【絶景!】青森 下北半島ツーリング【前編】

グルメ

朝6時。

寝ぼけた頭で考える。

ここどこだっけ…?えっと…車のなかだ…ここは、青森のむつ市…?

…そうか、深夜ドライブして青森まで来ていたんだっけ。

会社の先輩の大滝さんに起こされる。「さあ、出発しよう!準備して!!」

緩慢な動きで身体を起こす。車中泊だったけど痛みはない。うん、大丈夫、今日1日走れそうだ。

寝ぼけた頭でも、着々とツーリング準備が進む。もう習慣になっている。荷物の確認、自転車のブレーキ&変速チェック、ライトとサイコンの動作確認、うん、自転車もいつも通り。きっちり動いてくれそうだ。

太陽光を浴びると頭が冴えてきた。うっし!準備は整った!!

いざ行こうではないか!!青森ツーリングしゅっぱーーつ!!

今回のルートは下北半島を一周の170kmコース。

ぐるりと時計回りに。

半島が大好きなぼくにとっては、垂涎ものの道だ。きっと海岸線ならではの坂が待っているんだろう。それがイイ。ああ、楽しみだ。

まだ街中だったが、変わったものを発見した。

ご、ご、ご、護衛艦だ!!

こうして自分の目で見たのは初めてだ。荘厳なたたずまいにテンションが上がる。

120と附番されているのは「護衛艦しらぬい」、103は「護衛艦ゆうだち」。ここ、むつ市の大湊には自衛隊の基地があり、定係港も備えているのだ。

か、かっこいい…。まさか停泊中を見れるとは。

最適化された乗り物って美しいんだよね。無駄のなさがカッコよさを引き立てる。曲線美だったり、機能美だったり、そこにはロマンがあふれている。

大滝さんと「こりゃイイもん見れましたね~」なんて言いながらバイクを進めていると…

へ、ヘリ…!?

海上自衛隊の救難ヘリだ。すでに除籍されたようで、オブジェとして置かれていた。

今まで大いに活躍してきたことだろう、お疲れ様でした。

いやあ、びっくりした。

自然を堪能しようと青森に来たのに、初っ端に珍しい乗り物を堪能しちゃった。こういう突然の出会いがあるから、ツーリングは楽しい。普段なら見過ごしてしまうものを、思いかけず発見できる。

ここからは338号線の一本道。ひたすらに海に沿えばいい。

ここが最後のコンビニなるかもね~、なんて笑っていた。(その冗談がまことになった。青森を舐めてはいけなかった…)

新緑の林の中を駆け抜けていくのが気持ちいい。

気温も17度ぐらいで、暑くも寒くもない!最高!!大滝さんを先頭に進んでいく。基本的に30km/hキープ。

この大滝さんも実はめっちゃ走れるお方なのだ。マウンテンバイクが得意で、MTBヒルクライムレースで優勝したり、富士ヒルクライムで恐ろしいタイムを叩き出している。ハンパないって。

順調に進む。その途中、気になる看板が…。

いや、出番じゃねーよ! 避難してくれよ、おっちゃん!

きたきたきた!これが陸奥湾(むつわん)だ!!

あああああ!!きれいだぁぁあああ!!

海フェチのわたくし。もうこれを見れただけで昇天しそうです(多幸感)。遠くに見える白いのは、雲だろうか、霧だろうか。大海原とは少し様子が違う。細かな変化を見るのも、眺海の楽しみ方。空の青さだったり、海のきらめき、空気の澄み方など、その土地ならではの海がある。陸奥湾はかなりレベルが高い。

海を見てニヤニヤしていたが、山側を見てみると、なんとまあ荒廃した土地だと感じる。

なにかの施設だった…?

蛎崎小学校の跡地。

どうやら10年前に廃校になったようだ。

うっそうとした草木に飲まれる校舎。

うむ…。

地方の人口が減っている事実は、こうやって実感ができる。このまま人口が減り続ければ、いつか町も閉鎖され、道路も封鎖されてしまうかもしれない…。そこまでいかなくとも、お店、観光地、宿、そのものが衰退していく。それはツーリング好きなぼくとしては非常に困る。

地方に定住するのも、地域活性の一手だが、地方に遊びに行くもの、地域活性のいい方法だと思う。人が遊ぶ場所には、お金の授受が生まれて、経済が回る。それなら地方がつぶれずに済みそうだなあ。こういう過疎地に来ると、ついついそんなことを考えてしまう。

今のうちに地方へツーリングして遊びに行きたい。この景観をいつまで楽しめるのか分からない。

脇野沢を過ぎ、ここから北上していく。

この時点で45km。平均時速は28km/hと、ツーリングにしてはなかなかのハイペースっぷり。大滝さん速いですって!!

