自転車で1000kmを走れるのか…?
好奇心だけで、この挑戦に挑んでみました。
自転車で1000km!想像もまったく及ばない領域だ…。
さぁ、この途方もないチャレンジ…どこまでやれるのか、すっごくワクワクするぞ!!
この記事では、実際に走ってみた様子を紹介していこう。
①準備編
②前編←イマココ
③中編
④後編
…と書き出したけど、タイトルを見て気づいたことでしょう。
そう、達成してしまったのだ!!
1000㎞走り切った上に、80時間から短縮して72時間で達成してしまったのだ。
もうね、自分でもワケが分からない。なんでこんなバカげたチャレンジができてしまったのか…。
そんな“オチ”ありきな挑戦を見てもらえたら嬉しい!
挑戦するにあたって
さて、今回のチャレンジを説明しよう!
選ばれた舞台は『四国』だ。
東西南北の端もきっちり通過して一周してみようという計画。距離もちょうど1000kmだしね。
目標時間は80時間以内。
今回は初めての4桁kmの走行なので、“余裕”を見て80時間としている。いや…正直なところ、余裕はない。脚力もプランニングも不透明でわからないことだらけ。だけど、やってみよう。やれば答えは分かる。挑戦することに価値がある。1000kmゆるTT(タイム・トライアル)だ!
今回もまた友人のさとるくん(Twitter @rikusato37)と一緒に走る。チャレンジ系ライドには欠かせない伴走者だ。
乗る自転車は
ARGON18 GALLIUMだ。
ワタシ史上最高の名機。REYNOLDSホイールも気持ちいい。相棒ですな、ええ。
さて、2日前に高松入りしたぼくは、前日は高松でのんびり過ごして当日の朝を迎えたわけです。
そんなところから、この挑戦を見ていこう。
出発前
むくり…。
ここはどこだっけ…ぼんやりした頭で考える。
「そうか、高松のホテルか」
なんだか悪い夢を見ていた気がする。変な緊張感でうまく眠れなかったんだろう。ま、大丈夫でしょう。
今日は一日ぐずついた空模様になりそうだ。
予報では雨が降るらしい。
大丈夫、きっとうまくいく。小さな不安はあるけど、きっとうまくいく。考えるべき戦略は散々考えてきたんだ。あとはもう走るだけ。
ホテルのロビーでさとるくんと合流する。
「おはよ~」「おはようございます~」
うん、さとるくんの表情はいつも通りだ。
ホテルから2㎞先のJR高松駅に移動する。
そう、ここが今回のスタート地点だ。一周したゴール地点もここだ。
では、いこうか。
ぞわぞわぞわっと、鳥肌が立つ。不安と楽しみがぼくを震えさせた。ちょっぴり不安のほうが大きい。
ではでは、四国一周1000kmの自転車旅へいってきます!!
80時間以内にゴールが目標!!
6時スタートでいってきまーーす!!
#1000kmゆるTT pic.twitter.com/7t6HkVOMnt— りっけい@四国一周1000km達成 (@rikkei2) May 1, 2021
出発ツイートする。
よし!いこう!!
きっとここへ帰ってくるんだ!
2021年5月2日 朝6時。
ぼくらは勢いよく地面を蹴りだした。
0~100km(高松市→新居浜市)
走りだしは順調だ。心地よく冷えた空気、薄曇りの下を駆けていく。
さとるくんを先頭に、高松市内の信号区間をくぐり抜けていく。この交通量の少なさを利用して、安全にサクサク進んでいこう。
街を抜けて、進行方向を西に向けた途端…
ぶぅぅうあああああ!!!
耳を掻っ切る音がけたたましく鳴る。
ぎゃ、逆風だ…!あばばばばば!!
ちょっとこれは、あまりにも風が強い…。泥の中を進んでいるようだ。うぐぐぐ。パワー系ではない僕にとってはキツイところ。
さとるくんを風よけとして身を隠す。
風にも負けず力強く突き進むさとるくんは、まるで重戦車だ。
ぐいん、ぐいん、ぐいん。
どんな悪路だってパワーで押し切れる大きな戦車だ。
出発して2時間経ち、風を受け続けるのがツラくなってきたころ…Z市のアニキさん(Twitter @ripitup626)が迎撃に来てくださった!
