初ヒルクライムレースが楽しすぎた【鳥海山ブルーラインヒルクライムレース】

ヒルクライム

ちょっとレースに出てきた(っ・ω・´)っ

「鳥海山ブルーラインヒルクライムレース2018遊佐コース」っていうレース。

初めてのレース参加だ。
ぼくはツーリング大好き人間で、正直レースにはあまり興味がなかった。けど会社の先輩に誘われたので、出てみようかなーと思って出場を決めた(ノ*’ω’*)ノ

今回登る鳥海山とは、山形県と秋田県の間にある標高2236mのお山。とってもきれいな山なのだ。
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初めて見たときには感動したものだよ。

今回のバイクはこれ!
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ARGON18 GALLIUM 2017モデル

つい1週間前に納車したばかりなのだ。
軽量カーボンフレームで、乗り心地と加速性能◎ もう最高バイク。それにヒルクライム飛び道具の‪Dura-Ace‬ホイールを履かせている。もう120点のバイクだ(‘∀︎’*)ただ乗りはじめたばかりなので、シンクロ率は30%ほど。これで全力でレースできるのだろうかね?笑

さて、前日に酒田市へ自走する。
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家から100kmをひた走る。

もうGALLIUMフレームが気持ちよすぎて、笑っちゃうぐらいたのしい。電動モーター搭載かと勘違いしちゃう。感想はまたブログに書いてみようと思う。(感想の記事書いたよ!こちらから!)

さて、100キロ走って辿り着いた「すしまるさん」
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1ヶ月ぶり2度目の来店。

前にツーリングで寄った時に、好きになったお店。ここはお昼寝をさせてくれたお店なのだ笑 大将もおかみさんもいい人で、お話ししに行くだけでも価値がある(´▽︎`*)

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宝石ちらし。

これが絶品。白身魚とイクラが新鮮でとってもおいしいのだ。庄内のお米もまたうまい!ボリューミーなのに最後まで飽きない味で素晴らしい。大将が僕のことを覚えてくれていた。うれしい。大将や女将さんと取り留めのない話をするのが楽しい。

ぼく「明日ヒルクライムレースですよ〜」
大将「無理してでもガンバレ!けど無理しすぎんなよ!」
とエールをいただく。うれしい。

ご馳走さまでした。素敵な時間をありがとうございました。

宿はショウナイベースさんというゲストハウスへ。
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こんなにも広い部屋を1人で使わせてもらえる。ありがたい(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)

これで3500円だから安いもんだ。すばらしい。

朝。2017年6月17日。
ヒルクライムレース当日。

宿を飛び出し、20km先の会場を目指す。ガーーー、とウォーミングアップがてら漕いでいると、うしろから不穏な音が…。

「ぷしゅーーー」

(((( ゚Д゚))))ひえええ、パンクぅ〜

なっちゃったのはしょうがない。急いで直す。10分で完了。さあ時間ギリギリだ。いそげーー!

タイヤ「ぷしゅーーー」

(;゚Д゚i|!)はああああああ!?2度目!!?

これはヤバイ!!!時間に間に合わない!!くぅーーー!どうしよ。どうしよ。

とりあえず一緒にレースに出る会社の先輩へ連絡。車で迎えにきてくれるとのこと。イケメンかよ。ありがてぇ…。原因を調べるとタイヤサイドが傷ついている。どうやら、ブレーキシューと干渉していたみたいだ。破れかけている。

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応急処置で内側に千円札を入れてみる。

うむ、なんとか走れそう。あせったあああああ。


会社の先輩「りっけいくん!迎えにきたよ!」
ぼく「ありがとうございますっっ!!(圧倒的感謝)」

ドタバタで受付へ駆け込む。なんとかセーフ。危なかった。。。二回もパンクして焦ったせいで、体力をほとんど失ってしまった笑 ぼくは走りきれるんだろうかね。あはは。

今回のコースはこんな感じ。
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距離15.9km、獲得標高1024m、平均斜度6.4%

かなりエグい長距離ヒルクライム。
最後の最後に下り区間があるだけで、あとはずっと登りっぱなし。初めてのレース参加なんだけど、大丈夫だろうかとドキドキしっぱなしだった。わくわくとドキドキのhalf-and-half。

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スタート地点。

高級バイクにまたがるガチ勢の方が多くて、ビビり倒すわたくし。ぼくなんてレーパンじゃなくて短パンで臨んでるからね。99%の人がレーパンで、ぼくは場違い感…(;´∀︎`)・・ァハハハ

まあいいさ、好きなように走ってみよう。目標時間は1時間以内と決めていた。もうすぐだ!おらワクワクすっぞ!

エリートクラス、10代、20代…という順番でスタートするらしい。

「3、2、1、スターート!」

先頭グループが勢いよくスタートした。1分後、次のグループも出発。

(*’-‘*)???

ここである疑問が…。

あれ、20代グループのみんなどこいった??

周りを見渡しても「20代ゼッケン」をつけた人がいない。キョロキョロしてると、となりのおじさまに声をかけられた。

おじさま「あ、20代グループはもうスタートしたみたいだよ?」

ふあああああああ(;゚Д゚i|!)(;゚Д゚i|!)(;゚Д゚i|!)

