四国最南端へ行ってみた【四国一周⑤】

ロードバイク

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目を覚ました。

最初の話「準備編」はここから読めるよ

なんだか身体がずっしりと重い気がする。

そうだった。昨日は大事件が起きたんだった。

昨日は疲労困憊で宿にたどり着いた。

寝起きのさとるくんもどうやら疲れているようだ。目に生気がない。ぼろぼろの僕らを見た宿のおばちゃんが「チェックアウトの時間を2時間延長して休んでてもいいよ。べつに延長料とらんし」と言ってくれた。

ありがてぇ…。菩薩のようなおばちゃんだ。

ココロのなかで手を合わせていた。(合掌)ぎりぎりまで宿で休んで体力を回復しておく。さとるくんが怪我した足の裏の様子はどうだろうか。裸足で川に突撃して、流血しまくっていた怪我だ。

病院に行くべきか?と思ったけど、本人は「これぐらい大丈夫ですよ、ははは」と元気に笑っていたので、心配することなさそうだった。さすがは妖怪。人智を超えている。

川落ち事件で四国一周旅の終了のお知らせ、かと思ったがなんとか続行できそう。

やれるところまでやってみよう。この日は「ゆるゆるツーリング」に変更。

150㎞→60kmに走る距離を減らした。旅にトラブルはつきものなので、柔軟性はとても大事(‘ω’ っ )3
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英気を養う。

お昼ご飯にカツオをもしゃもしゃ食べる。予報通り昼には雨があがった。うん、身体もなんとか大丈夫そう。ロードバイクにまたがれば動いてくれるだろう。

今日の目的地は、四国最南端の足摺岬だぁあ!!
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足摺サニーロードを走るよ

サニーロードは四万十市から土佐清水市までつながる道。ちょうど今日のスタートとゴールまでと一致している。ちなみに、国道321号線だからサニー(321)ロードらしい。晴れていれば、きっと素晴らしい景色を見せてくれるのだろう。だが、この日はずっと曇りだった。また晴れてる時に来てみたいな。
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やっぱりさとるくんは疲れが残っているみたい。僕が先頭を牽いて走る。

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ここからの県道27号ルートが面白かった。

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THE 森。

この先の道が見えない。そこにわくわくする。なんとなく屋久島に似ている。植物の種類や木の大きさがそう思わせるんだろうか。不思議。

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しっとりした空気をたっぷり浴びながら進む。

なんでこんな道が作られたんだろう、いつからあるんだろうと考えると面白い。結局この道では誰とも出会わなかった。いまや使われていないんだろうか?

突然に視界が開けた。
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うーみー!!

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さとる君バイク。

やっぱしカッコいい。
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りっけいバイク。

やっぱしかわいい。
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すこしだけ空が明るくなってきた。うれしいなあ。

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あと少しで足摺岬につくぞ~~。

期待を込めてペダルを回す。目指す先が近づくと、くるくる足が回る。
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またもや森ゾーン。

岬がもともと山だったのか、と思いながら森を抜ける。
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うおおおおお!!!

みえたぞ、灯台!
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ジョン万次郎の像があるってことは…!?

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いえええい!四国最南端に到着!!!
(いま気付いたけど、さとる君がジョン万次郎像とおんなじポーズしてた)

旅のスタート地点からここが一番遠い所だ。最果て。よくここまで来たと自分たちを褒めた。
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足摺岬猫。

その地名通りに足摺しててワロタ。
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足摺岬猫part2。

岬には必ずと言ってもいいほど、ねこが配置されてるのは何でだ?(´▽︎`*)室戸岬にもいたような。
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これが足摺岬灯台。

灯台好きな方々にとっては、よだれが出るほど生で見たいものなんだろうな。
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60年ほど前に建て替えたそうな。

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灯台の中に入れなさそう。残念。

灯台から少し歩くと、変わったもの発見。
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足摺七不思議? 地獄の穴?

なんだこれ、おもしろそう
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このなかに硬貨を入れると、地獄まで通じる音が聞こえるらしい。

恐る恐る近づいてみる。何が起きるんだ?地獄までつながるってなんだ?

投入!

ころころ…ちゃりん。
…普通の賽銭箱じゃねーか!!

さとる君と一緒に笑い転げた。
「なんだよこれwww地獄と関係ないじゃんwwwww」

観光地ドッキリに出会えるからツーリングは辞められない。そうやって2人で笑い合っていたら、ついに来たよ。展望台。
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大パノラマ!!

人間が立ち入れる四国最南端の地がここなのだ。
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やったね!!

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この時点で17時過ぎ。

お腹が減って仕方がない。グーグルマップで近くに店がないか調べる。
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営業してそうな喫茶店を見つけたのでGO!

…喫茶店やっていなかった。仕方ない。すこし贅沢だがホテルのレストランで食べようか、とさとる君と話す。

国際ホテルへ向かった。やはり国際ホテルだけあって、かなり立派で綺麗な建物だった。
入り口でホテルマンの人に話しかける。

ぼく「すいません、ここのレストランで食べていっていいですか」
ホテルマン「申し訳ございません。ここは宿泊者専用のレストランです」
ぼく「あっちゃ~。もうこの近辺で食べられるところないですか」

ここでベテランっぽいホテルのおばちゃん登場。
おばちゃん「ここらはみんな商売っ気がなくってね~~。なあんにもないんさwww」
ぼくら「なんにもないんすかwwww」
おばちゃん「おすすめは土佐清水の『あしずり』って食事処だよ」
ぼくら「あざっす!ちょうど土佐清水へ行くところです」
おばちゃんたち「気をつけていってらっしゃいませ~」

はらぺこだったが15km先までぶっとばして走る。
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ごはん!ごはん!!

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まちはすぐそこだ!!

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ここだ!食事処あしずりさん。

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雰囲気100点満点。

これは地元の美味しいお店だ、と直感でわかった。
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おすすめは土佐の清水さば、という。

高知でさば?と不思議に思ったが頼んでみる。
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さとるくんは清水さばの刺身定食。

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ぼくはタタキ定食をオーダー。

そもそもさばは生で食べられるものじゃないと聞いたことがある。アニサキスという寄生虫がつきやすいから、酢で〆るのが一般的だとかなんとか。

そんなことを考えながら、箸をとる。

ひとくち、ぱくり。

…うんまぁぁぁああいい!!

鮮度が高すぎる。臭み全くないし、身もよく引き締まっていて、すんごくおいしい。なんでこんなにも美味しいんだ。ふうああ!しあわせとはこのことだ。土佐の清水さば。これは本当にみんなに食べてほしい。

オススメしてくれたホテルのおばちゃんありがとう!このさばを食べるためだけに、土佐清水に来る価値は十分にあるんじゃなかろうか。

店を出ると素晴らしい景色が!
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あああ…うつくしいかな(ためいき)

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ずっと曇り空だったけど、この空を見れるなら構わない。

夕暮れがうつくしい街なんだな。好きになったよ、土佐清水。
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無事に宿に到着。

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宿の主人が優しくて、いろいろおやつをくれた。ありがたい。

ここで四国一周旅の折り返しができた。山あり谷あり川落ちありのドッタンバッタン大騒ぎの旅がこれからどうなるのか…?

疲れた身体を横にしたらすぐに眠ってしまった。
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つづき↓
3月のサクラと夕陽【四国一周⑥】

四国一周編はここから読めるよ!
準備編
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