アホなのかな…ぼくはアホなのかな…
“また”キャノボをやるだなんて!:( ;´꒳`;):
8か月前の国道7号線キャノボ…
走りきったあとには、『絶対こんな無茶はやらない』と心に強く誓ったはずなのに。なんでまたやろうと思ったのか…
なぜやるのか
結局、ただの好奇心。
好奇心「キャノボ達成した瞬間めっちゃ気持ちよかったじゃん?」
好奇心「あれ、もう1回味わいたくない??ねえ、ねえ!」
もう悪魔の囁きだよ!!
たしかに想像が出来ないほどの達成感に満ちていた。自分で掲げた目標を、自分の力でやり遂げた。最高の快感に浸っていたんだ。
いま思い出してみても、キャノボのいい所だけを思い出して、あの辛さを忘れてしまった( ´∀`)ハハハ
まあ、挑戦する時なんて、こんなきっかけでいいんです。
『おもしろそう』って思えたときに、挑戦しちゃえばいいんです!!
てなわけで、キャノボをやると(なんとなく)決めた。
ここで『キャノボとはなんぞや?』を復習しておこう。
①人力の乗り物で
②500-550kmの距離を
③24時間以内で
④1人の力で走りきる
こう定義した!
これは、りっけい個人の考え方なので、ほかにもいろんな意見はあると思う。
(単なるロングライドをキャノボと称する人もいるし)
こうやって条件を決めてみると、恐ろしいチャレンジだと思う。特に【24時間以内】が厳しい。睡眠、食事、休養の時間が十分に確保できないのに、500km以上を走るとは…( ゚д゚)
(過去に達成できたのは奇跡だ)
ルート
さて、どこを走ろうか。
できるだけ1桁国道がいい。本家キャノボは国道1号線だし、偉大なキャノンボーラーは1桁国道でキャノボを達成してきている。
んーー、どこか景色が良くって、そこそこ大きな街も通過できて、海沿いは無いものか…
…ありました。ピッタリの国道がありました。
国道8号線だぁあああ!!
国道8号線…
総距離 574km
起点 新潟市本町交差点
終点 京都市烏丸五条交差点
(Wikipediaより)
うん、いいんじゃないの!近畿&北陸を通過できるなんて、なかなか楽しそうだ!滋賀の琵琶湖、福井の山、石川の古い町並み、富山から見る日本海、そして新潟…あぁ、欲張りセットだ。
8号線をトレースして走ると距離がありすぎるので、すこしアレンジした。
起点と終点はそのまま!
これで距離は543kmに収まった。獲得標高も2,929mとまずまずといったところ。
今回の8号線キャノボは、京都STARTの新潟GOALとした。日本海側では西風が吹きやすく、風アシストを貰えそうだ!この風というのがかなりの曲者で、達成できるかどうかの鍵を握っている。風を制する者はキャノボを制す。と言っていいほどだ。
と言うのも、今年のGWに一部の超ロング勢の方々による本州一周タイムアタックが行われていた(3,300kmを9日間で走るクレイジーイベント)。過去に何度も達成した彼らが挑戦したのにも関わらず、今年は誰も本州一周ができなかったのだ。原因は風と寒さだった。5月の荒れ狂う風に翻弄され、体力を消耗し、GW前半には全滅という状況にあったのだ…。
人間とは思えない走力を持つ彼らでも、風の力には勝てなかったのだ。
自転車乗りにとっては、それぐらい風の影響はでかいものである。
まあ今回は風の予報では、そこそこ追い風になってくれそうなので、いい向きで出発できそうだ!
機材
まあいつも通りってやつですね。
前回との変化点は、これ
オーダーメイドホイール!!
このブログでは何回も紹介したけど、めちゃくちゃ相性がよくって最高のホイール。過去記事。『キャノボ用のホイールをください!』とオーダーした甲斐があったもんだ。
ギアは14-28T。いっとき14-32Tのオリジナルギアを作ったけど、どうもダメだった。いくら調整しても変速がスパッと決まらなかった。まあ、初物にするよりかは、いつもの14-28Tできっと大丈夫。10%越える坂はないしね!
服装&装備
これもまたいつも通り。
過去のツーリング乗り越えてきた服装と装備だから、安心できる。僕に合わないものは、自然と使われなくなる運命なのだ。
服装
長袖インナー、半袖ジャージ、タイツ、レーパン、短パン。
レーパンの上に短パンを履くという荒業。ぼくにはこのスタイルがしっくりきている。これだと、おしり表面がスレないのだ!理由はよくわからないけど。あと、内履きにボクサーパンツも履いてるので、さらにおしりへの負担は少ない。(本来レーパン一枚だけで走るものらしいけどね。このスタイルが好き)
装備
ライト2灯、リアライト2灯、モバブー2個、充電ケーブル、予備のインナーシャツ、輪行袋、ツール缶(チューブ2本、タイヤレバー、お守り)、空気入れ。
今回は暑さ対策にボトル2本装備。
予備でインナーシャツも追加した。前回の7号線キャノボで1番辛かったのが寒さなのだ!!10月9日の深夜の1-4時。場所は青森県だった。気温5℃でひた走っていた。いくら身体を動かしても寒く、足腰が硬直していた。ネックウォーマーで口を覆っていたから、補給するのも面倒になり、ほとんど食べずに走っていた。寒い寒い寒い、と独り言を言っていると、おかしなことが起きた。幽霊を何度もみたし、幽体離脱した感覚に襲われていた。もうあんな経験はしたくない。寒さからくる疲労と無補給で頭がおかしくなっていた。(いま思うとかなり危険な状態で運転していた…反省ものだ)
その反省を生かすためにも、今回は十分に暖かい格好で挑む!予想最低気温は14℃なので、たぶん大丈夫のはずだ!