四国一周の二人組に一瞬だけエンカウントしました。道中お気をつけて。 pic.twitter.com/PC48AdRcJB
— Z市のアニキ@ろかび~ (@ripitup626) May 1, 2021
差し入れに一本満足バーを頂く。ありがとうございます~!
軽く立ち話をするだけだが、ほんとうに元気がでる。いま目の前で応援してくださる人がいるってだけで、腹の底から力がみなぎってくる。うれしいことだ。迎撃ありがとうございました~!!
また風に向けて走りだす。丸亀市、三豊市、観音寺市と抜けた先は…
香川→愛媛の県境だ!
だが県が変わっても、相変わらず風は唸り続ける。立ち止まっていても風切り音が聞こえるんだから、相当な風速だろう、と予測する。もう風さんってば、ドSなんだから。
前を走るさとるくんの脚が躍動する。
ぐいん、ぐいん、ぐいん…!
だが…いくらなんでも踏み過ぎだ!!
感覚的にわかる。ぼくは95%パワーで踏んでいるぞ、これは!!こんなんじゃ1000km持たねーぞ!!
後から調べると風速は6~8m/sだった…時速に変換すると22~29km/h。普段から風速を気にしている自転車乗りの方ならわかると思うが、これはいくら何でも厳しい条件だ。横風になると、冗談じゃなく吹っ飛べるぞ☆
その中を大体28km/hで疾走してるんだから、単純計算で50km/hの空気がぶつかっていることになる。ヒジョーにキビシー!
「ごめん!もう少しスピード落としてもらえる?」とさとるくんに懇願する。パワーがなくて申し訳ない限りだが、限界以上で踏むとすぐにパワー切れになってしまう。
さとるくんはすぐにペースを落としてくれた。ほっと胸をなでおろす…よかった。
「大丈夫だろうか、この走りで」と不安が脳裏をよぎる。
…と、ここで0~100kmのまとめをしておこう。
良かったところ
・機材の不備や忘れ物がなかった
・定刻通りにスタートできた
・フォロワーさんの迎撃をいただけた
反省点
・風が強すぎる
100~200km(新居浜市→松山市)
はぁはぁはぁ…。
ぼくはコンビニの駐車場で横になっていた。
いや、無理無理無理…!!全然パワーが出ない!!
前日の寝不足もたたって、疲労感が半端じゃない。100km進んだだけでもう頭ふらっふらなわけですよ。ちょっとさとるくんに無理を言って10分間の休憩を取っていた。
ヤバい。こいつはヤバい。
すでに戦略が崩壊しつつある。いくら踏んでもペースが稼げない。稼げない上に、体力消費がエゲツナイ。とても1000kmを走破するペーシングではない。
「逆風があっても関係ないじゃないですか。どうせ進むしかないんですよ」とさとるくんは言う。『ガンガンいこうぜ』派のさとるくんは、全力で敵をできるだけ早く倒そうとする。さらに「雨が降りそうだから、なるべく距離を稼ぎましょう」と。それは正論だ。間違いはない。
だが、それでいいのか…?いま全力で走ることによって、体力を使い果たしてしまっていいのか?