後から聞いてみると第一グループは「エリート、10代、20代、MTB」が同時にスタートしたらしい!!そんなアナウンスあったのか。

ぼくは「エリート」「10代」「20代」と順番でスタートするものだと思い込んでいた。このスタートミスも、ぼくの実力のうちなのだ。

くっそーーーー!

ペダルがもげるほど全力で漕ぐ。自転車壊れるほどのパワーで、スタートダッシュを決めた。あのときの加速は誰よりも速かったと思う笑

だが、スピードは坂に殺される。
踏み倒しても17km/h。ヒルクライムの恐ろしさを、じわっと感じ始めた。

なにこれ、進めない…。
前を走る人たちを抜いていくが、それもギリギリ。なんとか根性でスピードを維持している。

アドレナリンが出て興奮してるけど、冷静に分析している自分がいた。

「このペースではゴールまでの16km持たない」
どうする?どうする???

スピード落とすのか?落としていいのか?
自問自答を3秒。

………。

答えはNOだ。

スピードは落とさない。持っている力を全部発揮しよう。最後までパワーが出るかわからないけど、やれることを今やるだけ。それだけだ。

自分と同じペースの人にくっついて走りたいが、なかなかそんな人はいない。斜度3-5%、6-8%、9%-12%でみんなペース配分が違うのだ。それぞれの得意な斜度で力を入れているみたい。仕方がない。ソロでいこう。

いつものペースの120%で走る。

ぜぇぜぇぜぇ…。

リズムがなかなか作れない。明らかにパワー不足だ。次々と抜かれていく。汗が垂れる。目にも口にも流れ込んでくる。

自転車にも汗が落ちる。

苦しいのが当たり前の感覚に陥る。

初っ端に飛ばしすぎたせいだ。

けど力は緩めない。緩めたくなかった。

視界が極端に狭くなる。

見えるのは、自分の手元だけ。

ときどき坂の勾配を見る。けどそれ以外見えていなかった。

景色を楽しむ余裕なんてなかった。

苦しい、なんでこんなことやってんだ。

…。辛すぎるぞ。

??「がんばってくださ〜い」

(;´∀︎`;)??

ふと顔を上げると交通整理のスタッフのお姉さんが…!応援してくれている!
(`・∀︎・´)ありがとうございます!!!

キメ顔で答えてしまった笑 見栄を張ってしまった。お姉さんありがとう。元気でましたよ。

落ち着いて、サイコンを見てみればあと4kmだ。そろそろ本気で踏んでおかないと、後悔しそうだ。パワー全開でいこう!!

フォームもペダリングもめちゃくちゃだが、踏む。踏んで、踏んで、踏み散らかす。

前に進め。進め!

進めぇぇええええ!!!!!!

きた!唯一の下り坂だ!!!

事前情報で-5%と知っていた。加速するならここしかない!

うおおおおおおおおおおおおお!!

ジャカ!ジャカ!ジャカ!ジャカ!

チェーンが擦れる音がする。

アウタートップでぶん回す。

悔いを残さないように走り切りたい。ただそれだけを思って全力だった。
サイコンを見ると50km/hを超えていた。まだこんなパワーが自分に残っていたんだな、とフッと笑った。これは最後まで走れる。

残り1km。応援してくれるおっちゃんが「このあとは緩斜面だ!」と檄を飛ばしてくれる。
いくっきゃない!!最後のダンシング!

うおおおお!!

ごおおおおおおと風がうるさい。

みえた!ゴールラインだ!!!

あああああああああああああああ!!!!!

3%斜面を35km/hで走れていた。ぼくの脚ではとんでもない数字だ。

ラスト100m。
ふぅぅあああああううううううううおおおおおおおおおお!

この瞬間がとても気持ちよかった。傍目から見ればきっと泣きそうな顔で苦しんでいただろう。けど、本当に楽しかったんだ。

ゴォォオオルゥ!!

1人でっかくガッツポーズしていた。きもちぃぃいいいいいいい!!

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手元のタイマーで59分16秒だった。

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ストラバアプリだと58分だった(´▽︎`*)アハハ

最高の気分でゴールできた!幸せだ!感無量で震えていた。

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展望台の風景。

こんな綺麗な場所で走っていたんだと、思い出した。最高だなあ。自分が持っている力をフルで使って、目標を達成する。こんなにも楽しいことがあるんだなあ。レースっていいものだなあ。晴れ晴れとした気持ちだ。

下山。選手はバスで、ロードバイクはトラックで下山。

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毛布に包まれるバイクたち。

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汗にまみれたバイク。気持ちよく走らせてくれてありがとう。

記念証をもらえた。
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スタートに気づかず2分ロスしたのに、

8位だった。やったね!一桁なのでとっても満足。

ほんとに楽しかった。レースだから出せる力ってあるんだと思った。鳥海山にはまたツーリングで来てみよう。やっぱり美しい山だ。

レースには、出たくなったらまた出てみよう。参加者、スタッフさん、関係者の皆さんありがとうございました!

たのしかった!