作戦
特になし!
ベストを尽くして、運に任せるのみ!
準備段階ではやれることはやった。543kmの道のりを頭に叩き込み、コンビニの位置、通過時間、予想されるトラブル対処、風向きと天気etc…
当日一番大事なことは、自分のペースで走ること。
なので、タイムスケジュールを作ってみた。
まあこんなスケジュール通りには行かないけど、目安としては充分だろう。
これを作る目的は、決してオーバーペースで走らないことを意識するためだ。
前回キャノボでは、後半休みまくっていた。軽く仮眠を3回ぐらい取っていた。キャノボ中には、疲労は決して回復しない。ダメージを受けた分だけ蓄積し、最後にはキャパオーバーになる。これを前回キャノボで学んだ。
だから、オーダーペースでは走らない。
脳の疲れも溜めないように、ペース配分もあらかじめ考えておく。
まとめ
なんとかなるでしょ!
今回のR8キャノボはただの思いつきでしかない。こんなの趣味なんだし、死ぬ気でやらなくてもいい。ただ自分の力を試してみたいだけ。
正直なところ失敗する確率はかなり高い。前回はたまたま上手くいって、それでも時間内ギリギリだった。
今回は距離が27kmも増えたので、完走できたとしても25時間オーバーになりそうだ。だけど、それでいい。
僕はいつも思っている。
挑戦することに価値がある!
では、国道8号線キャノボにいってきます!!!
おまけ(前入り編)
今回の旅はかなり大掛かりだ。
僕の住む山形から京都まで移動しなくてはならない。ネットを徘徊してると、山形空港→大阪伊丹空港で激安のチケットが!!(片道6,500円ほど!!)
これは巡り合わせだ!と思って、飛行機で向かうことに。自転車を積んでいくのなんて初めてだ。
自転車を梱包材でぐるぐる保護して
輪行袋につっこむ!
完成!
っていう簡易包装。まあ国内線だし、大丈夫でしょ。
さてさて、前日入り。山形空港で、預かり荷物として受け渡す。
職員さん『ハンドルが出っ張ってるんで、梱包材を巻いてもいいですか?』
ぼく『え、そこまでやってもらえるんですか!お願いします!ありがとうございます!!』
まさかの追加で梱包という好待遇。
飛行機に乗るわたくし。機内はスーツ姿のおっちゃんか、旅行に来てたカップルしかいなかった(´・ω・`)…oh
ひとりサイクルジャージを着ていたので、ちと恥ずかしい。
ぼく(さすがに飛行機輪行でサイクルジャージは目立つよなー)
CAさん『あら、その格好…どこか自転車の大会に出るんですか?』(にこにこ)
ぼく『ちょっと500kmぐらい走ろうかと思って…』
CAさん( ゚д゚)エッ
ぼく(あ、CAさんドン引きしてるわ)
CAさん『すごいですね…何日かけていくんですか?』(にこっ)
ぼく『24時間以内で走りたいですね』
CAさん(´°Д°`)
ぼく(CAさんの笑顔消えたわ)
最高の笑顔の提供をしてくれるCAさんが真顔に…!
そのあとも軽く雑談。
さあて、飛行機も到着したし、降りますかー。
なんて思いながら、降りるときには
CAさん『頑張ってくださいね!これどうぞ!』
えええぇぇ!!
メッセージカードだ!!
『ご搭乗ありがとうございます。夏日の蒸し暑い中でのご移動になることと存じます。熱中症などに気を付けて、完走目指して頑張ってくださいね♡』
はーと!?!?
これには心底驚いた。嬉しすぎて身体が爆発するかと思った!!あの時のCAさん、ありがとうございました!!!!
一緒に飴が同封されていたので、これはぜひキャノボ中に頂こう。こうやって直接応援されると、めちゃくちゃ力になる!!いやー!うれしいな!
さあ、迷わずに行こう!
あのCAさんのために、キャノボを走りきってやるぜ!!!(違)
つづく…
この“R8キャノボ編”をまとめてるよ!
①準備編←イマココ
②前編
③後編
おまけのおまけ
今回のキャノボにあたって、ぼくが敬愛するnYoloさんの同人誌を大いに参考にしました!
詳しくは本編に書くと思いますが!!
みなさんもぜひ読んでみてね!
nYoloさんアカウント
Twitter: @nYolo7900
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