『いのちだいじに』派のぼくは、MPを使わずに戦い、回復や防御を優先的に行いたい。
まだ100/1000kmだ。少しペースを落としてでも、体力を温存すべきだ。2時間遅れてもギリ80時間以内には間に合う。てか、そもそも走り切れないと意味がないぞ…。
「雨が降るんだから、速くいこう。どうせ逆風でも進むしかないんだから」と論ずるさとるくんに、ぼくはなんだか苛立ちを覚えていた。「ロングライドでは如何に体力を温存するか」が肝なのに…。セオリーから外れていては完走できないだろう…。
結局さとるくんに反証できないまま、ハイペースで逆風の中を走り続ける。
空模様と同じように、ぼくらの間にも暗雲がかかっているように見えた。
ちょうど今治市に入ったタイミングで、雨が降ってきた。最悪だ。怖れていたことが起きてしまった。
さとるくんの提案でコンビニに避難する。仮眠するスペースもなく、疲れた身体を休めることもできない。
「寝れないんだから、せめてご飯食べときましょう」と勧めるさとるくん。このときは本当に食欲がなくって、仮眠を取りたくて仕方がなかった。ほとほと疲れていた。
それでも何か食べるべきと判断し、無理矢理うどんを啜った。
あぁ…どうしよう…。もうだめかもしれない。この150km地点で旅は終わるのかもしれない。失意の中にぼくはいた。
…
幸いにも15分も雨宿りすれば、雨脚は弱くなった。予報を見ると、この先の松山方面は雨が降りにくそうだ。しかも今治市→松山市は南西に進む方向で、西風の影響も小さくなる。ほんの僅かだが、希望がそこにはある。
モチベーションの低い自分を奮い立たせて、松山までは頑張ろうと決意する。ようやく先頭交代をして、ぼくが前になり走りだした。
良かったところ
・なし。この区間は惨敗。
反省点
・寝不足による体力低下
・雨と風をキッチリ戦略に組み込めていなかった
200~300km(松山市→佐田岬)
はぁ~、ようやく休める~!心の底から安堵した…。なんとか松山市にたどり着いたぼくらは、すき家に入った。
あまりの疲労感に笑うしかないワタクシ。
国道7号線キャノボ(515kh/24h)の序盤200kmよりも疲れたよ…。
でも、もうここまで来れば大丈夫。10時間経過で198km。あれだけコンディションが悪くて、これだけ走れれば充分だ。この後は追い風になる予報だし、天候はこの後なんとかなる。
…と安心できないのが1000kmライドだ。この1日目のゴールは、370km地点なのだ。しかも佐多岬をピストンしてのゴールだ。
最西端の佐田岬(半島が50km飛び出しているトコロ)を往復するというね…もう白目剥けますよ、こんなもん。
さとるくんと相談する。正直、ぼくらの体力はボロボロだ。いまは16時。ここから170km走るのに、おそらく10時間かかる。1日目のゴール予想時刻は深夜の2時…オワタ…。
予想最低気温は8℃、さらに路面はウェットで、風も半端なく強いだろう。そして佐田岬は海岸線特有の地獄のアップダウンだ。100kmのロングルートに加えて、獲得標高が約1500m。き、厳しすぎる。こんなのムリゲーだろ…。
さとるくん「佐田岬の往復をやめて、そのまま宿に行けばあと70kmですよね…今日はそこまでにしませんか?」
ぼう「…うん」
さとるくん「それで明日の朝に、佐田岬を攻略しません?」
ぼく「それしかないよなぁ…そうするかぁ」
さとるくん「ですよね…」
なんとも重い空気。これは後退だ…”なし崩し的後退”。この予定変更はかなりの痛手だが、いまの状況がこれがベストだろう…。これで上手くいくといいけどなあ。
ちょっと凹んだ気持ちで、すき家を出ると…
peicozyさん(Twitter @peicozy)が迎撃に来てくださった!
やっほい!
ぼくの実況ツイートと、グーグルマップの現在位置共有をみて、駆け付けてくれたそうな。ありがとうございます!こうして直接応援をいただけるのは涙が出るほどうれしい。頑張っても頑張っても、計画通りに進まないこの状況。それでも応援してくれる人がいる限りは、もう少しだけ頑張ってみようと思える。
この後も、tomoさん(Twitter @BUMPOF1979)や、えふえふさん(Twitter @ff_akssphr)にも迎撃をいただけた。ほんとうに感謝しかない。松山市に入った途端に3人連続で会ってくれるだなんて、なんて嬉しいことなんだ…!
