歩タイム。
本州と九州の間でポーズをとってみる。
ここが日本一の幅が狭い県境ではなかろうか。トンネルを抜けて、いざ出発!
陽射しがぽかぽかとあたたかい。風も追い風に。ベストコンディションじゃないか(*´∀︎`*)♪︎
「あぁー、楽しいぃー!」とさとるくんと喜び合いながら走る。気持ちがいい。テンションが上がっている。けど、決して焦って走らない。のんびりと走るんだ。平地を20-23km/hで走って、体力を温存させておく。500kmの距離を自分がどれほど走れるのか分からないからね。
信号も少なく走りやすい。バイパス区間も自転車通行可なので、ノンストレスで走り抜けられる。特に厚狭バイパスの下りが楽しすぎた。下り始めは思いっきりペダルを回して加速。そのままのスピードで下れるのが爽快‹‹(´ω` )/››休憩の取り方はトイレ休憩ぐらい。補給やストレッチは信号待ちに済ませることを心がけた。
休憩の回数と時間をなるべく減らす。疲れにくい走りをする。そのためにもオーバーペースで走らない、絶対にだ。
60km漕いだところで昼ごはんをとることに。ここまでで休憩込みで20km/hで走れていていいペース。身体に痛みもない。「なかなかいい調子じゃない?」と、さとるくんと話しながらこの後のプランを確認する。いまの体力なら問題なく走り続けられそうだ。ノープロブレム∑︎d(*゚∀゚︎*)
方言「幸せます」看板。
近くのコンビニのトイレにも「幸せます」
西風がずっと味方してくれる。風速は5m/sほどでかなり楽に巡航できる。天候にとても恵まれている。けど、決して焦らない。着実に距離を稼いで行く。
中国地方のスーパーyou me town。
まだまだ大阪が遠いことを実感する。見知らぬ土地を走れる嬉しさと、大阪への懐かしさを抱く。
残り400km地点へ到達。
ここまでの130kmで準備運動は終わり。さすがにぼくもさとるくんも疲れ始めてきた。「1メートルでも大阪へ近づけることは良いことだ」と2人で励まし合いながらホイールを回す。
160km地点でようやく広島県へ。
山口県の長さに辟易としたが、まだまだ走ることを考えて気合いを入れる。すっかり暗くなった道を走り続ける。精神的にも弱ってくる時間帯だ。Twitterで実況をしていると、いろんな人たちから応援してもらえる。興味を持ってもらえるだけでもありがたいのに、「頑張れ!」「応援してるよ」とコメントをもらえると元気が出てくる。ありがたいことだ。走っていて辛い場面にはみんなからの応援を思い出して、自分を奮い立たせる。まだいける!と言い聞かせる。
なんとか広島市内へ入れた。せっかくなので、夜ご飯は広島市内で食べることに。広島に来たからには、牡蠣とお好み焼きが食べたかった。ので、見つけたお好み焼きやさんへ突撃(`・ω・´)
店内の暖かさに気が緩む。久しぶりに人類の文明に触れた気がした。
そして、
牡蠣のホイル焼き!
うまああああああいいい。・゚・(´□︎`*)。・゚・
広島の牡蠣おいしすぎるっーー!!ぷりぷりでふわふわ。嫌な苦味もなく、ほどよい磯の香りで超絶美味!!はあああ、幸せとはこのことだε- (´ー`*)
さとるくんは食べた瞬間に、頭を抱えて動かなくなってしまった。
お好み焼きもうまああああああい!
エビが!イカが!ああああ!!おいしいいいいい!!!ここまで200km近く漕いできた身体に染み渡るようだ。泣ける。
ご飯の後は銭湯へ。
身体をきっちり休ませる。お風呂最高かよ。初めて広島の銭湯に入ったんだが、おっちゃんたちがみんな丸刈りで、さすがは広島だなあー、と思った。みなさん、イカツイ方々だ。
お風呂から上がるとカイロを貼りまくる。防寒具を持ってくるのを忘れたので、応急処置である。少しでも暖を取ろうとする。この後も走るのだ。用心したことに越したことはない。
お風呂上がりに牛乳でカンパイ!
番台のおっちゃんに声をかけられる。ロードバイクで来たことが珍しかったみたいだ。
ぼくたち「今から山を越えて尾道まで走ります」
おっちゃん「おー、今から山越えするのか。あそこはトラックも多いし落下物も多くて危ないぞ。海沿いの方がええんじゃないか」
ぼくたち「むむむー、危ないんですか」
海沿いの道なら確かに楽なルートだろう。けど、どうしても大回りしてしまうし、下調べをしていないルートなので不安がある。番台のおっちゃんに応援をもらって、銭湯から出発する。やはり山越えルートで走ることにした。ご飯と銭湯のおかげで身体はすっかり楽になった。山もいつものペースで登れる。調子は決して悪くない。
…ただ寒い、とても寒い…
マイナス3℃って!!
寒すぎるよ(((( ゚Д゚))))
ダウンヒルでガチガチに身体がこわばる。幸い凍結がなかった。結構ヒヤヒヤしたものだ。
寒さに耐えられず吉野家へ逃げ込む。足先がカチカチに凍っていて、走っていてもツライだけだったのだ。
牛丼の暖かさにホッとひと息つけた。
ここで急激に睡魔がやってきた。これ以上走るのは危ないかもしれない。さとるくんも疲れ切っている。仕方ない。ここらへんで休息を取ろうと決める。本当は中間地点の尾道市まで行きたかった。しかし、無理はしちゃいけない。尾道までまだ40kmあるが、東広島市で休むことに。
1時40分、16時間経過。
230km地点のネカフェで仮眠をとることに。気絶するように、眠りに入った。
つづく
後編はこちら(ノ*’ω’*)ノ ↓
後編