ここから本格的なヒルクライムが始まる。下北半島の西側は、山ばっかりなのだ!!!やったね!(山にわくわくする自分が恐ろしい)

坂の勾配は基本的に10%を超えてくる。こりゃ苦戦しそうだぞ、と直感が告げている。大丈夫、大丈夫を唱えて、華麗にギアチェンジをする。カコン、スチャ…カコン、スチャとディレイラーが軽やかに動く。きゅ、きゅ、と踏み込んでいく。うむうむ、なかなかいいクライムだ。

「よし、ローギアに落とそう」

…スコン…ばぎょん!!!!!がががが!!!!

えええええ!!なんだ!なにがおきた!!!

停止してバイクの様子を見ると…

あああああwwwチェーンが切れとるwww

おわた…これで青森ツーリングおわた…/(^o^)\

瞬時に考える。チェーンカッター(専用工具)は持ってないぞ。もしピンが抜けていたら、探さないとな。でも、あんなちっこいもんが見つけるのか…?見つかったとしても、どうやってピンを打ち込むんだ?

石?石で打ち込むの?無理じゃね??きっと失敗する…?やっべぇなー。あははーー!

もしチェーンが直らなかったら、どうやって戻ろう。最寄りのコンビニまで40kmあるし、交通量は皆無だ。チェーンが切れたロードバイクじゃどこにも行けない。おまけに圏外だ、あははのはー!!!助けが呼べねえわ!!

自分の状況の最悪さに笑っていた。

ぼく「大滝さん、これヤバいですよね」

大滝さん「これはヤバいね、ちょっとチェーンカッターあるか見てみる」

ぼく「ありがとうございます…ピン探しますわ…ん?」

あ、チェーンにピンが残っていた!!

あっぶねええ!!九死に一生のラッキーだ!!よかった。あとは何とか、チェーンをつなげてピンを打ち込めばいい。

大滝さん「工具セットに、チェーンカッターがついてた!!」

うおおおおお!!!最高!!

これでチェーンが直せる!!2人でひーひー言いながら、なんとかピンを打ち込んで、チェーンを元に戻した。

よかった。ほんと、よかった。

大滝さん、ありがとうございました。ソロツーリングじゃ、もうどうしようもなかった。電波圏内まで自転車を押して歩くしかなった。線路もバスも無い土地なので、そこからタクシーかヒッチハイク的に帰るっきゃ無かった。ほんとうに危なかった。

チェーンが切れた原因には、実は心当たりがある。

つい先日チェーン交換をした際に、掛け方を間違えて、外してはいけないピンを外してしまったのだ。きっとそのピンが今回抜けてしまったのだ。完全に整備不良ですね。反省…。事故らなくてよかった。

チェーンにあまり力を掛けずに、ペダルを漕いでいく。くるくる回すだけに留める。チェーン切れの恐怖が植えつけれてしまった…。

ふっ、ふっ、ふっ、と眼前の坂を乗り越えていくと…

うぉぉおおおお!!雲海だぁぁぁああ!!

美しい景観だ!!白くたなびく雲…いや、きっとあれは海霧だ!雲にしてはやたら低い位置にあるので、海から発生した霧だと思われる!暖かく湿った空気が、津軽海峡の冷たい海面に接して霧になったんじゃなかろうか!

対岸に見えるのは津軽半島だ!!

半島はアップダウンが激しい。

それゆえに山の上からの景色が、とっても楽しめる。立体的な景色を、走りながら眺められる贅沢を満喫できる。こんな雲海を初めて見れた。貴重な現象だろうかね。

10%の坂をゆるゆる1時間ほど登っただろうか。

山頂の休憩所で一休み。

コンビニでしこたま買った補給食でエネルギー補給する。しかし、太陽が昇りあっつい。もうボトルの水はほとんどない。ここからまたアップダウンの道が続くなら、脱水症状が怖いな、なんて思う。

次回、終わらぬ坂に苦しめられる!

つづきは、こちらから!

(まじで、チェーン整備はちゃんとしよう。怪しかったらチェーン即交換でいいと思う)

(あと、この携帯工具にかなりかなり助けられました)みなさんも、チェーン切れにはお気をつけて!!