さとるくんもぼくもすっかり元気をもらった。やっぱり応援をじかに受けとれると、モチベーションも上がるものだ。
お三方にはそれぞれしっかりお礼を伝えて、ぼくらは八幡浜市を目指す。大丈夫、きっと大丈夫。
状況はまだまだ悪いけど、ぼくらならきっとやれる。不思議と自信が湧いてきた。ここで待ちに待った追い風にも背中を押される。ペダルが軽やかだ。32~37km/hペースで駆け抜ける。きっとぼくらならやれると信じて。
20時。スタートから14時間経過したところで、264km地点のホテルに到着。
ふぅ~~、力がどっと抜ける。ここまでキツかった。強風に煽られ、雨に行く手を阻まれ、精神的にもすっかり参ってしまった。風を避けるために、屈んで走っていたので身体なんてギシギシ痛い…。
心身ともにリラックスするために、ホテルの浴槽に湯を張り、身体を沈める…。あぁ~~気持ちいい…。長い1日が終わった…。だけどここで全行程の4分の1か…。その事実にガックリ来る。ダメかもしれないな…疲れた頭でそんなことを思う。
21時過ぎ、就寝。明日は4時にホテルのロビーでさとるくんと集合だ。6時間半は眠れるかな…Zzz…。
ピピピ…!
スマホのアラームが、ぼくに3時40分を知らせてくれた。…あれ?
身体の調子がめちゃくちゃいい!
寝ぼけた頭でもすぐにわかった。疲れていてスコーンと深く眠れたんだろうか。頭も体もスッキリしている。
…いける。これは行けるぞ。塩おにぎりを口に運びながら、着替えて荷物を整える。
集合時間の5分前にロビーに降りると、「おはようございます~!」と元気にあいさつしてくれる人がいる。はて…?誰だろう?
?「どうも、Twitterで見ましたよ~」
ぼく「…もしかして…フォロワーさん!?」
心底驚いた…!朝4時前にホテルのロビーで迎撃をいただくとは!!なんというめぐり合わせ!!
迎撃してくださったのはesさん(Twitter @RIDE1965es)だ。たまたま同じホテルに泊まっているのに気づいたらしく、ぼくの起床ツイートを確認して待っていたらしい。す、すごいな…。
かるくおしゃべりをしながらさとるくんを待つ。ん?4時を過ぎても降りてこない。いや、まさかな…。
あまりにも遅いのでさとるくんの部屋へ。
ぼく「さとるく~ん」(ドアコンコン)
さとるくん「…」
ぼく「おはよ~」(ドアコンコン)
(ばたばたばた…ドアがちゃ)
さとるくん「あ、おはようございます…」
ぼく(寝てたのか…)「おはよう、4時過ぎてるよ」
さとるくん「す、すみません!」
この事態は想定外だった。「なにやってんだよ、もう…」という気持ちもあったが、それ以上に「この挑戦…終わったな」という諦めの気持ちのほうが先立っていた。
これまで4年ほど一緒にツーリングをしてきたさとるくん。50泊ぐらいともにしてきたけど、ぼくより毎回早起きだった。朝はキッチリ起きれるさとるくんがまさかの寝坊。これはさとるくん相当に疲れているってことだろう。まずい、非常にまずい…。
まずは佐田岬までは走ってみよう。ちょっとさとるくんの様子を見ながら、今後の走りをどうするか考えよう。
この先の見えなさが、この挑戦の恐ろしいところだ。ぼくの体調、さとるくんの体調、まだまだ続くルート、変わりうる天候、予期しないトラブル…いろんな「未知」があり、精神力を試してくる。これが1000kmチャレンジか…。
準備を整えたさとるくんと合流し、ホテルを4時20分に出発!いざ、行こう、四国最西端の佐田岬へ!
esさんのツイート。
若者達は佐田岬へ旅立て行く
ご安全に pic.twitter.com/mOpS0Qsxjp— es@四国一周無事完走 (@RIDE1965es) May 2, 2021
ふ、ふ、ふ、と息を短く切りヒルクライムする。
初っ端からアップダウンが始まっている。ぼくが先頭になりペースを作っていく。一定のパワー出力となるようにスピード調整をする。いきなり踏み過ぎて、昨日みたいな体力切れを起こしたくない。
日の出前の海岸線は好きだ。
クルマも通らず、目の前の道に集中ができる。持てる力を発揮して、ひとつひとつの坂をクリアしていく。体力ゲージが減らない範囲で最大限のパワーで踏む。何も考えない…ただ集中してペダルを回すだけ。ふ、ふ、ふ、と短く息を切る。
後ろについてくるさとるくんを見ていると、やはり元気がない。調子が悪そうで苦しそうな表情を浮かべている。
けどぼくからなんて声を掛けたらいいのか分からない。これまで5000km以上を一緒に自転車で旅してきた仲だ。走りの相性はいいし、いまさとるくんがどんな気持ちなのか、想像はできる。
きっと今が一番苦しいはずだ。自分の満足できる走りもできず、睡眠もとれず、身体だって疲れているだろう。
だからといって慰めの言葉を欲しがっているわけじゃないと思う。ここはお互いに集中して走れることをさとるくんも望んでるはずだ。
50kmを超えたところで、三崎港を通過。ここからラストの登りが始まる。事前に地形図をみていたので、ぐっと気を引き締めて登りへ向かう…
そのとき!!
「うがぁああああ!!このダボがぁああああああああ!!!!」
さとるくんがとんでもなく大きな声を発しながら、ぼくをぶち抜いていく。目の前の登りをあり得ないスピードで駆け上がっていく。「あぁ…さとるくんがブチ切れたか…」ぼくはショックだった。
もうこうなるとさとるくんを止められない。感情に任せてめちゃくちゃな走りをしてしまう。
とてもじゃないが、トレインを組んで走れる状況にないのだ。
その後スピードを緩めたさとるくんは「すみません、急に…」と謝ってくれたが、どこかイライラしている様子。さとるくんを刺激しないように、距離を開けながら後ろをついていく。
あぁ…これは終わったな、確実に終わったな。
そんな思いが確かにぼくの中にあった。
ようやく最西端へゴール!!
ホテルから約60kmのアップダウンをこなして、ついに到着できた!!めっちゃくちゃ嬉しいものだ。
「お疲れさま~!ここまで遠かったねぇ」とさとるくんへ声を掛けると…
「ほんと!!もう!!しょうもない!!自転車なんてほんとしょうもない!!もうやめる自転車なんてやめてやる!!!1000㎞も走れるわけない!!!」と一息にまくしたてられた。
「大変だったよね~ちょっと休憩しようか」と返すのが精一杯だった。
もう自転車を地面にたたきつけそうな勢いで、さとるくんは怒り狂っている。
あ~あ。もうだめだなこれは。
こんな状態のさとるくんとは一緒に走れない。ぼくは強くそう思った。
休憩もそこそこに来た道を戻る。さとるくんの苛立ちはまだ収まっていないようだ。きっと疲れと、精神的負荷からくるものだろう。怒るのも仕方がないのかもしれない。
ぼくは走りながらずっと考えていた。
また三崎港へ戻り、コンビニに入ったところでぼくはさとるくんへ言葉を伝えた。
言おうかどうかずっと悩んでいた。でもここで伝えなきゃいけない。ここで伝えなきゃ、きっとお互いに後悔する。そう考え、ぼくは意を決してさとるくんへこう伝えた。
「さとるくん無理ならここでリタイヤしてね。俺は一人でも走るから。無理ならリタイヤしてね」
300km地点。ぼくは決別の言葉をさとるくんに告げた。
さとるくんと一緒に1000kmは走り切れない。
非情な決断だが、ぼくはこの想いをさとるくんへ伝えるしかなかった。
良かったところ
・寝ればすっかり体力が回復できたこと
・フォロワーさんに会い、ものすごく元気を貰えたこと
反省点
・さとるくんと決別することを決めたこと
中編へつづく…。
この日の話は、さとるくんのブログにも書かれているよ!ぜひとも読んでね!
四国一周1000km80時間チャレンジwithりっけいさん 実走編 0-320kmまで
この様子をYouTubeにもまとめているよ!ぜひ見てね~!
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